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白黒レインボーな秋のはじまり
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◆
素材集めに向かった信彦、明里、彩の三人。
被服室にはあんまりないということで、コスプレ部の部室にお邪魔したところである。
「わ、わわ……衣装が、こんなにたくさん……」
ところ狭しと並ぶコスプレ部の衣装の数々に、彩は眼鏡の奥で瞳を遠慮がちに輝かせていた。
きっと、今まで自分で作ったのと同じ衣装がたくさんあるのだろう。
素材集めそっちのけで、衣装に見入っている。
「こ、こここコスプレ部、って……すっすごいところですね……」
そんな彼女に、信彦はハハッと笑いかける。
「アヤちゃん、瞳を輝かせている君も素敵だね」
「あっ!? すすすすすいませんわたしったら!」
びくぅ、っと三つ編みを跳ね上げてうろたえる彩。
「ハハハ、いいのさ。ただ、衣装の海に溺れてしまわないようにだけは、気をつけてね」
「は、はい……」
と、そこで彩は不意にあることを思い出した。
コスプレ衣装に隠れるように、遠慮がちに信彦に問いかける。
「あ、あの……そういえば、橘さんは……?」
「あれ? 言われてみれば、あかりんは一体何処に……?」
はて、とあごに手をやり首を傾げる信彦。
「信彦くーーーーん、彩ちゃーーーーーん、材料とってきたのーーーー!」
元気な声が、部室の奥から響く。
ドタドタという大きな足音に、何かを引きずるような音、それに小さく混ざるのはカチャカチャという音。
「おーい、あかり……ん?」
走ってくる彼女に向かって軽く手を上げ――ようとして、信彦はぴたりと固まった。
「あ、たっ橘さ――」
彩の三つ編みも、凍りついたように停止する。
それも無理からぬことだ。
なにせ、明里が持ってきた『材料』というのは。
コスプレ部部室のカーテン、だったから。カチャカチャ音の正体は、どうやらカーテンレールにひっかける金具の音だったようだ。
「あれ、どーしたの二人とも?」
固まった二人を見て、きょとんと首を傾げる明里。
よーく見ると、その手にはコスプレ部の備品まで握られている。
ハッと我に返るなり、信彦は明里の肩にそっと手をやった。
「カーテンと備品は流石に戻してこようねあかりん!」
「えっ、なんで!?」
「なっ、なななななななんでじゃないですょぅ!?」
じたばたと抵抗する明里から、どうにかカーテンと備品をひっぺがす二人――というか彩はおろおろしていたのでだいたい信彦一人。
その後、改めてコスプレ部から素材を拝借したのだった。
◆
キャットロードのお店で買ってきた材料を、
恵御納 夏朝
は被服室の机に置いた。
大きめの、7色それぞれのタオル生地。
出費はどうにも痛いけど、まあそこは我慢するしかない。
「……どうしようかな」
ショールと言えば、正方形のものが多いらしいけど……。
夏朝が思い描くのは、ふんわりとした虹を羽衣のように羽織った姿。
そうするためには、正方形だとちょっと長さが足りないかも。
だから――横長の、ひし形に近い形にしてみることにする。
7色のタオル生地を、まずは1色ずる横長に切っていく。
切り終わったら、それを虹のようなグラデーションになるように並べた。
色の間の、少しだけ重ねた部分はずれないように待針で留めて――。
ずれたりしていないか確認するため、一度全体を見渡してみる。
「……ちょっと変わった、大きいバスタオルみたいになるかな」
あんまりショールっぽさはないかもしれないけど、タオルとしても使えたらと思って生地を選んだんだし、まあいっか。
「……うん、ずれたりはしてないな」
そうしたら、あとはちゃんと縫ってやるだけだ。
手縫いでもいいけれど……。ミシンの方が早くていいだろうか。
幸い、ミシンはまだ使えるみたいだし。
「よいしょ、っと――……あ」
棚にミシンを取りに行った時、たまたま他の人が作業している机の上が目に入った。
「……猫さんだ」
そこにあるのは、猫耳カチューシャと付け尻尾の黒猫変身セット。
そして――猫の写真がいくつも載った写真集のページだった。
知らず知らずのうちに、視線がそちらに吸い寄せられてしまう。
「猫好きなの?」
ふと投げかけられた声に、我に返った。
その声の主は、作りかけの肉球手袋を手にした姫乃である。
「あっ、……うん。猫さんは大好きだよ」
なんせ、猫型のパペットを常備しているくらいである。
流石に今は、作業の兼ね合いで外しているけど。
「そうなんだ! ねえねえ、猫好きの人から見てどうかな私の衣装!」
そう言って、姫乃は至極楽しそうにさっきのカチューシャと付け尻尾を見せてきた。
「え? えーっと……」
改めてよく観察してみると、写真集まで持ち込んで作業しているだけあってか、単品の完成度はなかなか高い。
「どう?」
「すごく良く出来てると思うな、うん」
こくりと頷けば、姫乃は「ありがとー!」とぐっとガッツポーズ。
その様子につられるようにくすりと笑って、夏朝は自分の作業に戻ることにした。
そんなやりとりを、視界の端に捉えつつ。
時子も、自分の作業を進めていた。
白いハチマキに、赤い鶏冠と目を。
それから黄色いくちばしと肉髯を刺繍で縫って――。
猫に対抗して……というわけではないけれど、自分の好きな鳥さんを模したハチマキ。
うまく、ニワトリさんっぽく見えるだろうか?
出来上がったニワトリハチマキを机の上に置いた拍子に、ふと気がついた。
「ハチマキを作り過ぎたみたいですね……」
長いのが一つ、短いのが一つ、そしてたった今できたニワトリハチマキが一つ。
合計3つ。
よくよく考えてみると、こんなには必要ないわけで。
たくさんあって困るわけでもないし、まあいっか。
「それでは、お先に……」
とまだ作業をしている人達に軽く会釈して、時子は一旦被服室を後にする。
ハチマキに、メッセージをもらわないと。
さて、そんな被服室の中で一人若干毛色の違う作業をしているのが一人。
刀である。
彼の目の前には、シャツ。
まあ、それは普通なのだが――その横にあるのが、何故か硯。
刀の手には、筆が握られている。絵筆ではなく、書道用のアレだ。
そして、硯にはたっぷりと墨汁が。
ここだけ何故か、被服室というか書道室めいた様相を呈している。
精神を集中するように瞳を閉じていた刀だったが――
「――!」
カッと目を見開くや、シャツに筆を走らせる!
……ただし、その手は妙にぷるぷるしていた。
まあ、ミスるとシャツが駄目になるし仕方ない。
ぷるぷると、しかし確実に筆と墨でシャツの上に描いていく。
最後の一画を書き終え、染みにならないうちに筆を離す。
筆先から墨が垂れないように気をつけつつ、ふぅと一息。
「……よし」
シャツの上に描き出された、否、書かれたのは――
『虹』
そう、刀は墨と筆でシャツの『虹』の文字を入れたのだ。
これもまた、テーマに沿った衣装の一つの形だ。
出来栄えを満足気に眺め、よしと頷く。
「これを着て一位を目指そう。よし、気合い入れていくぞ!」
後は、工芸室でスニーカーを塗れば完成だ!
◆
被服室を出た時子。
「この香りは……」
鼻をくすぐる甘い香りに、ふと立ち止まり辺りを見回した。
そうすると、すぐにその出処はわかった。
調理準備室だ。
ゆっくりと扉を開いて中を覗いてみると、白沢先生と男子生徒がお菓子を作っている真っ最中だった。
「あの……」
と声をかければ、白沢先生が振り返る。
「あら御巫さん」
その声につられて、男子生徒も時子の方に視線を向ける。
「お?」
こんにちは、とぺこり頭を下げる時子。
「お菓子作り、ですか……?」
「ええ、高那君と焼きプリンを作っていたところなの。」
「そうだったんですね……」
どうりで、甘い香りがするわけだ。
「作るのをお手伝いしてもいいでしょうか……?」
そう問えば、白沢先生は「あら嬉しい」と微笑んで、
「高那君、御巫さんも手伝ってくれるそうよ」
「ほう、そうか。御巫、精々俺様の足を引っ張らないようにするんだな!」
フリフリレースのエプロン姿でいかにも偉そうに言う姿は、傍目にはかなり愉快なもので。
くすりと微笑して、時子はそれに答える。
「はい、頑張りますね……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月08日
参加申し込みの期限
2014年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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