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月とうさぎとメイドと喫茶と。
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「ところでろっこん水はあれだけなの?」
「もっとたくさんあるよ~……あれ、どこ行ったのかな?」
朱蘭はきょろきょろとあたりを見回す。
「え、えぇ~っ……」
冴来はうろたえる。
佐竹 シグムンド
はぶつくさと、
「ああ、ちくしょう、酷い目にあった」
と呟きながら歩いている。
彼の身体からはアンモニア臭が漂っている。
蜂に刺された傷に塗った虫さされ薬の臭いだった。
「大体ハチの駆除とか正直もうちょっと装備整えてからするもんだろ、ったく……いや、まあ依頼引き受けてんのは俺なんだがよ。金がねぇから仕事選べねぇわな……」
呟きながら、傷跡にふーふーと息を吹きかけている。
「お? なんだかいい感じだな」
シグムンドは『ねこのて』の前で足を止める。
店の前の看板に目を留め、
「月とうさぎイベント? へぇ、なんぞ愉快そうなイベントやってんのな」
彼は自分の身だしなみを一瞥し、
「また不審者扱いされそうだが……まあなんとかなんだろ」
ドアを押して入店する。
入店した彼の姿を見て、メイド、執事たちの元気な、
「おかえりなさいませ、ご主人様!」
の声。
(おお、ブリティッシュブリティッシュ。大分ブリティッシュじゃねぇか。ナイスブリティッシュ)
シグムンドは内装を見て感心する。
「ご主人様、こちらへどうぞ」
と、月が案内する。
「おや、お嬢ちゃんなのに執事なのか、なんでなんだい?」
「ええ、動きやすいですからね」
席に着いた彼は、水を置いている月に尋ねる。
「おすすめはなんかな?」
「そうですね、限定メニューの三日月ドゥーブルフロマージュがオススメです」
「じゃあそれと……月見カフェラテ? ってやつもらおうか」
「かしこまりました」
月は丁寧にお辞儀をして、その場を辞する。入れ替わるように、万里が現れ、それとなく水を交換していく。
ジグムントが首を傾げるところに、お辞儀をしながら下がっていく。
それから彼女は厨房へ戻り、朱蘭に、
「はい、ちゃんと自分で始末しなくちゃダメですよ」
ろっこん水をつきつけられた朱蘭は、
「す、すいません……」
間一髪でろっこん水を飲まされることを回避したシグムンドはそんなことつゆ知らず、
(雰囲気も嫌いじゃねぇし女の子も可愛いしこれで飯が美味ぇならここ最高にブリティッシュだよなおい。気分も最高にブリティッシュ)
などと考えていた。
日は傾きつつあった。『ねこのて』の前の道を、
仲村渠 鳴
が歩いている。
彼女は店の看板をちらりと一瞥する。
しかし、特に興味は示さず、通りすぎようとする。
その時、店の裏手の従業員入り口に人影を見つける。
「……もしかして市子?」
鳴は立ち止まる。どうしようか、としばし悩み、
「……やっぱ気になるね」
入店していく。
鳴はメイドと執事のお出迎えに慌てる。その中にいた、市子を見つけて、
「うわ、ほんとに市子がメイドだ……」
どんな態度をとればいいんだろう、と慌てる。
市子の方は、あくまでメイドの態度を保ったまま、
「こちらへどうぞ、お嬢様」
と、彼女を恭しく案内する。だが、彼女の表情はこわばり、
(見たな……!)
と言いたげな表情を全面に押し出している。
鳴は普段の市子とのギャップに戸惑っている。
「市子……」
とつぶやくと、メイドの市子は、自分の胸元のネームプレートを指さす。
それを見て鳴は、
「あ、しぃ? ……ふふっ、ずいぶんかわいい名前なのね。頭のうさ耳も」
少し緊張が解れる。
テーブルに鳴を着かせた市子は、
「まー、ゆっくりしてけ」
と普段通りの口調で言う。
それで鳴も緊張が完全に解れ、普段通りの態度になる。
「やー、市子メイド似合うじゃない? ほんとにどっかのお屋敷のメイドさんになれば?」
という鳴のからかいに、市子は、
「悪くないかもね。なんならあんたも着る? 耳も。遠慮すんな」
とやり返す。
「えー、確かにメイド服かわいいけど……」
「鳴もバイトすればよかったのに」
「こういうところでバイトする度胸はないよ……憧れる気持ちはあるけどね」
そう言ってから、鳴は手元に置かれたメニューに気づく。
「あ、喫茶店なんだか注文しないとね……」
「こちらの限定メニューがオススメですが、お嬢様」
「えーっと、じゃあこの『まんまる月のオムライス』。あと、食後にコーヒーね」
「かしこまりました」
と市子はお辞儀し、去っていく。
鳴はあたりの様子を見回し、ため息。
「うーん、やっぱりかわいいよね、メイド服……」
そして、自分の注文を取った市子が即座に別のテーブルに呼び止められ接客しているのを見る。
「さすが人気者……やっぱ市子って凄いんだな」
市子を呼び止めたのは、
八十八旗 信彦
だった。
彼は自分の中で一番自信があるのであろう笑顔で、市子に、
「この『月見ティラテ』をください。それと、お姉さんのハートを」
などと言っている。
「あはは、お上手ですねご主人様。でも、メイド相手にふざけちゃダメですよ?」
市子は笑ってはぐらかし去って行く。
「ナンパ失敗だ!」
小さく叫ぶ信彦はそれでもくじけない。
あたりを見回し、別のメイドを見つけ呼び止める。
呼び止められた璃亜に、信彦はまたも、
「ちょっとメニューの説明をしてもらっていいかな? それと、お姉さんの好みの男性のタイプの説明も」
などと言われ、璃亜は戸惑いながらも、
「は? ええ、えっと、こちらのお料理は――」
なんとか説明をこなすが、信彦は聞きながら、
「なるほど、お姉さんみたいに綺麗なんだね」
だとか、
「それはキュートだ! まるで君のように」
といちいち口を挟む。さらに、
「お姉さん……えーと、りあさん、はそのうさ耳としっぽの他はどうバニーなんだい? 教えてもらえないかな」
璃亜の脳裏には先程のスカートの中身大公開のハプニングが浮かぶ。
「そ、それは言えません……!」
月が料理を運んでくる。
「お待たせいたしました、ご主人様。月見ティラテでございます」
「ありがとう。さあ、あーんしてくれ!」
信彦は璃亜に要求する。
「えっ、ええっ」
と、うろたえる璃亜。
「あの、ご主人様……」
月の注意も意に介さず、信彦は、
「そしてこの仕事が終わったらデートに行こう! さあ! さあ!!」
璃亜は完全に涙目である。月は呆れ果てた顔で、様子を見に来た万里に小声で、
「やっちゃっていいですか」
万里も微笑みながら小声で、
「やっちゃってください」
「りあさん! 俺と、俺とぉ―――!?」
信彦に月の綺麗な蹴りが決まる。倒れこむ信彦。
「……ちょっと強すぎましたか」
と、月。
だが、信彦は即座に起き上がり、
「ありがとう、目が覚めたよ」
月の手をつかむ。
「はい?」
「君も俺に口説いて欲しかったんだね!」
「は?」
月はため息。
それから彼の首筋に手刀を一閃。
「しばらく眠っていてください……璃亜さん、大丈夫ですか?」
「は、はい! また助けてもらっちゃって……ありがとうございます!」
気にしないで、と月は手のひらをひらひらと動かして、その場を去って行く。
信彦はといえば、すっかり意気消沈して静かに座っている。
「あちゃー、さすがにかわいそうかな?」
市子はそう呟いて、手に持ったオムライスとティーラテをしばし見つめる。
それから、ティーラテを信彦の前に置き、
「お待たせいたしました、月見ティーラテでございます、ご主人様」
「ありがとう……」
信彦はかわいそうなほど静かだ。
市子はため息をついて、鳴の方を向いて、手招き。
「?」
頭の上に疑問符を浮かべながらやってきた鳴を信彦と同席させ、
「はい、大変申し訳ございません、お嬢様。ただいま満席ですので相席でお願い致します」
「相席って、全然空席あるけど……」
と、言ってから鳴は、市子が、自分が誰かと一緒に食事を楽しめるように気を使ってくれたのだと気づく。
「わかった。すいませんけど、よろしくね」
鳴は信彦に微笑みかける。すると、信彦は、
「こんなにお美しい方と相席できるなんて幸せだ」
突然立ち直り、ラテを最大限かっこつけて飲み始めた。
と、そこへさらに一人やってくる。
「すいません、獅子島さんからここで休憩をとれと言われたので」
私服姿の月は二人ににっこり笑いかける。
信彦は先程の一撃を思い出して、震えだすのだった。
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豪遊亭平朝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月19日
参加申し込みの期限
2014年10月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月26日 11時00分
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