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ワニかみパレード☆
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【浜辺のワニさん】
とある秋の日。寝子ヶ浜海岸に、小さいワニさんがわらわらと発生していた。
どこから来たのか誰も知らず、どこへ行くのか誰も知らず、ワニさんは時折愛らしい声を発しながら、浜辺をのろのろ歩いている。
「わにー」
ワニさんが声をあげれば、浜辺に居合わせた子供たちが喜んで、一緒に「わにー!」と声を合わせる。
いつもよりも賑やかさを増した浜辺を訪れていた
大天使 天吏
が、物珍しげにワニさんを追う人々に気づき、眉をしかめた。
人々がどういった意図でワニさんを追いかけ回していたのかはわからない。
悪気があったかどうかは定かでなくとも、天吏にはそれがワニさんを脅かす許しがたい行為に思えた。
「あなたたち、何をしているの」
厳しい眼差しを向ける天吏に、人々はもごもごと要領を得ない返答を口にする。
人間風情が、ワニさんに害を与えていいはずがないのに。
そう考えた天吏は、迷うことなく不埒な人間どもを排除しようと、冷え冷えとした声を放った。
「ワニがかわいそう。そんなふうに脅かして。さあ、早くここを去りなさい」
人々は言い訳めいたことをぶつくさこぼしながら、名残惜しげにワニさんに目を向け、浜辺を立ち去った。
「……大丈夫? もう平気よ」
一転して労りのこもった優しい声を、ワニさんにかける。
よく見てみると、ワニさんには星形の模様がついていた。
しゃがみこむ天吏に、ワニさんがどーんと体当たりをかましてくる。
ぺちん! と、固い尾で叩かれて、天吏の手の甲が赤くなった。
「あなた、変わった模様をしているのね」
痛みを感じていないはずはないのだが、天吏は動じることなく、慈愛に満ちた眼差しでワニさんの行いを見守っていた。
「ねえ、ここは少し寒くない……?」
ワニさんの生態を考えると、彼らにとってもう少し、生活のしやすい場所があると思うのだ。
「どこかいい場所がないかしら。……そうね、少し場所を変えましょう?」
天吏は根気強くワニさんたちを誘導し、日当たりの良く、緑も多い場所へ、移動していく。
そこへ、同じく浜辺を訪れていた
御巫 時子
が、ワニさんと連れだって歩く天吏に気づき、声をかけた。
「おはようございます、天吏さん。このワニさんたち、どうしたんですか……?」
「さあ。人間の理解の及ぶところでないのは確かね。生き物は自由であるべきだから」
「海岸にもたくさんいますね、不思議なこともあるものです。海から来たのでしょうか……」
朝早くに浜辺を訪れ、異常に気づいた時子は、動物園や水族館から逃げたワニさんなのかと考え、問い合わせの電話をしていた。
けれど、どこの施設からも否定され、もしや神魂の影響なのかと考えていたところなのだ。
こんなに小さいワニさんばかりが発生するなど、聞いたこともない。
首をかしげる時子だったが、ワニさんと目が合うと、あまりの愛らしさに思わず笑みがこぼれてしまう。
「ふふ……、かわいいですね」
「けれど、ワニが健やかに育つには、ここは少し日当たりが悪いわ」
木立と海岸の境目へ、天吏はワニさんたちを手招きして連れて行く。
「そうなんですか……? ワニさんたち、向こうの日当たりの良い場所へ移動しましょう……」
天吏と一緒にワニを誘導する時子へ、天吏がワニの生態について話し始める。
「ワニが生きていくためには、太陽の光が不可欠なの。日光がなければ、生活はもちろん、出産もできないから」
「まあ、そうでしたか……」
「寒くなく、そして水にも困らないあの茂みがいいと思うの」
目指す茂みに目を向けて、時子はうなずいた。
「そうですね、落ち着いていて、住みやすそうな場所です……」
茂みに到着すると、天吏は木々や葉を整えて、環境を確認した。
「ここなら平気ね。あなたたちも、ここで子育てをするのかしら……?」
今いるワニさんたちの性別ははっきりしないが、天吏はワニさんたちの今後に思いをはせる。
進化の過程において、爬虫類と鳥類は比較的近しいものだと言われている。
人の物差しで生き物を分類するのはナンセンスだと天吏は思うが、それでもワニさんの子育て事情は鳥とも共通点があるはずだ。
「……いつか見てみたいわね。自然に生きるあなたたちを」
動物園の狭い檻の中でなく、雄大な自然の中で生きる姿は、どれほど素敵だろう。
そうつぶやく天吏の眼差しは、あたたかく、そして夢見るようだった。
天吏と別れた時子は、再び浜辺を散策した。
ワニさんたちに優しく声をかけて歩く時子の後ろを、いつしかワニさんたちが列をなしてぞろぞろとついてきていた。
模様を持たないワニさんたちは、おっとりしていて人なつこい子が多いようだ。
「わにー」
「ふふ、本当にかわいいですね……。ワニさんは、わにーと鳴くんですね……」
しかしこのままワニさんたちがついてくるとなると、危ない目には遭わせられない。
「どうしましょう、そうですね……、私のところに一緒に来ますか……?」
「わにー、わにーっ」
「池もあるし、日当たりもいいですから、暮らしやすいと思いますよ……」
こうして、ワニさんたちを引き連れて寮へ戻った時子は、庭でワニさんたちを遊ばせた。
たわむれる小さいワニさんたちを眺めて、縁側に座った時子は嬉しそうに目を細める。
「わーにー?」
縁側によじ登ってきたワニさんが、時子の膝に頭を乗せた。
「……そうだ、写真を撮りましょうか」
セルフタイマーをセットして、時子はワニさんと一緒に写真を撮った。
「ふふ、今日の記念ですよ……」
「わーにー、にー」
「ワニさんは、どこを撫でられるのが好きですか……?」
そっと背中を撫でながら、時子が尋ねる。
「わにー、にーにー……」
心地よさそうにワニさんが声を発した。
ぽかぽかと差し込む日差しが温かく、平和な光景に心が安らぐ。
「ワニさんたちは、何を食べるのでしょう……。これも天吏さんに訊いておけばよかったですね……」
甘えてくるワニさんを撫でながら、時子はワニさんとの距離が縮まるのを感じていた。
「まるで、お義母さんワニさんになった気分ですね……? 皆さん、仲良くしてくださいね……」
そうつぶやいて、時子は縁側に横たわり、目を閉じた。
「一緒にお昼寝しましょう……」
ワニさんと寄り添って、時子は優しい夢を見た。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
笠井 月子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月05日
参加申し込みの期限
2014年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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