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ワニかみパレード☆
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【海中のワニさん、砂浜のワニさん】
人目につかない海岸の端で、
飛吹 勘助
はろっこん『Merman』を発動させ、人魚となった。
「じゃあね……、少し泳いでくるよ、もふもふ」
大好きなぬいぐるみのもふもふに挨拶をして、海へと潜る。
シーズンオフの海辺は人も少なく、気負うことなく泳ぐことができる。
誰かに会うのではないかと怯えることなく、勘助は水の感触を楽しんだ。
海の中は、怖いことを言う人もいないし、とても静かだ。
陽光がきらめいて、時折見かける小魚の背びれを輝かせる。
海草が揺れる美しい海の中を存分に泳ぐ勘助の目に、ふいにおかしなものが飛び込んできた。
「あれ? 海に何か、浮いているものが……って、あれって……」
はっきりと不穏な影を認識するなり、勘助は悲鳴をあげた。
「う、うわああぁぁあ!? わ、ワニ……っ! どうして……!?」
こんなところにいるはずのない、恐ろしい生き物が、ぷかぷかと波間を漂っている。
「どうしよう、食べられてしまうかも……!」
ぞっとして、勘助は慌てて陸へと向かって泳いだ。
「わにーぃ?」
尾を生やした勘助の姿に好奇心をくすぐられたのか、勘助の尾を追うように、ワニさんは追ってくる。
「うわ、うわぁ……! お、俺を食べても、おいしくない、よ……!」
尾で海面を叩きながら、勘助は必死になって泳いだ。
そのシルエットを、岩陰に潜んでいた人影が、目をぎらぎらさせて見つめていた。
「うおぉぉぉぉ……っ! あれは、まさしく人魚!」
渾身の力をこめて拳を握るのは、
握 利平
だ。
人魚まで海岸に出没しているとは知らなかったが、人魚というからには美女であるはず。
そう結論づけて、あられもない姿を拝んでみせようと、最大級の『にぎりっぺ』を海中で放った。
「行け、ワンパニビッグウェーーーブ!!!」
衝撃派の起こす大波と、波に乗るハートのワニさんが、勘助に襲いかかった。
「うっわあぁぁぁ……!?」
波に翻弄された勘助の全身が、海上に浮かんだ。
「………………」
幻想を打ち破る筋肉質な胸板を見て、利平は言葉もなく真顔になった。
「なっ、何だ……!? 今、すごい大波が……っ」
困惑する勘助を、ワニさんたちが取り囲む。
「わにー」
「にーにー」
「……あ、わ、ワニ……?」
すっかりワニさんに囲まれて、そこでようやく勘助は、彼らがやけに小さいことに気がついた。
「……小さくて、無邪気な感じだ。凶暴じゃ、ない……」
「にーにー、にー」
「ふふ……、なんだか、かわいい……」
ちっとも攻撃してくる素振りもない。ワニさんたちは泳ぐのが好きな様子だ。
「ひょっとして……、一緒に泳ぎたい、のかな……」
たわむれてくるワニさんたちを、勘助は見回した。
「……じゃあ、一緒に、海の中を泳ごっか……?」
「わーにー」
勘助の誘いに、ワニさんたちは喜んで尾を振った。
「……人魚なんていなかったんだ。そうだ、そうに決まってる……」
海に背を向けて、利平は自分に言い聞かせていた。
「俺は何も見なかった。そうだ、俺は未来に生きるんだ!」
過去を打ち消し、利平は鼓舞する。
「ええい、次だ、次! 行くぞ、俺たちを魅惑の美女が待っている!」
未来は明るい。未来は肌色に満ちている。
「リビドーはジャスティス!」
希望の未来へ向かって、利平はワニさんを引き連れ、駆けていった。
大波の正体も知らぬまま、勘助はろっこんを幾度か発動させながら、ワニさんたちと海中で触れあった。
「一人で泳ぐのもいいけれど、ワニさんたちと一緒なのもいいな……」
勘助に相づちをうつように、ワニさんたちも「にーにー」と鳴く。
誰も邪魔する者のない、穏やかで楽しいひとときだった。
その頃、砂浜では、ワニさんの噂を聞きつけた人々がぞくぞくと集まりだしていた。
「わぁ……、ワニさんがいっぱいだねぇ……」
遠野 まほろ
は、近くを通ったワニさんの動きをじっと見つめる。
のそのそと動く姿は一見凶暴なようだが、小さくて怖くないし、人を威嚇することもない。
「むしろ、かわいいような……?」
しばらく観察して、やはりワニさんはかわいいと結論づけたまほろは、そっとワニさんの背中をなでてみた。
「ワニさんたちかわいいねぇ……」
つぶやくまほろに、同じく海岸を訪れていた
三谷 賢二
が同意する。
「ああ、すっげーかわいーなぁー」
目を丸くしてワニさんを凝視する賢二をちらりと見上げて、まほろはうなずいた。
「……うん。ワニさんかわいい……」
「ワニ、なでられるのかよ……。いいなー、俺もなでたい!」
「わにー」
どうぞとでも言わんばかりに、ワニさんが頭を差し出す。
「くっ……、マジかわいいな! あーもう、君たちかわいいな!」
おかしな鳴き声をあげるワニさんに、初めは警戒していた賢二も、ついにワニさんの愛らしさに負けて、手を伸ばした。
乾いた背中は硬く、少しごつごつした手触りが新鮮だ。
賢二の手になすりつけるように、ワニさんが頭を揺らした。
「なんだよー、意外となつっこいじゃん。おー、よしよし」
隣で、まほろも砂浜にしゃがみこんで、ワニさんの背中をなでている。
「よしよしー」
「このワニ、どこからか脱走してきたのかな」
つぶやく賢二に、まほろは首を振る。
「……知らない。けど、人に馴れてるみたい……」
「だよねー。……あーっ、こんなふうにワニをなでられる日が来るとは思ってなかった」
レポートが一段落したこともあり、気分転換にと海を訪れて良かったと、賢二は思った。
海風に自慢の髪がなびくのは、正直なところ気にならないでもなかったが、ダメージを負った髪は後できちんとケアすれば問題ないだろう。
「かわいいなー、ワニ~」
ほんわかする賢二の横で、まほろも同様にほんわかしていた。
「ふふ、ワニさん私と一緒に遊んでくれるの? うれしいなぁ」
尾で砂浜をぱたぱたするワニさんを、まほろがつつく。
「今度、ワニさんのぬいぐるみを作ってみようかなぁ……」
きっとかわいい作品ができるだろうと、まほろは考えた。
テディベア風にアレンジしたワニさんもいいし、そのままのワニさんだって、もちろん素敵だ。
いろんなぬいぐるみ作りにチャレンジしたいと、まほろはあれこれ思考を巡らせる。
「ワニのぬいぐるみか~。水族館とかにありそうだよな、小さくても大きくても、かわいいだろうなぁ」
「わにー」
「にーにー」
「わーにーにー」
足下でぐるぐるする3匹のワニさんを、賢二は積み上げた。
「……亀みたい。積めるぬいぐるみも、かわいいかも……」
背中に仲間のワニさんを2匹乗せたまま、底のワニさんが歩き出した。
「おー、歩いてる! ちまちま動いてて癒やされる~!」
「かわいい……」
そんな二人のすぐそばで、
稲井 いおね
は興奮していた。
「ワニさんたち、いおねの鶏肉、食べてください~っ」
かぶりつくようにワニさんに顔を寄せて、いおねはビニール袋に入れて持参していた、茹でた鶏肉をワニさんの口元に差し出した。
「ほらほら~、おいしいですよー。これあげますから、いおねに骨の髄まで観察されてくださ~い!」
ぱくんと開いた口元に、鶏肉を放り込み、いおねはろっこん『レントゲン・ラブ』を発動させた。
「あぁ~っ、見えます、見えますよ! 活きの良い、すらりとした骨格が~っ」
口元をゆるませ、砂地に這いつくばるように、いおねは角度を変えてワニさんの骨をじっくりねっとり観察する。
「上から見ても、横から見ても、すらりとしたきれいな骨格ですね-!」
小さいサイズならではの、四肢の短さが愛らしい。
「小さくてもワニらしく、頭と歯はかっこいいんですね~! はぁ~ん、動いてますよーぅ! ほら、もっとお食べ! もぐもぐお食べ!」
ささいな動きも見逃してはならぬと、いおねは目を光らせた。
貴重な骨格映像を、脳裏に焼き付けるのだ。
「長~い背骨と、凛々しい尾骨が、たまらんのですぅ……。あぁ、至福……!」
ゆるみきった顔で、いおねは口元を拭う。
これも、将来骨格標本制作技師になるための、貴重な勉強の機会だ。
少しの取りこぼしもないようにしなければ。
「お腹も~! 下からの動きも見せてくださいよ~う!」
浜辺に寝そべり、ワニさんを持ち上げたいおねの顔面を、ワニさんの尾が叩く。
「がぶぅ~、ぶ~ぶ~」
手からすり抜けたワニさんが、用は済んだとばかりに逃げていく。
「あっ、待ってくださいよ~! もっと、余さず見せてくださ~い……!」
追いかけるいおねの全身は砂まみれだ。
己の姿になど頓着せず、欲求を満たそうとするいおねを、賢二とまほろは無言で見送った。
「……なんか、すげーな」
「愛を、感じたねぇ……」
ワニさんを追う、いおねの叫びが砂浜に響く。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月05日
参加申し込みの期限
2014年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月12日 11時00分
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