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月とうさぎとメイドと喫茶と。
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廻 春告
は街をぶらぶらと歩いている。
母親の店の手伝いを途中で抜けだして、日課の散歩に出かけてきたところだった。
そんな彼の目に、『ねこのて』の看板がとまる。
「へー、メイド喫茶か。こういう店は入ったことないけど……何事も経験だって母さんも言ってたしな」
そう呟きながら、彼はドアを押して入店していく。
「お帰りなさいませ、ご主人様!」
元気よく出迎えられ、春告は店内を見回す。
内装や衣装自体はあくまでクラシックでブリティッシュな本場のスタイルである。
しかし、メイドや執事たちはみんなうさ耳をつけ、しっぽも身につけている。
(なるほど、ああいうアクセント、嫌いじゃないな、この感じ)
そう思いながら、
(ああ――嫌いじゃない)
彼に思い切り見つめられた朱蘭は首を傾げるのだった。
「ご主人様、こちらへどうぞ……って」
「ん? ……あれ、金剛」
彼を席へ案内しようとしたのは、
金剛 優芽
だった。
「廻さんお久しぶりですー! ここにはよくいらっしゃるんですか?」
「いや、今日が初めてだ。金剛はずっとここでバイトしてたのか?」
「私はちょっと短期のアルバイトって事で働かせてもらってるんです」
「そうなのか」
春告は優芽の格好を眺めながら、
「へぇ。メイド服、似合ってるじゃんか。そのうさぎさん的なとこもあわせてさ。120点」
と評価する。
「あ、この衣装はイベント用なんですよー。面白いですよね♪ へへ、褒めていただきありがとうございます!」
「ああ、注文……えーっと、そうだな、金剛のおすすめって何かあるか?」
「おすすめですか! えーっとえーっと」
悩む優芽に、春告はさらに、
「こういうお店は初めてだから勝手が分かんなくてさ。君っていう店員さんのチョイスに期待してみようかと」
「……わかりました」
と彼女が指さしたメニューは、
「では、月見うさぎ団子は如何です? うさぎの形をしてて可愛いんですよー♪」
「なるほど、じゃあそれを」
「ご希望でしたら絵も描いちゃいますよ! 練習したので!」
優芽は懐からケチャップを取り出し、絵を書くふりをしてみせる。
「そっか、でも団子にケチャップはちょっと遠慮しておきたいな」
「かしこまりました、それでは少々お待ちください」
お辞儀をして、下がろうとする、が、立ち止まって、
「ところでさっきメイドさんの誰かのこと見つめてましたね。どうかしたんですか?」
「え、いや、あれは、その……」
うろたえる春告に優芽は首を傾げる。
『ねこのて』の前で、興味深そうに店内を伺っている少女が一人。
北原 みゆき
は呟く。
「月とうさぎ……うーん、なるほど……」
それから、店の外装を見上げ、
「店構えもすごくオシャレ……」
少し迷った様子を見せ、思い切って入店する。
すると、
「あっ、みゆきちゃんどうしたのだ? じゃなかった、お帰りなさいませ、ご主人様なのだ!」
真央が大きな声で挨拶をする。
「真央ちゃん! えっと、いつもと違う道歩いてみたら見つけたんだけど……あなたがバイトしてたなんて知らなかった」
「へへ、ごゆっくりしていくのだ! あ、ご注文はどうするのだ? いまは限定メニューがおすすめなのだ」
「じゃあ、オムライス……あっ、この限定まんまる月のオムライスってやつ。それとメロンソーダ」
「かしこまりましたなのだ」
去って行く真央の後ろ姿を見送り、みゆきは改めて店内を見渡す。
(わー、内装もオシャレだぁ……)
そんな彼女の眼前を、ひらりひらりと配膳したり、客を案内したりしていく執事やメイドたち。
(衣装もカワイイなあ……うー、私もちょっとこういうとこでバイトしてみたい、かも)
「お先にメロンソーダお持ちいたしました」
璃亜がそう言いながら、メロンソーダを配膳する。
「あの、あっちむいてほいしてもらってもいいですか!」
「あ、はい、やりましょう! じゃーんけーん」
とかなんとかした結果、璃亜はなんと、あっちむいてほいに五連敗。
「すごいですね! お客さんのためにわざと負けられるんですね!」
感動するみゆきに、璃亜は困ったように笑う。
(運が悪くて負けてるだけって言えない……)
「おまたせいたしました、まんまる月のオムライスです」
優芽がオムライスをテーブルに置く。それから懐からケチャップを取り出す。
「さて、何を描きましょうか!」
「え、えっと、うさぎを……」
「わかりました!」
優芽は威勢よくケチャップでオムライスに絵を描いていく。
そして完成した絵を見て、みゆきは、
「すごい! さすがお上手ですね!」
「メイドたるもの、これくらい当然です! それでは失礼します、ごゆっくりどうぞ!」
そう言いながら去って行く優芽は内心で、
(花風さんに絵の描き方教えてもらっといてよかった~)
と思いながら、胸を撫で下ろすのだった。
日が沈んでしばらくたった頃。外はすっかり真っ暗になっている。
突然店内の明かりが少しずつ暗くなっていく。
ざわつく客席に万里がゆっくりと現れる。
彼女は客達の注目を一身に浴びたまま、カーテンを一つずつ引いていき、窓を開けていく。
全ての窓が開け放たれたあと、万里は客達の方を振り向き、こう言った。
「観月の時間でございます。まだ三日月ですが、綺麗な月です」
確かに空にはレモンを剥いたような綺麗な三日月が浮かんでいる。
客達はもちろん、メイドと執事たちもしばし、窓から見える夜空に視線を注いだ。
「綺麗ですねー」
と言いながら、優芽は月見団子を春告の席へ運んできた。
「綺麗だな」
と言いながら、春告は月に照らされる優芽の横顔をじっと見つめる。
「? 私の顔に何かついていますか?」
首を傾げる優芽に、春告はさっと顔を背け、
「い、いやなんでもない」
シグムンドは窓の外を眺めながら、口の端を吊り上げる。
(なるほど、悪くない。ブリティッシュでいいじゃねえか)
それから、
(ブリティッシュの意味はわからねえけどな)
と、心のなかで呟く。
茉菜と斗南は二人で並んで帰り道についていた。
「今日はありがとうね、楽しかったよ」
そういう茉菜に、斗南は、
「俺も楽しかったよ。しかし、獅子島は案外ちゃんとメイドやってたな」
「ね、お姉さんかわいかったね!」
「やっぱりあの人ちゃんとすればかなり綺麗だな」
と、頬を赤らめつつ言った斗南に、茉菜は、頬を膨らませ、急に黙り込む。
「……女の子はやはりよくわからん」
斗南はそう呟くのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豪遊亭平朝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月19日
参加申し込みの期限
2014年10月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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