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うどんの白さにゃ敵わねぇのさ
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少し時間を遡る。
猫から分離した金色の光を追った一行は、さきほどの猫集会のあった広場まで戻っていた。
「いいぞ、そこは行き止まりだ」
如月 庚
は呟く。見かけよりも実は好奇心旺盛で猫好きな彼女、
月ヶ瀬 朔夜
は放っておいたら真っ先に突っ込んで行きそうなので、あえて先頭を走った。
何しろ、猫にとり憑いて光る得体の知れない光だ、何が起こるか分かりはしない。
「……あれだけいた猫が……いなくなってる……!」
朔夜は広場を見渡して呟いた。先ほどあれだけの猫が集まっていたその空き地には、今は一匹も猫がいなくなっていた。誰もいないその空き地は寒く、奇妙に無機質に感じられる。
金色の光は空き地の中央付近へとぴょんぴょんと跳ねていって、やがて静止した。
モチから離れた銀色の光を内包している筈の、その金色の光はいつの間にか微妙に猫のような小動物のフォルムを形作っていて、くるりと一行を振り向いたように見えた。
「……何をするつもりかしら……?」
弘明寺 能美子
は呟いた。万が一にも
桜庭 円
の飼い猫に累が及ばないように、にゃーくんをしっかりと抱いた円を自分の背に置いた。
「……上……かな……?」
円も能美子の後ろからその様子を観察した。金色の光は、しきりに上空の方角を眺めているようにも感じられ、特に害意のようなものは見受けられない。
「一応警戒しておくけど……」
御剣 刀
は能美子の横に立ち、いつでも前に出られるように身構えた。
金色の光はまるで見えない何かと話しているようにも見えたし、上空の何かを探しているようにも見えた。
「猫の耳にしては……少し長いような……」
その様子を観察するのは
綾辻 綾花
。
これもまた無類の猫好きで、お手製の猫メモを持ち歩く彼女は、猫の生態にもある程度詳しい。ぼんやりとした光だから分かりにくいが、もっと間近で見ると光る猫の特徴まで知ることができそうな気がした。
「……一応危ないかも知れん、近づくな」
だが、天利 二十はそれを止める。一応彼女は天利の依頼人、怪我でもされては困るというわけだ。
「とはいえ、このままじゃ埒が開かない。
充分な観察も必要だけど、推理するには材料が足りないね。少しアクションを……」
新井 すばる
が少し近づいて少しでも情報を引き出そうとしたその時。
「あっ!」
刀が叫んだ。
金色の光は少し前傾姿勢を取ったかと思うと、その場から垂直に高く跳び上がる。全身のバネを活かしたその跳躍は力強く、あっという間に上空へと跳ね上がり、見えなくなってしまった。
全員が空を見上げると、そこには大きな月が変わらずに世界を見守っていた。
9月の夜空は晴れ渡り、そろそろ満月を迎えようかという月は、金色のリングを纏いながら美しく輝いている。
「……何、アレ!!」
水樹は息を飲んだ。
金色の光が飛び上がっていってわずか数秒後、大きな月から次々と星のような光が舞い降りてくるのが見えた。
そのひとつひとつが黄金に輝いていて、先ほど飛び上がっていった光と同質のものであることに気付くまで、時間はかからなかった。
自分たちがいる空き地までは降ってこないが、寝子島全土にその月からの光が降り注いでいることは明らかだった。
「にゃーくん、大丈夫かな……」
円はいつの間にか自分の腕の中で寝息を立てているにゃーくんを心配そうに覗き込んだ。
「……とりあえず直接触れなければ、大丈夫じゃないかしら……」
その様子を見守りつつも、能美子も空を見上げた。
「……何が起こってるんだ」
庚は少し離れたところから、月からの光の様子を見上げていた。今までもあの金色の光に害意は感じられなかったが、それらの何らかの目的、もしくはこれから起こりうる事件のようなものの予感に、眉をひそめる。
「……でも」
ふと、隣に立っていた朔夜が呟くいたことに気付いた庚は、朔夜に視線を落とした。
大人びた切れ長の瞳が、まるで小さな子供のようにキラキラ光る月を眺めている。
「……とても、綺麗……」
無意識、と言ってもいいのかも知れない。朔夜はそっと隣の庚の手を取った。そのまま、上空に輝く黄金の月を見上げる。キラキラと、キラキラと、いつまでも月は輝いていた。
そんな朔夜の横顔、降り注ぐ金色の光の照り返しに、庚は微かな眩暈を覚える。
「……ああ……綺麗……だな……」
ふと、すばるは空き地を後にした。金色の光は月に跳ねて行ってしまった。ここにいない以上、もはや用はない。
「……銀色の光、丸められた餅……、金色の、猫……猫なのか……? そして月……」
懐からちくわを取り出して、一本口にする。彼の脳細胞はこうしている間にもフル回転し、あらゆる可能性を追求しながらも、断片的に得られた情報を整理していく。、
「いずれサンプル不足だね……けど、楽しいことになりそうだよ」
裏路地を後にして、すばるは微笑を浮かべるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月13日
参加申し込みの期限
2014年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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