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うどんの白さにゃ敵わねぇのさ
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「桜庭さん……!?」
桜庭 円
に呼び出された
弘明寺 能美子
は驚いた。
旧市街に駆けつけたものの、そこで開催されていたのはモチパーティであったのだ。
「あ、能美子ちゃんこっちこっちー」
10人ほどの男女が集まって夜中にモチを焼いているその姿はかなり異様であるが、円の笑顔でとりあえず何事もなかったのだということを悟り、能美子は細かいことは気にしないことにした。
「はいよ、弘明寺の分」
御剣 刀
は
握 利平
の七輪で焼いたモチを能美子に渡した。紙皿と割り箸は誰が用意したのかなどは、最早どうでもいいことだった。
「あ、ありがと……? っていうかそれ……!!」
能美子は、刀の手の中でスヤスヤと眠っている猫に驚いた。先ほど捕まえた光る猫は、刀の腕の中で丸まっている。
「ああ、捕まえたんだけど……どう見てもただの猫なんだよなぁ……」
「何だ、だいたい終わった後か」
そこに顔を出したのは私立探偵、天利 二十であった。
「あ、天利のおじさん」
それに気付いた刀が声を掛ける。
「よぉ兄ちゃん。それに学生さん達も」
軽く手を上げる二十に、刀の腕の中の猫の様子を見ていた
如月 庚
も挨拶を返す。
「どうも、うどんが犯人じゃなかったみたいすよ」
その言葉に天利は満足そうに頷いた。
「ああ、当然だ……うどんがこんな犯罪に手を染めるわけがねぇ……」
その横から、
綾辻 綾花
がひょっこりと抜け出てきた。
「あ、それが噂の光る猫ですかっ!?」
刀に近づいて、間近でその猫を眺める。
「うっすらと光っている以外は、普通の猫ですねぇ……」
金色の光に包まれながら、その野良猫はすやすやと寝息を立てていた。
「ところで、俺にひとつ提案があるんだけどさ」
と、
八城 昌也
は切り出した。
「何だい?」
佐藤 英二
に促され、昌也は続ける。
「……このモチをこのまま食べてもいいんだけど……こいつもうどんに迷惑をかけたことを悔いていると思うんだ……そこで」
と言いかけたその時。
「オー、これは何デースか!?」
モチを焼いていた
深縹 露草
が驚きの声を上げた。焼きあがったモチから、ふわりと銀色の光が飛び上がったのだ。
「――大丈夫、モチに異常はねぇ!!」
いかにモチを食べるかしか考えていない利平にとっては対して重要な出来事ではないようだが、他のメンバーにとっては興味深い出来事であった。
「昇っていく……?」
その方角を見上げて、英二は呟いた。さほど速くないスピードで、ふわふわと銀色の光は昇っていく。見上げると、まるで待ち構えていたように満天の空。
そして、その主役ともいえる大きな月が、彼らを見下ろしている。
9月、秋の夜風を感じながら見上げるその月を、美しいと思った。
「あっ!?」
次の瞬間、事態が動いた。
刀の腕の中で眠っていたはずの光る猫が、瞬時に動き出した。
いや、正確には動き出したのは光だけ。
猫から金色の光だけが抜け出して、真っ直ぐに銀色の光の方へと飛び出したのだ。
金色の光は猫から抜け出して、刀の腕の中から跳躍した。空中で銀色の光を捕えると、まるで自身の中に取り込むように、包み込んでしまった。
「……食べた……!?」
円はその光景を眺めながら呟く。反射的に腕の中のにゃーくんを抱えて庇った。
「待って!!」
金色の光は一行から少し離れたところに着地すると、くるりと踵を返して走り去ってしまう。朔夜はそれを追った。
「おい、気をつけろ!!」
その後の庚が追う。
「あ、待ってください!!」
綾花と天利もそれに続いた。そして円と能美子、さらに刀も。
「光る猫……いや、あの動き……猫じゃないのかな……気になるね」
新井 すばる
もまた、その後を追った。
「夜中のモチパーティ……金と銀の光……光る猫……シュールすぎて、もうついていけない……」
城山 水樹
も辛うじて着いて行ったが、もはや彼女の常識メーターを振り切ってしまいそうだ。
「……やれやれ、騒がしいね」
残った昌也は呟いた。もちろん光る猫などにも興味はあるが、眼前には焼かれてしまったモチがある。まずはこれを何とかしなけれならないだろう。
「そういや、さっき何か言いかけてたな?」
利平は昌也に尋ねる。
「ああ、そうそう。このままじゃこのモチも浮かばれないじゃん? ……そこで」
☆
「力うどん! 力うどんじゃないか!!」
利平は叫んだ。
場所をうどん屋『またたぎ亭』に移した一行は、めいめいがかけうどんを注文し、レジで会計を済ませて、持ち込んだモチを投入した。
そう、力うどんである。
「……あんまり持ち込みとかして欲しくないんだけど……ま、事情が事情だし、しょうがないか」
瞬城 真魚
は呟くが、英二が通り魔事件との関連事情を説明して納得してもらった。
「そう、モチだって本当はうどんと仲良くしたかったじゃん?
モチだってうどんに逆恨みしちまったけど、それぞれの実力を発揮すれば、こうして奇跡のコラボレーションを起こせるのさ!!」
かけうどんの中におさまったモチに、昌也はサムズアップしてみせた。
「お前もいい味出してるじゃん♪」
そのイイ笑顔に、モチは歓喜に打ち震えた。
『ああ……ありがとうでモチ……うどんよ、すまなかったでモチ……許してほしいでモチ……!!』
銀色の光が離れたからか、モチの言葉は段々静かに聞こえなくなってきて、やがてただの餅になっていった。
そこにあるのは、何の変哲もない、ごく普通の力うどんだった。
「さぁ、早速いただくデース!!」
深縹 露草
に促され、一同は力うどんを食べ始めた。
「うん、おいしいよ」
英二は力うどんにトッピングをして、携帯で写真を撮った。
「そういえば、UWOの状態での写真は撮れなかったなぁ……ま、いいか」
本来の暇つぶしというか、知的好奇心の探究は満たすことができたと、英二は満足している。
「……そういえば、光る猫の方も気になるな……アレ、何だったんだろう」
「……おいしいデース……良質な素材の賜物ですね……!!」
露草はうどんの柔らかさ、味わいを存分に楽しみ、また餅の滑らかな触感に舌鼓を打った。
「うめぇ! こいつはうめぇぜ!!」
利平はここぞとばかりに餅を頬張った。うどんは『またたぎ亭』の商品なので有料だが、餅に関してはある限りは食べ放題だ。何日分かの炭水化物を補給しておかなくてはならない。食は戦いなのだ。
「……まぁ、話を聞くと事件解決に尽力してくれたみたいだし……とはいえ、こっちも商売だからね」
と、真魚は利平のテーブルに天かすとネギを置いた。
「はい、これは乗せ放題だから」
すると利平はこれでもかとばかりに天かすとネギを乗せる。乗せまくる。
「うぉぉぉっ、ビタミンCかカリウム、そして豊富な鉄分がぁぁぁっ!!」
「……食材を栄養素で呼ぶのやめてくれない?」
「あ、あの……うどん屋さんも大変でしたね」
英二は利平に突っ込む真魚に話し掛けた。かけうどんのおかわりだ。
「ん? まぁ……多少は影響あったかな……? でも、こうして事件解決に尽力してくれる人達もいたわけだし。なんていうか……世の中捨てたモンじゃないなって」
レジで会計を済ませながら、真魚は返す。その呟きは英二に対する返答のようにも、自分への呼びかけのようにも聞こえてきた。
「……でも、うどんが犯人じゃなくて良かったね」
平気そうに見えるけどやはりうどん屋の娘、やっぱりうどんの悪評を気にしてたのかな、と英二は思った。
「……うん、そうね。やっぱね、特にムキになって無実を叫ぶほどうどんが大好きってワケじゃないけどさ、うどん屋の娘に生まれたのだって偶然なワケだし……でもさ」
ふと、真魚は店内を見渡す。そこには、いつもと変わらないお客さんの笑顔があった。誰に気兼ねすることなく、うどんを楽しむお客さんの顔が。
「ただ、やっぱ自分とこの家業がいわれのない誹りを受けてるってのも嫌じゃない?」
「……そう、だよね」
「うん。だからさ、本当に良かった。事件を解決してくれて、ありがとね」
「いや……僕は何もしてないから……」
英二は少し照れて振り向くと、店の奥から様子を窺っている男性と目が合う。店主――真魚の父親だろうか。
「ちょっとお父さん、何ニヤニヤしてんのよ……って違うから、別に本格的にうどん稼業に目覚めたとかじゃないから!!」
不覚にもうどんへの感情を表してしまって憮然とする真魚。そんな真魚や力うどんを美味しそうに食べる皆を眺めて、英二は笑うのだった。
「はは……今夜は楽しかったなぁ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月13日
参加申し込みの期限
2014年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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