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うどんの白さにゃ敵わねぇのさ
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「……何だろう」
塔ヶ崎 璃亜
は口の中で呟いた。
今日も放課後のバイトの帰り、少しだけ遅くなってしまった夕暮れの旧市街は、なんだかいつもと違った風景に見えた。
その時覚えた違和感は、しかし岐路につく時間の違いではなく、璃亜の背中に感じる気配によるものだった。
「何かこう……視線を感じるんですけど……」
少しずつ人影がまばらになっていく旧市街で、誰かが後ろから付いてくるような感触を璃亜は受けていた。
「……」
ふい、といつもと違う路地に入ってみる。が、まだ違和感は消えない。
どういうことだろう。特に誰かに狙われるようなことをした憶えはないのだが。
自分個人を狙ったものでなければ、無差別に人を狙うような人物……。
「ひょっとして、変質者さんでしょうか……」
ふと小声で呟く璃亜の脳裏に、通り魔事件の報道が思い浮かんだ。
「……あ、通り魔……こんな人通りのあるところで……?」
だが璃亜の予想は外れであった。確かに璃亜を尾行している人物――男はいた。しかし、彼は変質者でも通り魔でもなかった。
「大丈夫、この俺がいる限り寝子島の女の子を通り魔なんかに襲わせたりしないぜ……!!」
八城 昌也
であった。
ホスト部部長として全ての女の子を守る責任感と男気に溢れた彼は、街で見かけたいかにも薄幸そうな女の子――璃亜が危険な目に合わないようにこっそり尾行しながらガードすることにしたのだ。
もちろん、その行為が端から見ると良くてストーカー、悪ければ変質者に見えることは気付いていない。
「あれ、なんだか人気のないところに入っていくぞ、危ないな……」
璃亜は人の多い通りを避け、裏路地に入り込んでいく。
「やだ……やっぱりついてきます……怖い……!!」
人通りの少ない裏路地に入ったことで、璃亜を尾行する昌也の存在が感じとれるようになった。
懐から携帯電話を取り出す璃亜。
「うんうん、一人で歩く時はやっぱ携帯電話だよね。誰かと話すフリをしていれば襲われにくいからな。
あのコ分かってるじゃん、でも念のため家までしっかり送ってあげないと」
と、璃亜の様子を眺める昌也は何度も頷いた。
「もしもし、警察ですか。誰かに後をつけられているんです……。ええ、場所は……」
まさか自分が通報されているとも露知らず。
☆
「君、ちょっといいかな?」
「へ、俺っすか?」
寝子島の警察は優秀だった。璃亜の通報からわずか10分後には電話で璃亜を誘導し、尾行する昌也の存在を特定したのである。
「この辺に女の子をつけ回す怪しい男がいると通報があってね」
「え、マジっすか!? どこどこ、やっぱパトロールしといて正解だったぜっ……て俺っすか?
マジ俺っすか!? いやいやいや、俺そんなんじゃないっすよ、マジ健全っすよ、マジでマジで。
寝子島健全大使っつたら俺のことっすよ、安心してくださいってマジで!!!」
「うん、話は署で聞こうか。名前とか住所とか色々とね」
「マジっすかーーー!!?」
「……ふぅ、助かりました」
璃亜は一息ついた。後ろの気配が消えたということは、警察が尾行犯を捕まえてくれたのだろう。これで通り魔事件も解決してくれるといいのだが。
「……あれ。ここ、どこだろう……?」
しかし、璃亜は自分が道に迷っていることに気付いた。昌也の尾行をまくために、普段通らない道に入ってしまったのがいけなかったのだろうか。
「あれ、猫……」
ふと気付くと、路地裏の行き止まりに猫がいる。璃亜と目が合った。
この島で猫と目が合うことは別に珍しいことではない。しかし、その猫が特別な猫であれば話は別だ。
「なんだろう……うっすらと……光っているような……?」
その猫はどこにでもいるような野良猫だったが、夕暮れの路地裏でたし間い金色の光に包まれているように見えた。そして同時に、璃亜の脳裏にもうひとつの噂話が浮かぶ。
『UWOに襲われた被害者は、その直前に光る猫を見ている』
「……はっ!?」
猫に気を取られ、それこそ自分の真後ろに突如現れた白い物体に気付いた時にはもう遅かった。
「……モガっ!?」
振り向いた璃亜の顔面が真っ白い塊に覆われる。声を出そうと開いた口が、柔らかく白い塊の侵入を許してしまう。息ができない。
「……あ……うう……!!」
苦しさにもがく璃亜の両手は顔面の白い塊――もはや間違えるはずもない、これがUWOなのだ――を引き剥がそうとするが、指は白い塊にめり込むだけで抵抗できない。
「だ……誰か……助けて……」
抵抗も虚しく、璃亜の意識が遠のきかかったその時。
「――ふっ!!」
一瞬にして視界が晴れて、口から喉まで侵入しようとしていた白い塊が引き剥がされた。
「――けほっ、けほっ!!」
新鮮な空気が胸を満たす。激しく咳き込みながら、璃亜は何が起こったのか把握しようとした。
いつの間にか駆けつけてきた男性と少女の二人組が、何らかの手段でUWOを璃亜から引き剥がしたのだ。
少女は
綾辻 綾花
。男は天利 二十である。
「……?」
どうにか意識を取り戻した璃亜。
その視界を覆う白い煙。裏路地の向こうへと逃げ去ったUWOを確認することはできない。
ただ、自分からUWOを引き剥がしたであろう男、天利の足元に煙草のフィルターだけがいくつも落ちていることを見ることができた。
「ヤロウ!」
「待って天利さん、女の子を!!」
逃げたUWOを追おうとする天利だが、綾花は璃亜の容態を見てそれを止めた。比較的長時間呼吸を止められていた璃亜は、まだ満足に動くことはできない。
UWOが一体とは限らない現状で、単独行動は得策ではないと判断した綾花と天利は、そのまま璃亜の介抱をすることにした。
「……大丈夫ですか?」
「けほ、けほっ! ……ええ、何とか……」
心配そうに顔を覗きこむ綾花に、璃亜はどうにか答えた。
「……念のため、病院に行った方がいい。警察には通報しておくからよ」
天利は璃亜と綾花の様子を見ながら、周囲の様子を探る。
「……ふん、思ったとおりだ。やっぱりヤツはうどんじゃねぇ」
「え?」
璃亜の様子を見ていた綾花は、天利の言葉に顔を上げる。
「どこにも白い粉なんか落ちてねぇ、それにその学生さんにも付着している様子はねぇ。つまり、あの犯人がうどんに罪を着せるために、犯行後にうどん粉を撒いていったのさ」
立ち上がった璃亜に付き添うように綾花も立ち上がり、路地裏から表通りに向かう。
「それじゃ、犯人はやっぱりお餅……? でも厄介ですね、まともに抵抗しようとしても引き剥がせないなんて……」
歩きながら、璃亜も補足した。
「ええ、いきなり口の中に入ってきて、びっくりしました……。そういえば、どうやって助けてくれたんですか……?」
天利を振り向く璃亜。綾花も天利の後ろにいて、その瞬間は見ていない。
いまだ周囲に漂う白い煙の中、天利は呟いた。新しい煙草を箱から取り出して口に咥える。火はつけない。
「まぁ、企業秘密だ」
と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月13日
参加申し込みの期限
2014年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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