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秋の日の海は、なんだかとても水色で
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「うわ……綺麗だな……」
と
篠原 翠響
が言ったのは、空の青さを指してのものか、なんだかとても水色の海を指してのものか、それとも、離れた場所で泳いでいる北条冬華を指してのものなのか。それはわかりません。もしかしたら全部かもしれません。翠響自身にも、ちょっとわからないでしょう。
カレンダーを裏切るにもほどがある! そう言いたくなるくらい、秋と呼ぶにはあまり暑い本日、翠響はどこかのプールにでも行って泳ごうと最初は思ったのだそうです。ところがさすがに、もう屋外のプールはどこも閉まっている模様でした。
とすれば屋内のプールでしょうか。それなら、別に今日でなくてもいい気がしました。
ならば学校のプールに侵入……怒られそうです。
海外たとえばハワイに渡る……のは難しすぎます。しかも今からだなんて。
どうしようかなと考えて翠響がたどりついた結論、それが海でした。
なぜって海ならまだ開いています。そもそも海に閉店はないでしょう。
それにプールみたいに使用料をとられるわけでもなくリーズナブルです。
……というわけで、水着を着て、その上にTシャツとショートパンツを着て、すいーっと滑空するように自転車を漕ぎ、彼女は人気のいないビーチへ来たのでした。
「泳いでる人が!?」
来てみてびっくり、というやつでした。
九月も中旬なので泳ぎに来る人はあんまりいないかな――と思っていた翠響の予想は、ヘラで掘ってケーキを裏返したみたいに簡単に覆りました。
高校生でしょう、スクール水着を来たグラマラスなお姉さん(※冬華です)が、すいすいと泳いでいます。
反対側には、ワカメのような頭をしたお兄さんが、「あはははは、あっはは」などと脳天気な笑い声をあげ、すいすいとイカのように泳いでいるではありませんか。(※もちろんそのワカメボーイは鷹取洋二です)
「いることはいるんだな……」
ひとつ、学んだ気になった翠響なのでした。自分が思うようなことは、きっと誰か別の人も思っている……ということなのでしょう。
さてそうなれば彼女も負けてはいられません。
ビーチに場所を確保します。レジャーシートを敷いて、これを砂と自転車で固定しました。
サンダルを履いてこなかったのはちょっとしたミスでしょうか。靴を脱いでビーチの砂浜に乗るとこれがなかなか熱い、じっとしていると火傷しそうです。
Tシャツを脱ぎ捨て、シートに腰を下ろしてもどかしげにショートパンツを脱ぎます。
そうして翠響はサマーガール、ペパーミントグリーンのフリルつきタンキニを着た少女へと変身したのでした。
背は中肉中背、色々な意味でスマートであのお姉さんほどナイスバディではありませんが、それはここからの成長に期待したいところ、なにせ翠響はまだ中学二年生なのですから。きゅっとアップにしたポニーテール、黒目がちの大きな双眸は大変に愛らしい。こうして可愛い水着姿だと、翠響はまるでジュニアファッション誌の表紙のようです。
翠響はここであらためて、水色の海を見つめました。
そしてもう一度彼女は、
「綺麗……」
と口にしたのです。今度ははっきりとわかります。あの海に魅せられたのです。真夏の濃い青ではなく、秋冬の冷たい白でもない、この時期にしか目にできない澄みきった水色の海の色に。
――じゃ、泳いでみようかな。
あまり砂を素足で踏まないよう、ぴょんぴょんと跳ねつつ波打ち際へ行きました。
湿った砂に足跡がつきます。スポンジみたいな触感です。
爪先に水が触れました。冷たい。それでもこれを蹴ってみて、ちゃぷちゃぷとした音と泡を楽しんでみました。
寄せては返す波、これを追ったり、追われたり、そんな風にして少し遊びました。
少しずつ水に慣れていくうち、翠響の脳内に化学反応が発生しました。材料は水温の冷たさと残暑の夏の熱、触媒が波音といったところでしょうか。
化学反応の結果、彼女は思ったのです。
――まだまだ夏ってこれからじゃない?
ええ、錯覚ですとも。
けれど素敵な錯覚ではありませんか。
「えい!」
ここで彼女は大胆な行動に出ました。
思い切って海の中へ飛び込んだのです。浅い段階から腰を屈めて、波が胸、やがて肩を舐めるまで進んでいきます。
「ひゃああ!」
冷たい。
全身で感じてよくわかりました。やっぱり秋です。さっき以上に水温は冷たい。
でも、翠響は逃げたいなんて思いませんでした。むしろ、水色の海の綺麗さ、高い透明度に興味を引かれます。
潜ってみようか――と、にわかに彼女は思い立ちました。
――これだけ綺麗なら、水中もきっと綺麗なんだろうな。
そうと決まれば、鉄は熱いうちに打て、です!
海中は静寂の世界でした。鼓膜を満たすのは、ぶくぶくいう水音のみ。
塩水が目に染みますが、それでもがんばって眺めると、そこにあるのはすべてが水色の透き通った世界なのでした。
心が、海に包まれたようなような穏やかな気持ちになります。
もともと、生命の起源は海だといいます。この感情は赤ちゃんが、母親に抱かれているようなものなのでしょうか。
やがて翠響の体は、海面から差し込んでくる光に照らされながら、海の中を上がって下がってして漂うのでした。
思いついて翠響は髪留めに手をかけました。
すると髪が解け、ふわりと八方に広がりました。
浮かび、また沈み、潮に一体化して彼女は満たされていきました。
その姿はまるで、海の妖精のよう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月12日
参加申し込みの期限
2014年12月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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