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寝子島高校
月とうさぎとメイドと喫茶と。
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『ねこのて』開店直前。
まだCLOSEDの札がかかったドアの前で、今か今かと開店を待ち続ける一人の男がいた。
行梨 謡
。
彼の頭のなかはうさぎのことでいっぱいだった。
「うさぎさんイベント、うさぎさんイベント……!」
彼の口元は緩み、胸は期待に膨らんでいる。
格好は高校の制服そのまま。
着の身着のままといったところで、いかに急いで来たかがうかがえる。
やがて、店内から璃亜が現れ、CLOSEDの札をOPENにひっくり返す。
璃亜は開店前から待機していた謡にちょっと驚くが、すぐにメイドとしての笑顔を作り、
「お帰りなさいませ、ご主人様」
と挨拶をする。
謡はと言えば、彼女の頭の上に揺れるうさ耳カチューシャに目が釘付けになりそうなのをぐっと我慢、といったところである。
あくまで平静を装い、入店。
彼を出迎えるメイド、執事たちの「お帰りなさいませ、ご主人様」の声。
その全員にうさ耳がついていることを見て、謡のテンションは最高潮に近くなる。
(メイドさん全員うさぎさん! やばいやばい。執事もうさぎさんだ! この際男もいいぜ、すごいぜ、さすがうさぎデー!)
本当に、叫びだすのをやっと我慢している、といった感じだった。
「へい、ご主人様。ご注文は?」
注文を取りに来たのは朱蘭だった。
「えーっと、えーっと」
と彼はメニューに目を走らせる。
「これ、この月見うさぎ団子ください! あと、うさぎのものまねしてください!」
「はいよ。かしまりましたうさ」
と、朱蘭はぴょん、とうさぎっぽく跳ねる。
謡は卒倒しかけた。
厨房へ戻ろうとする朱蘭に花風が声をかける。
「ノリいいね、すごい無茶ぶりだったのに」
「余裕よ、よゆー」
と少しろれつの回らない口調で言う。
完全に酔っ払っている、と花風は頭を抱えるのだった。
続いて入店してきたのは、
灯 斗南
、
維都月 茉菜
の二人。
二人は入ってくるなり、メイドたちの中に顔見知りが多数いることに目を留める。
(後木、花風も働いているのか……)
「お帰りなさいませ、ご主人様」
そう声をかけてきたのは、月だった。
「おお、常闇もバイトしてたのか。うん、男装も似合うけど、メイドも似合うと思うぞ」
「はあ、どうも」
会話しながら、月は二人をテーブルに案内する。
斗南が茉菜をちらりと横目で見ると、なぜか彼女は不満顔。斗南は首を傾げる。
が、彼はあまり気にせず、
「維都月もこういう格好似合いそうだな。人に配慮したりできるところも向いてそうだし」
と、続けると、茉菜は、
「そう? そうかなーへへへ」
急に機嫌が治る。斗南はまたも首を傾げるのだった。
席に着いた二人は改めて店内を見渡す。すると、
「なんかあの人も見覚えあるな……」
と、斗南。
「え、どの人?」
と、茉菜。
「あの……」
と、斗南が指さした方を茉菜は向く。
彼女の視線の先には市子がいる。斗南はまだそのメイドが市子だと気づいていない。しかし、茉菜は気づいたようで、市子に手を振る。
それに気づき、市子は二人のテーブルへ歩み寄る。新人たちの指示出しや、客さばきに多忙だった彼女もまた、客が見知った二人であるとまだ気づいていない。
「お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様……って!」
ようやく気づいたようだった。
茉菜はぱっと顔を輝かせ、
「市子お姉さん! かわいい~」
斗南は少しどぎまぎしながら黙りこむ。
斗南と茉菜はそもそも『ねこのて』へ来ることを目的にしていたわけではなかった。
斗南は家にいてもやることがないから、というまったくやる気のない理由で外出していた。すると、
「やっほー、灯くん!」
声をかけられた斗南は茉菜の方を振り返る。
「おう、なんだ維都月何してたんだ」
「ちょっとアウトレットモールに行ってたんだよー。灯くんは?」
「別に、何も」
「よし、じゃあご飯でも食べよう! ずっと買い物してて、お腹すいちゃった。どうせ灯くんも何も食べてないんでしょ?」
「うん、まあそうだけど……どこ行くんだ?」
「へへっ、ついてきて!」
と、茉菜は斗南の手を引く。
そして着いたのが『ねこのて』だった。
「なんだこれ、メイド喫茶?」
「そう、メイド喫茶。うち、昔お手伝いさんはいたけど、メイドさんはいなかったな~」
「さすがお嬢様……」
と、斗南は呟く。
「で、なんでまた?」
斗南の質問に、茉菜は、
「入ってからのお楽しみ。きっと灯くん驚くよ」
そして彼女の言葉通り、灯は、ついでに市子も驚くことになったのだった。
「ご主人様、お嬢様、ご注文はいかがいたしましょう? 本日は限定メニューのまんまる月のオムライスがオススメですが」
市子の接客態度は完璧なメイドそのもの。
普段と違う様子に、斗南はどぎまぎし頬を赤らめている。
茉菜はそんなことは気にせずに、
「じゃあそれを二つください! それとお姉さん、そのメイド服似合っていますっ。……気になるので、お洋服のサイズ聞いてもいいですかっ!!」
聞かれた市子は微笑みながら、
「それはトップシークレットでございます」
「じゃあじゃあお姉さんっ!スカートの中はどんな乙女の夢と希望と秘密が仕込まれているんですかっ?」
おいおい、さっきのがトップシークレットならそれはなおさら秘密だろう、と斗南は思う。
しかし、市子は、
「はあ。スカートの中、で御座いますか?……そうですね」
と、耳に手を当てるジェスチャーをして、
「耳を澄ませてみて」
二人が耳を澄ませると、
「にゃー」
と猫の声。
「聞こえませんか……にゃーって」
「聞こえました! 乙女の秘密、ばっちりゲットしました!」
と茉菜は興奮気味に言う。
「ふふ、今日はうさぎさんもいるみたい」
市子は頭のうさ耳を揺らしながら。それから自分の口に人差し指を当て、
「内緒ですよ?」
「はいっ!」
茉菜は元気よくこたえる。
市子は斗南に笑いかけ、
「ごゆっくり」
と、その場を辞する。帰り際、黒猫の橘さんの喉を撫でながら、小声で、
「タイミングばっちりだったわ」
一方、残された斗南と茉菜は、市子の後ろ姿を見つめている。
「お姉さんメイド似合ってたね!」
「あ、ああ……」
斗南は普段の市子とは違う、メイドの姿にどぎまぎしている。
「お腹すいたー、まんまる月のオムライス、早く来ないかなー」
茉菜はそんな斗南の様子に気づかない。
しばらくして、
「お待たせいたしました、まんまる月のオムライスでございます」
市子が二人に料理を運んでくる。
「待ってました」
と、斗南はがっつくように食べ始め、市子は心のなかで、
(こいつはまったく女の子の目の前だってのに……!)
だが、茉菜はさして気にする様子もないのだった。
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担当ゲームマスター
豪遊亭平朝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月19日
参加申し込みの期限
2014年10月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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