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うどんの白さにゃ敵わねぇのさ
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食堂を後にした
深倉 理紗子
は考え事をしながら歩いていた。
「妙な噂に通り魔事件……関係あるのかしら……」
夕暮れの旧市街は人通りもまばらで、少しぼんやり歩いたからと言って誰かにぶつかるワケでもない。理紗子は物思いに耽りながら歩く。
「……さっきテレビで犯人の語尾にはモチがつくって言っていたっけ……でも、だからと言って犯人がモチっていうのも……単純よね……」
さらに歩く。携帯を取り出してネットやニュースから情報を改めて探った。
そこから推測される犯人像を、彼女なりに纏めながら。
「まず白い……白い粉が残されている……うどん粉って言ってもね……。
窒息で気絶するほどの吸着力、そして柔らかさと弾力性……」
確かに切る前のうどんやモチの塊であれば、白いし柔らかいし弾力性もあるだろう。
しかしながら、だ。
「……ていうかそもそも、うどんやモチが人を襲えるっていう前提なのがおかしいのよね。
そんなことがありえる……?」
本来ならば『食べ物が人を襲うなんてありえないでしょ』のひと言で一蹴してしまう理紗子だが、今回に限って事件のことが脳裏から離れないのは、やはり無意識下で神魂の影響を受けているのかもしれない。
内心馬鹿らしいと思いながらも事件のことばかりを考えていた理紗子は、気付いたら見たこともない場所に迷い込んでいた。
「あれ……こんなところ通ったっけ……?」
どうやら本当に事件のことに没頭していたようで、いつの間にか見覚えのない路地裏に入り込んでいた。
「……あ」
どこにでもいるような普通の野良猫が、理紗子を出迎えた。
「そういえば……」
噂にあった、UWOと光る猫の相関性。
「どうしても、事件のことを考えがちね……さて、人通りの多いところに出ないと」
表通りに戻ろうとした時、理紗子の視界に何かが映りこんだ。
ぎくりとして足を止める。それは空から降ってきた黄金色の光だった。
「……光る猫……いや、これは猫じゃない……」
理紗子の目の前で、先ほどの野良猫の頭上にその光は舞い降りる。まるで、ふわりと降る雪のように。
「あ……光る……猫に……なった……!!」
空から降ってきた光が猫に接触したかと思うと、それは猫の全身を一瞬で覆い、黄金色に輝く光る猫になった。
野良猫自体はそのことを自覚しているのか分からないが、一瞬足を止めて理紗子を振り返った。
「……!?」
先ほどはこちらに関心を持っていなかったような猫に、今度は気付かれた気がして理紗子は身体を硬直させる。
「被害者の共通点……UWOに襲われる直前には……」
そこまで理紗子が噂話を思い出した時、それは起こった。
「きゃっ、何っ!?」
一応、路地裏に迷い込んだときから周囲は警戒していた。それでも、その警戒をくぐってその白い塊――UWOは理紗子に襲い掛かった。
「いやっ……やめて!」
反射的に両手を顔と白い物体の間に差し込んで侵入を防ごうとする理紗子。しかし、素手でUWOの侵入を防ぐことはできず、徐々に両手の隙間から白い物が入り込んでくるのを、恐怖と共に見つめていた。
「いや……いやぁ……!!」
柔らかく弾力性に富むUWOは理紗子の指をすり抜け、やがてその唇を捉える。理紗子の抵抗も虚しく、唇をこじ開けて白い物体が口内に侵入してくる。
「ムグっ……いああ……!!」
苦しさと焦りで理紗子はパニックになり、両手両足をジタバタと動かした。
しかし、いくら暴れてもUWOを止めることはできない。口内の白い物体はじりじりと喉元へと進入し、やがて――。
「は、離れろ!!」
暗い路地裏が一瞬にして照らされた。
佐藤 英二
がホームセンターで購入してきた強力ライトでUWOと理紗子を照らす。
「!?」
その光に驚いたのか、UWOは理紗子から離れて上空へと飛び去った。
「大丈夫ですかっ!?」
英二が通りがかったのは偶然だった。ちょっとした暇つぶしのためにUWOを探していた彼は、猫集会や光る猫の情報を追って路地裏をさまよっていたのである。
万が一襲われた時の用心にとホームセンターでライトを購入していたわけだが、それがたまたま功を奏した形である。
まぁ、そもそもうどんもしくはモチと目されているUWOに『目』があるのかは不明ではあるのだが。
「あ……あぅ……」
ともあれいくつかの幸運に恵まれ、英二はUWOを発見することができたし、理紗子も襲われはしたものの、運良く助けられる形になった。
実はこの幸運は
塔ヶ崎 璃亜
のろっこん『運命の輪』によるものだった。
このろっこんは璃亜自身が不運な目に遭遇することで、周囲の人間を幸運にする効果がある。
実はこの場所からさほど遠くない路地裏で、ほぼ同時刻に璃亜はUWOに襲われ、さらに
八城 昌也
は天利の通報によりストーカー疑惑から『幸運なことに』解放されていた。
「しっかりしてください、今、救急車を……!!」
英二は倒れた理紗子を介抱しながら、携帯電話を取り出す。医学的知識や経験などない英二にとって、倒れた人を助けるなら救急車以外にはありえないのだ。
しかし、理紗子はその英二の手を掴み、何事かを伝えようとした。
「……モ……チ……!!」
「……え?」
しかし、長時間息を止められ、窒息寸前であった理紗子の意識は今にも途切れようとしている。途切れ途切れの言葉は断片的にしか英二に伝わらない。それでも、理紗子は繰り返し英二に伝えようとした。
自分だけが知りえた、UWOの情報を。
「犯人は……!!」
「え……聞こえない……!!」
英二は理紗子の口元に耳を近づけて、理紗子の言葉を聞こうとした。ブツブツと繰り返されるその言葉を辛うじて聞き取り、英二は気を失った理紗子の介抱を続けた。
やがて救急車が駆けつけ、理紗子は搬送されていった。
それを見送る頃には旧市街は夜になっていた。そこに警察官から解放された
八城 昌也
が通りがかったことも、また幸運であったかもしれない。
昌也は『偶然』に出会ったクラスメイトに快活に手を上げた。
「よぉ、英二君! こんなところでどうしたんだい……救急車が通ったみたいだけど」
その挨拶が聞こえているのかいないのか、英二は夜の旧市街に、ポツリと呟くのだった。
「犯人は……モチ……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月13日
参加申し込みの期限
2014年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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