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うどんの白さにゃ敵わねぇのさ
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「あ……あっちだよ!!」
佐藤 英二
は裏路地でUWOを眩しく照らした。手にしているのは、ホームセンターで購入した強力ライト。
「追い詰めたか!?」
共にUWOを追いかけていた
八城 昌也
は叫んだ。ホスト部部長である彼は旧市街の商店街にも詳しい。裏路地の道筋もある程度は知っていた。UWOに関する情報を被害者から得た英二と共にUWOを追い始め、やがて裏路地の行き止まりに追い詰めるまで、長い時間はかからなかった。
どうやらUWOは光が苦手だったようで、英二の強力ライトが思わぬところで功を奏した形になった。
「まさか、うどんかモチか分からない相手に目があるとは思わなかったけどね」
どうやらUWOには『目』というよりも、光を感知するなんらかの能力があるようだ。さらに言語を解し、UWO自身も言葉を喋ることを、英二は知っていた。
そう、それがUWOに襲われた被害者、
深倉 理紗子
から英二が得た情報だった。
「あのお姉さんは言っていた……UWOが言っていた言葉を」
英二は思い出していた、息も絶え絶えになりながら、理紗子が最後に残した言葉を。
『やっと……これで……食べてもらえるでモチ……そう言った……犯人は……モチ……』
壁を背にしたUWOは英二から少しでも遠ざかるようにして平らになった。
そのUWOを指差して、英二は静かに告げる。
「あなたは……モチだ!!」
その指摘を受けたUWOはついに観念したのか、周囲の空気を震わせて声のようなものを出した。
『……その通りでモチ! こうなったら、無理矢理にでも食べられてやるでモチ!!』
何らかの動きを見せようとしたUWOである――いや、もはや未確認白物体ではなくなったそれはモチであった。ただのモチであった。いや、ただのモチではなかった。飛行するモチであった。
つまるところ飛行モチ物体であった。略すと
FMO(Flying Mochi Object)
であった。
「いや、その辺の名称はもうどうでもいいと思うよ、うん」
そこに現れたのは
新井 すばる
であった。
「光る猫の情報を追って来てみれば、先にUWOの方に遭遇するとはね。いつも現実は予想を大きく上回ってくれる――だからこそ楽しいのだけどね」
光る猫の情報を得たすばるは、その目撃情報を元に裏路地の探索を行っていた。そこに英二と昌也の騒ぎを聞きつけて駆けつけたのである。
他にも後ろから人の気配がする。同様に猫やUWO事件を追っていた人間がこの近くにいたのであろう。
『おのれでモチーーーっ!!!』
人間が増えると目的が達成できなくなると踏んだUWO――いやFMOと言うべきだろうか――どっちでもいいか――は、やけくそ気味にすばるに襲い掛かった。
「――おっと」
真正面から布のように広がったUWOは、素早い動きですばるの顔面に巻きついた。咄嗟のことにすばるも反応できず、あっという間に襲われてしまう。
「ああ!!」
英二は叫ぶ。このままでは他の被害者のように窒息してしまうだろう。助けなければ。
急いでライトを向ける英二だが、次の瞬間にはソレが必要ではなかったことを悟る。
何故ならば。
『く……なぜ、なぜ口に入れないでモチ!?』
UWOがすばるの口に進入することはできないということに、英二は気付いたのだ。そう、すばるの口にはいつの間にかちくわが咥えられているため、UWOが入る余地はなかったのだ。
「ふふふ……薄くなっていたのが災いしたようだね。いくら巻きつこうとと、このちくわの長さを超えることはできないだろう?」
ちくわを咥えたままで、すばるは器用に喋った。
「そもそも、古来より寝子島の竹輪忍者がなぜ水中で自在に活動できていたか知っているかい?」
「いや、そもそも竹輪忍者の存在を今知りました」
英二は呟くが、すばるはお構いナシに続けた。
「ふふふ……。それは、このようにちくわをシュノーケル代わりに使っていたからなんだ」
幾重にも巻きついたUWOのさらに外側に突き出したすばるのちくわからは、しっかり呼気が感じられる。
まるでミイラ男のようにぐるぐる巻きにされながらも、すばるは笑った。
『だ、だがこうして巻きついている間は顔面から離れないでモチ! 誰も私を捕まえることなどできないでモチ!!』
「そういうことなら、お任せくだサーイ!」
そこに、また別の人物が駆け込んでくる。
深縹 露草
である。
「ハッ!!」
気合一閃、大きく両手を開いた露草は、すばるの顔面に巻きついたFMOを真正面から掴みにかかった。
「いやダメだ、そいつの表面は柔らかすぎて、手にまとわりつくんだ!!」
事態を静観していた昌也も叫ぶ。だが、露草の表情は崩れない。
「心配ご無用デース……!!」
『なにぃでモチ!?』
FMOは明らかに狼狽した。窒息させることのできないすばるを諦めて、新たに露草の両手から顔面へと移行しようとしたFMOだったが、どうしたことか露草の両手にまとわりつくことができない。
「ふふふ……これを見るがいいデース」
よく見ると、露草の両手はうっすらと白い粉で覆われていて、それがFMOの張り付きを防いでいたのだ。
「ほぅ、これは……」
徐々に剥がされていくFMOの隙間から露草の手を確認したすばるは呟いた。
「……打ち粉、だね」
「イエース!!」
打ち粉とは、料理の際に手にくっつきやすい食材を扱う前に、食材や手に粉をまぶしておくことを言う。それによりFMOが顔面に張り付くことを防ぎ、同時にその捕獲を容易にするための露草の秘策であったのだ。
露草の手の中でFMOはすっかり丸められ、直径50cm程度の大きなボール状になった。
「……手荒な真似はしたくなかったのデースが……」
ようやく犯人を捕まえたというのに、露草の表情に翳りが差す。
そこに騒ぎを聞きつけた
握 利平
が現れた。七輪と鍋という装備を抱えた彼は、他のメンバーに比べて機動力に欠けるため、到着が遅れてしまったのだろう。
「何だ、もう決着ついちまったのか。で、結局うどんなのか、モチなのか? ま、どっちでも喰うけどよ」
そんな利平を視界の片隅に置いたまま、露草は口を開いた。
「悲しいデース……うどんが犯人でなかったことは喜ばしいですが、私はお餅も犯人だとは思いたくなかった……」
露草の手の中で、FMO――いやもう飛んでいないのですでにフライングではないモチオブジェクト、というかモチそのもの――は丸められ、大人しくしている。
『……』
「うどんもお餅も素晴らしい日本の食文化ではないデースか……!
あなたも誰かに美味しく食べてもらいたかったのではないのデースか……?」
その言葉を聞いた英二の脳裏に、理紗子から伝えられたモチに対する証言がよぎった。
「そうだ……『食べてもらえるでモチ』……犯人は……誰かに食べてもらいたくて……無理やり口の中に入ろうとしていたのか……!!」
ややあって、モチはその重い口を開いた。何故、彼がこのような犯行に至ったのかを。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月13日
参加申し込みの期限
2014年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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