シーサイドタウン。キャットロードの一角に小さな
メイド喫茶『ねこのて』がある。
ヨーロッパクラシックなスタイルなメイド喫茶だ。
開店前の店内で、店長代理である
桧垣 万里は頭を悩ませている。
客席に腰掛け、手には店頭に掲示する用の黒板とチョークを持っている。
「うーん、これと言ったものが思いつきませんね……」
季節は九月に入り、夏休みも終わって『ねこのて』も客足が落ち着いてきている。
そこでテコ入れにイベントを企画しようとしているのだが……。
そこへ店長が姿を現す。
桧垣 万里は店長の方を振り返り、こう問いかける。
「店長、どうしましょうね」
店長と呼ばれた黒猫、橘は黒いしっぽを窓の外に向かって振り、にゃーんと一言鳴いた。
桧垣万里は窓の外に目を向ける。そこには大きく欠けた月。明日には三日月になるだろう。
「なるほど……さすがは店長!」
彼女はすぐに黒板にチョークを走らせた。
『本日夕方六時より月とうさぎイベント。
まだ中秋の名月には遠いですが、空は綺麗な三日月です。
バニーなメイドと月とうさぎをテーマにしたお茶・お料理でお出迎えいたします♪』
「さて、イベントの方針が決まったら、後はみんなと相談して中身を決めなくちゃね」
そう呟きながら、彼女は店の奥へ引っ込んでいく。
その後姿を見送ってから、店長橘はにゃーとあくびした。
桧垣 万里さま、ガイドのご登場ありがとうございました。
参加されなかった場合は、お客さん同士の会話を中心に描かせていただきます。
店長代理とのやりとりが発生した場合は、代理の代理がいる設定とさせていただきます。
◆概要
メイド喫茶『ねこのて』の休日イベントは月とうさぎデー。
皆さんは『ねこのて』にバニーな従業員たちと月とうさぎな料理・お茶を楽しみに来ました。
あるいは、『ねこのて』のバニーな従業員としてお客様とイベントを楽しみに来ました。
(すでに『ねこのて』に従業員として参加されている方だけでなく、
今回限りの短期のアルバイトとしての参加も可です。
メイド喫茶とはありますが、執事の採用もあります)
バニーな従業員、と言ってもバニーガールやバニーボーイではありません。
あくまでバニーなメイドやバニーな執事です。
どうバニーなのか、については各従業員にある程度任されています。
従業員として参加するプレイヤーは自分のキャラクターがどうバニーになるのかを考えていただくのも一興です。
イベントの内容についても、店長代理と従業員とで相談して決めるようです。
従業員の皆さんは積極的にアイデアを出してみましょう。
◆時間帯
今は九月上旬、まだ残暑が続いていますが、そろそろ秋の顔が見えてくる頃。
天気は晴れ。中秋の名月は遠いですが、綺麗な三日月が空に見えています。
時間帯は、夕方六時から閉店の九時までです。
◆舞台
先述の通りメイド喫茶『ねこのて』が舞台となります。
店内はアンティーク調のインテリアで統一された、落ち着いた雰囲気です。
普段はクラシックなブリティッシュスタイルのメイドや執事が接客する『ねこのて』ですが、今日は月とうさぎイベント。
バニーな要素を取り入れたメイドや執事たちと、月とうさぎをテーマにしたお料理・お茶でお出迎えいたします。
◆その他
いつも入口すぐのレジカウンターの傍に佇んでいる、店長の橘さんはクールな黒猫です。
ふつうの黒猫で、遊ぶのも大好きです。
ただ、猫ですので気まぐれ。あまり構いすぎると逃げちゃうかも?
そんな店長橘さんとの絡みも歓迎です。