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うどんの白さにゃ敵わねぇのさ
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「……ええ、分かりました」
御剣 刀
は電話を切った。相手は旧市街の冴えない私立探偵、
天利 二十
。
「天利さん?」
桜庭 円
はカウンターから刀に声を掛けた。出汁の入った丼をレジに持っていって精算――かけうどんである。
「ん、なんかね……」
言いよどむ刀、うどんの入った丼を持った円はテーブルに移動しながら、軽く首を傾げて続きを促した。
「うどんの潔白を証明する、そうだよ」
「えっ? うどん?」
両者の間に流れる、軽い空白。
ややあって、円が口を開く。
「……神魂の影響なのかな」
<うどんの白さにゃ敵わねぇのさ>
場所は旧市街のうどん屋『またたぎ亭』。
円が席につくのを待って、
弘明寺 能美子
が口を開いた。
「それで……どうだって、天利さんは?」
最近寝子島で頻発している通り魔事件、そして同時に流れている『光る猫』の噂。円と能美子、それに刀の三人は以前目撃した光る猫を追っていた。
「うん、詳しくはこれから調べるって。でも同時刻に別な場所での目撃情報はあるみたいだよ」
「……やっぱり」
能美子は刀の言葉に頷いた。自分のうどんを前にして、割り箸を割りながら続ける。
「あくまで私の考えだけど……光る猫、っていっぱいいるんじゃないかしら」
円は聞き返した。
「いっぱい?」
「うん……いっぱいっていうか……一匹ずつ増えていってる、みたいな感じ」
能美子は頭の中の形にならないイメージを、少しずつ言葉に出して、考えを纏めた。
「なんていうのかな……猫を光らせている『何か』が、今この島にあると思うのね」
「ふんふん」
刀はうどんをすすりながら、耳を傾ける。
「その何かは猫から猫に次々に乗り移っている……それで、前の猫にもその『光』が残ってしまっているんじゃないかしら?」
「完全に離れたわけじゃない……ってこと? なんかの病気みたいに」
円の脳内に、伝染病のようなイメージが伝わった。
「うーん、そんな感じかな……これだと一気に大量の光る猫が発生したり、行方不明になったりした説明はつくと思うのね。それで何か白いものに取り付いてしまったものが、UWO――通り魔……うーん」
あくまで考察、推理にすぎないけど、と能美子は付け加える。
「うんうん、可能性は考えておいたほうがいいよね」
うどんの出汁をれんげですくいながら、円は能美子の意見に賛同した。
「ボクはさ、通り魔の犯人……UWO? が光る猫とセットになってるのが気になるな、きっと関係あるよ」
「うん。今のところ被害者の共通点は分かっていない……次の事件を先回りするのは難しそうだね」
刀は先ほど天利と電話で会話した内容を円と能美子に伝えた。
被害者は性別も年齢もバラバラ。
時間帯は夕方から夜。
UWOに襲われる前には、光る猫らしきものを目撃している。
現場には白い粉が残されている、との情報もあるらしい。
「UWOと光る猫の関係、って何なのかな」
刀の問いに、円は少し考えた。眉根にシワを寄せ、うーんと腕組みをする。
「んーとね……能美子ちゃんの推理だと、UWOと猫を動かしているものは同じ何か、ということなんだけど」
「そうね、まだ情報が足りないから、何とも言えないけど」
「別なものの可能性もあるよね……猫を追っているのか、または猫を守ろうとしてるのか……」
考え込む二人を見ながら、刀は鞄から煮干やマタタビを取り出してテーブルに上げた。
「まぁ、考えてみても始まらないよ。被害者に共通点がないなら、旧市街を探ってみるしかない」
「これは?」
テーブルの上の煮干やマタタビを指差しながら、能美子は訊ねる。
「桜庭が言うように、UWOと光る猫はセットで目撃されてる。猫ならこれで釣れるかもしれないし」
「ああ、そういうこと」
刀の返答に、能美子は一応の納得を見せた。その横で、円は立ち上がる。
「そうだね、結局は動いてみるしかない……夜になったら、ボクは単独で動いてみるよ」
「……一人で?」
能美子は聞き直した。円のろっこんの特性ゆえの行動であろうが、通り魔が頻発している今の状況で円を単独で行動させていいものだろうか。
「うん……そのほうが成果はあると思うんだよね……猫の集会なんかの話もあるみたいだし」
「そう……無理はしないでね、何かあったら私もすぐに出られるようにしておくから」
「うん、ありがと……ええとね、旧市街のこの辺を回ろうと思うの」
円は地図上に指をなぞらせて、光る猫の目撃情報やUWOの発見現場と思しきポイントを示した。
「なら俺も夜動くよ、何かあったら合流しよう」
刀は円が示したポイントを記憶し、立ち上がる。
「うん……この間みたいにならないようにしなくちゃ」
静かに呟く円。能美子は刀に告げた。
「御剣さん、何かあったら身を挺して桜庭さんを守るのよ」
「……その場合、俺は?」
「男子は何かあっても大丈夫でしょ」
「あっはい」
そんなやり取りを何となく小耳に挟みながら、
如月 庚
はカウンターでうどんに出汁を注いでいた。
レジに立つクラスメイトであり『またたぎ亭』の看板娘、
瞬城 真魚
に代金を支払う。
「……大変だな、瞬城も」
「まったく、営業妨害にも程があるわ、ホント」
テレビでは、のどかな島に似合わない通り魔事件を連日報道しているし、ネットでもそれに関しての噂が途切れることはない。
そして皆、一様に『犯人はうどん』であるとの可能性を叫んでいる。
うどん屋にとってこれほど迷惑な話もない。
だが、真魚はそんな風評被害にもめげずに、店を通常営業させていた。
「まぁね。気にならないと言ったらウソになるわね」
「……」
真魚にとって庚はどことなく趣味の合うクラスメイト、何となく口には出していなかった本音を、真魚は少しだけ零した。
「UWOだか何だか知らないけどさ、うどんそのものは――少なくともウチのうどんは悪くないわけよ」
まるで自分に言い聞かせるような真魚の語り口に、庚も静かに頷く。
「ならさ、世間の下らない噂なんか気にしないでうちはいつも通り堂々と店を開けて、いつも通りうどんを食べてもらえばいいだけだわ」
力強い真魚の瞳に、庚は軽い微笑を浮かべて、そっと返した。
「そうだな――ああ、瞬城。ちくわ天、お土産に3本くれ」
「はいよ、毎度」
真魚は手早くちくわ天を3本取ると、パックに入れて庚に手渡した。
「まぁ、人の噂も七十五日さ。俺も少し調べてみるけどよ、あんま気にすんな……つうかよ」
「?」
ちくわ天のパックを手にした庚は、テレビと店内、そして道行く人々を眺めながら呟いた。
「何でうどんが……食い物が犯人扱いされてしかもそれが通ってるんだ?」
「……さあ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月13日
参加申し込みの期限
2014年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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