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歓談を交えて一行は寝子ヶ浜海岸に到着した。
蓮は引いていたリヤカーを木陰に置いて、その横に座り込んだ。海からの風を顔に受けて気持ち良さそうに目を細めた。
そこに竜也が歩いてきた。
「森、大丈夫か。俺がリヤカーを引っ張れば良かったかな」
「竜也さんには来る時に手伝って貰いました。ありがとうございました」
「無理はするなよ」
「はい、わかりました」
安らいだ顔で蓮は瞼を閉じた。眠るような姿を目の当たりにして竜也は静かに離れた。
「昼前なので、ここからは自由時間にしようか」
「珪ちゃんセンセーの意見に賛成なのだ。歩いて空腹が紛れた真央ちゃんはとにかく運動がしたいのだー」
真央は勇ましく両手を突き上げた。戻ってきた竜也は子供を見るような目になった。
「相撲でもやるか。ここは砂地で転んでも痛くはないだろう」
「やるのだ。水褌を用意できなくても真央ちゃんはやるのだー」
「よし、勝負といくか」
竜也は素足となった。肩を回しながら陽光が降り注ぐ砂浜に歩いていく。適当な場所で立ち止まると、砂地に足先を突っ込んで円を描いた。容易く五メートル弱の土俵が完成した。
修は真央が駆け出す前に声を掛けた。
「真央、リュックは俺が預かるよ」
木の根元には大きいサイズのシートが広げてあった。修が背負っていたリュックサックは中央に重石のように置かれていた。
「修ちゃん、頼むのだ。真央ちゃんの勇姿をしっかりと目に焼き付けるのだ!」
「わかったよ」
修は朗らかな顔でリュックを預かった。闘志を剥き出しにした真央は竜也のいる土俵へと駆けていった。
二人の遣り取りを耳にした珪は修に話し掛けた。
「見張り番は僕がやるから、八神君も皆と楽しんだ方がいい」
その時、二人の姿が目に入った。あおいに手を引っ張られた綾花が海に向かって歩いていた。
「……それではお願いします」
修はリュックサックからデジタル一眼レフのカメラを取り出し、溌剌とした様子で二人の後を追い掛けた。月詠はスケッチブックを抱えて、ひっそりと付いていく。
「僕は見張り番に徹するか」
珪はシートの端に座った。
「ご一緒してもいいですか?」
控え目な理紗子に珪は笑顔を返した。
「僕は構わないですが、あなたはいいのですか」
「ここまで歩いて、満足した感じなので」
年かな、と自嘲気味に笑って腰を下ろす。まさか、と珪は笑って言った。
「私、二十七ですよ」
「そうなのですか。僕と同じですね」
「え、大学生かと思ってました」
本気で驚く理紗子に珪は頭を掻いた。
「十二月には二十八になります」
「私も十二月です」
二人は顔を見合わせて、ほぼ同時に生まれた日を口にした。さすがに同じではなかった。
「十五日ですか。私と同じ、二十二日かと思いました」
「僕は十五日かと思いましたよ」
珪の言葉を聞いて理紗子は屈託のない笑顔を見せた。
砂の土俵では真央と竜也が向き合った。どちらの表情も自信がみなぎっている。
「準備体操はしなくてもいいのか?」
「真央ちゃんはいつでも臨戦態勢なのだ。それに取って置きの秘策があるのだ」
真央は反復横跳びに似た動きを高速で見せる。竜也は、なるほどな、と納得したような声を出した。
「仕切りは無しで受けてやるよ」
「にゃふふふ! 真央ちゃんの必殺技を食らうのだ!」
緑の瞳が光った瞬間、真央は鋭い一歩を踏み出した。開いた掌を竜也の眼前で力強く合わせる、その直前に凄まじい音が迎え撃つ。
竜也が打ち合わせた掌の威力で真央は硬直した。
「俺の方が早かったな」
竜也は真央の腰のズボンを握ると、ひょいと持ち上げて土俵の外に出した。我に返った真央はあまりの悔しさに砂地を転げ回る。
「猫騙しが猫騙しにまんまと騙されたのだ!」
一連の様子を修はカメラに収めた。
「勇姿とは言えないが、良い思い出にはなるだろう」
「修君、今度は私と綾花ちゃんを撮ってくれるよね」
「ああ、そのつもりだ。海を背景にして撮ってみようか」
「少し待ってね」
あおいは前髪に手を入れる。どうかな、と隣の綾花に聞いた。
「毛先を少し揃えておきますね。これで大丈夫です」
「それじゃあ、お願いね」
あおいは綾花と向き合って互いの両手を握ると、顔だけを修の方に向けた。
「カメラのレンズを意識して。そう、自然な笑みで」
修は瞬間を待ってシャッターを切った。写した一枚を画面で見て、良い出来だ、と自ら評した。
「今度は三人で仲良く写ってみようか」
修の横に付けた月詠が掌を見せた。催促するかのように上下に動かす。
「旅鴉、カメラの使い方はわかるのか?」
「私もカメラは構図の分析等に使うのだよ」
「そうか、心配は不要のようだな」
修はカメラを預けると、二人に混ざる。早速、月詠は注文を付けた。
「八神、もう少し横に寄るのだよ」
「フレーム内と思うのだが」
「私の感性が働きかけて指が動かない。八神、あおいの方に寄るのだよ」
突然の要求に修はぎこちない動作で寄ると、足がもつれた。上体が崩れた瞬間を狙うかのようにシャッターは切られた。
「ふむ、良い表情をしているね」
慌てて戻ってきた修に月詠はカメラを返した。画像の中の修は片足を浮かせた状態で慌てている。あおいは満面の笑顔で写り、その横にはしな垂れ掛かるような姿の綾花が白い歯を見せていた。
修は活き活きとした三人の表情に目を留める。
「良い感性だ」
「褒め言葉として受け取っておくよ」
月詠はスケッチブックを開いた。視線を周囲に広げて歩いていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月26日
参加申し込みの期限
2014年11月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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