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月とうさぎとメイドと喫茶と。
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今度もまた、二人の若い男女が『ねこのて』の前に立っている。
男は
日暮 ねむる
、女は
壬生 由貴奈
。
ねむるは『ねこのて』の店構えを見上げながら、
「ここが市子さんのバイト先の喫茶店かぁ。外観は西洋風でなんだかいい感じだねぇ。由貴奈さん」
「そうだねぇ。早くしいちゃんのことからかいたいねぇ」
「んじゃ、早速中に入ってみようか」
二人は扉を押して店内へ。即座に一斉にかけられる、
「おかえりなさいませ、ご主人様、お嬢様!」
の声。
ねむるは驚く。
「え? おかえりなさいませ……ってもしかしてここ、メイド喫茶なの!?」
「あれぇ、ねむねむ知らなかったのぉ?」
二人は案内されるまま、席につく。
案内されながら、ねむるの心臓は早鐘を打っていた。人生初のメイド喫茶に緊張しているのだった。
「なにぃ、ねむねむ緊張してるの?」
からかうように由貴は笑う。
「ま、まあちょっとね……」
そう言いながら、ねむるはきょろきょろとあたりを見回す。そして、一人のメイドに目を留める。
「あれ、あそこの大人びた黒髪なお姉さんってもしかして市子さんだったりする?」
「あら、ほんとだしいちゃんだね」
と、由貴奈。
「なんか、眼鏡を外すだけであんなにも変わっちゃうんだねえ……由貴奈さんも眼鏡をかけたら印象変わったりするのかなぁ」
「どうかねぇ。全然似合わないかもよ?」
由貴奈は曖昧な笑みを浮かべる。
すると二人に気づいた市子が、近寄ってくる。
「やっほー、遊びに来たよぉ」
由貴奈に市子は恭しく一礼してみせる。
「ご主人様、お嬢様、ご注文はいかがいたしましょう? 限定メニューの月見カフェラテなどオススメですが」
「う~ん、それじゃ僕はその月見カフェラテを頂こうかな」
ねむるの注文を書き留め、市子は視線で由貴奈に問いかける。
「あ、じゃあ注文は『三日月ドゥーブルフロマージュ』よろしくぅ、メイドしいちゃん? それとウサ耳ねぇ」
由貴奈は満面の笑み。
ねむるは、
「ん? そうそう後はウサ耳……てウサ耳!?」
「もちろん、ねむねむが着けるんだよ?」
「ちょ、それはいくらなんでも恥ずかしいよ由貴奈さん。それにいくらなんでも予備のウサ耳なんてないよね市子さん!」
「うさ耳でございますね、かしこまりました」
「え、あんの?」
真顔で応えた市子に、ねむるは驚く。
市子は懐から予備のうさ耳を取り出した。
「ほらほら、うさ耳つけて語尾に『ぴょん』って言ってよぉ」
由貴奈はにこにこしている。
市子は無言でねむるの頭にそっとうさ耳をつける。
由貴奈はスマホを構えながら、
「あ、カメラがいい? ムービーがいい?」
いつしか店内の視線がうさ耳をつけたねむるの方へ向いている。
「うわぁ……これは黒歴史確定、だぴょん」
ねむるはため息をつく。明日の登校が憂鬱だった。
「あはは、ありがとう。ノリいいねぇ~」
「こうなったら由貴奈さんもつけてよ。ねえ市子さん?」
とねむる。
「……え? いや、うちは着けないよ、そんなの似合わないし……ってしいちゃん、いや、ちょっと待って、ちょ……」
隙を突いて背後に回りこんでいた市子が、由貴奈の頭に黒いうさ耳をセットした。
市子は小声で、
「お前も付き合え親友」
「由貴奈さんのウサ耳姿も似合ってるぴょん、市子さんにおねだりしてみて正解だったぴょん」
「むむむ……」
と、由貴奈。
「お二人ともお似合いですよ」
とだけ言い捨てて、市子はその場から逃げ出していく。
「なんでうちまで……」
不満そうな由貴奈と、
「たまにはこういうのもいいぴょん?」
と満足気なねむる。
一方、厨房内では。
「まんまる月のオムライス、まだ出ないですか?」
と、璃亜。
「はいはい、今出まーす」
橘がフライパンを振っている。
その傍らで、エスプレッソマシンを前に、冴来が深呼吸。
「大丈夫なのだ、きっとできるのだ」
と、真央がその肩を叩く。
「はいっ」
応えながら、冴来はエスプレッソマシンのスチームバルブを開く。
ステンレスのミルクジャグに入ったミルクを手早く泡だてる。ふわふわとした泡が形成される。
それをエスプレッソを抽出したカップの上に持って行き、ゆっくりと垂らしていく。
冴来はゆっくりとジャグを振り、注がれたミルクは三日月の形を描いていく。
最後に垂らした一滴のミルクを、爪楊枝で二度三度引っかき、
「……できました、月見カフェラテ!」
「おお、さすがなのだ!」
真央が賞賛の声をかける。
「それじゃこれは真央ちゃんが持っていくのだ!」
真央はカフェラテを手に、客席へ向かった。
「すごいですね、冴来さん!」
と、璃亜も賞賛の声。
「まんまる月のオムライスできました」
橘が声をかけ、
「はーい! 提供入りまーす」
と、璃亜が応える。
トレイに料理を乗せて客席へ行こうとする璃亜に朱蘭が声をかける。
「この水も持っていけ」
朱蘭がトレイに乗せた水を見て、冴来が慌てる。
「ちょちょちょちょっと、それ……!」
「ん? 出しちゃいけないって??」
朱蘭が首を傾げる。
「ダメに決まってるでしょ、それろっこん水でしょ」
冴来が言う。
「えぇー? それじゃあ冴来が飲んでくれよー」
朱蘭は拗ねてみせる。
「私……? 私も今は仕事中だから……。でも、仕事が終わった後なら、飲んでもいいよ……?」
「おっ、そうか! よーし! それじゃあちょっと本気で頑張りますか!」
張り切って見せる朱蘭に、冴来は苦笑する。
「えーっと、それじゃあ提供入りますね!」
二人のやりとりが一段落したのを見て、璃亜は改めて。
「あっ、ごめんなさい、いってらっしゃい」
「おまたせいたしました、まんまる月のオムライスでございます、ご主人様」
璃亜が運んできた料理を見て、謡は小さく歓声を上げる。
「すごい、本当にうさぎさんだ!」
緊張しながら、璃亜は配膳しようとする。その時、
「にゃあっ!」
鋭い猫の鳴き声。尻尾を踏まれた黒猫の橘が駆け去っていく。
驚き、転ぶ璃亜。スカートが派手に翻る。
食器が宙に舞う。
その時、黒い影が全ての食器をキャッチする。
「失礼いたしました、お客様」
月がぺこりとお辞儀をして、料理をテーブルに並べる。
店内中から拍手が起きる。客は演出だと思ったようだった。
「ししし失礼しました!」
と璃亜は四方八方にお辞儀をしながら去っていく。
「ありがとうございます、月さん……」
「困ったときはお互い様です」
と、月はあくまでクール。しかし、周囲の視線を気にしている。
「あんなに見られると恥ずかしいですね……ところで、どうしてあんなところで転んだんです?」
「足に橘さんがぶつかってきて……」
「珍しいですね、とってもおとなしい方なのですが」
どこからともなく現れた万里が首を傾げる。
一方、残された謡はうつむき、肩を震わせている。
そして呟く。
「スカートの中もうさぎさんなのか……!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豪遊亭平朝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月19日
参加申し込みの期限
2014年10月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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