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秋の日の海は、なんだかとても水色で
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リレーバトンはライフル銃です。
繰り返します。リレーバトンはライフル銃です。
射撃部の、部活動対抗リレーの予定の話です。部活動対抗リレーは、ちかぢか行われる体育祭の目玉競技のひとつなのです。
海兵隊でもありますまいに、普段からライフル銃を持って走っている人なんてそうはいないものでしょう。もちろん
椿 美咲紀
も大多数の側ですから、ライフルを持って走るのには慣れていません。というかやったことすらありません。ましてや、ライフルをバトンにしたリレーだなんて。
とはいえ体育祭の花型競技に出る以上は勝ちたい。少なくとも、勝つための努力はしたい。
というわけで今朝、日が昇って間もない時間帯、まだ夏の気配が残る海岸を美咲紀は一人、ライフル銃を抱えて駆けているのでした。ノルマンディー上陸作戦風ですね……そうでもないか。
部活で使っている銃をそのまま持ち出しはできないので、構えの練習用に買ったモデルガン(エアガン)を持って走ります。
走るたびに銃身が上下して、かっちゃかっちゃと音を上げます。
とはいえ本物志向のブツゆえ、軽げな音に比して大変に重い。美咲紀の腕はいくらも走らぬうちにしびれてきました。
この状況をますます厳しくしているのは足元、そう、波打ち際の砂浜を彼女は疾走しているのです。砂地だとより負荷がかかってトレーニングになりそう――という考えに基づくものですが、効果のほどはさておき大変に厳しいのはたしか、まだ涼しい時間帯にもかかわらず、たちまち息は上がり汗だくになります。朝日をキラキラ照り返す海面がまぶしい。
走ってみて美咲紀には、ひとつわかったことがありました。
それは、ライフルは持って走るのには適していないということ。
邪魔で重い!
自衛隊の人たちのすごさを、なんだか思い知った気もしました。
ヘトヘトになって足がもたついてきた頃、美咲紀は波打ち際で、はからずも友達の姿を見かけました。みるみる元気がよみがえります。
「やっほー、あおいちゃんなのです!」
「え?」
振り向く彼女はまさしく、ツインテールに編んだ頭に、ぱっちり大きくチャーミングな瞳、ご存知
七夜 あおい
なのでした。クラスは違いますが美咲紀とは仲良しです。
「美咲紀ちゃん」
ここで言葉を切って彼女の姿を確認して、
「部活対抗リレーの練習?」
と、あおいは言い当てました。
「さっすがあおいちゃん! 冴えてる!」
「あはは、美咲紀ちゃん射撃部だもんね」
美咲紀はライフルを肩に担ぎ直して息をつきました。上下体操服姿、スニーカー、それでライフル装備というのはなかなか不思議な立ち姿です。
一方であおいは、オレンジ色の刺繍の入った涼しげな白いワンピース姿でした。藤編み調のサンダルもあいまって、まだまだ夏っぽい装いです。「美咲紀ちゃん頑張り屋さんだね。お休みの日まで練習してるなんて」
「えへへ……やるからには結果を出したいから。あおいちゃん、射撃部応援してね、部長が俄然やる気だしてくれるから」
「部長さんが?」
「そうそう! なんたって」
――なんたって、部長はあおいちゃんに懸想してるもの!
と言いかけて美咲紀は口にチャックを下ろします。わざわざここでバラしてしまうこともないでしょう。
「なんたって……なに?」
「あー……なんたって、部長は応援が多いほど張り切るタイプだから!」
潮風に流すようにして、うまくごまかしておきました。
実際、彼は責任感が強いので、応援が多いほど奮起するのは事実でしょう。しかしただの応援ではなく、「好きな女の子からの応援」こそが最大の起爆剤となることは言うまでもありません。これは部長に限らず、男子一般にはごく普通のことですね。
そんな事情を知ってか知らずか、
「うん。応援するね」
迷いもせずにあおいは快諾するのです。
しめしめ、美咲紀の心の中のチェシャ猫がニンマリしました。
――我ながら素晴らしいアイデアなのです!
部長の弱点は脚力と体力、しかし『あおいの応援』というカンフル剤があれば、瞬発力を引き出すこともできましょう。
――勝つためには色々と策をめぐらせるのですです……なんちて。
美咲紀の心の中の作戦指揮官は、チェシャ猫からいつの間にか諸葛孔明に変化していました。たとえるなら今は、孔明が羽扇を手にしてパタパタやっている感じです。
ま、それに作戦がどうの、というばかりではないのですけれどね。
「せっかく走るので、友達にはたくさん応援してほしいのです!」
と美咲紀が正直な気持ちを口にすれば、あおいも、
「うん、美咲紀ちゃんの活躍、楽しみにしてるよ」
と盛り上がるのでした。
それからしばらく、
「あおいちゃんはなんの競技に出るの? ……へー」
「私、とりえは体育くらいだからー」
といったような短い会話を交わして、美咲紀はあおいと別れました。
充電完了! ふたたびライフルを横抱きにして、美咲紀は駆け出すのでした。
かしゃっかしゃっ、重い重い。砂を蹴立てて走る、走る、走ります。
あ、そういえば――と、このときふと美咲紀は思いました。
――どうしてあおいちゃん、朝の海岸にいたのかな……?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月12日
参加申し込みの期限
2014年12月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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