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【9】猫鳴館での撮影
その日の午後。
猫鳴館前に、撮影隊とバイトの面々、それに零、姫、美咲紀、智瑜、翼が集まった。
エキストラには事前に電話連絡があって、姫、美咲紀、智瑜の三人は制服姿で、登下校時に使う鞄を持って来ている。また、翼もランドセルと黄色い帽子に防犯ブザーという、登下校時のスタイルだ。零のみが私服だったが、これも島崎からの指示だった。
ちなみに、島崎が猫鳴館での撮影を決定したのは、まだ一ヶ所、撮影場所が決まらないシーンがあったためだった。予定では、そのシーンは旧市街に借りた空家の一部屋をそれらしく装飾して撮影することになっていたのだが、彼のイメージには、ここの方がずっと近かったのだ。
撮影隊はまず、猫鳴館の中に入った。
「カメラ、このあたりでいいか?」
「音声機材、ここに置くのだ」
「悪い。このコード、そっちへやってくれ」
「電源は、その隅にあるはずだ」
便宜上『食堂』と呼ばれている一室に、博美、真央、刀、士の四人とスタッフらによって、カメラや照明、音声の機材が次々と運び込まれ、設置される。
「レフ板、このあたり?」
「私は、もう少し離れた方がよさそうね」
「獅子島君、もうちょい左だ」
市子と真理がレフ板を掲げて、ちょうどいい位置を探すのへ、カメラの井之頭の指示が飛ぶ。
「あ、待って下さい。今、直します」
言って、部屋の外でスタンバイしているひよりの服のしわや髪を直してやっているのは、綾花だ。
「小道具、これなのです」
同じく部屋の外でスタンバイしている犯人役の俳優に、るちるが用意の小道具を渡す。
バイトの彼らも、三日目ともなるといくらか、慣れて来たようだ。
やがて用意が整うと、撮影が開始された。
今撮影しているのは、ドラマの中盤あたりの場面だ。二つの殺人事件が起こり、その犯人と目されていた人物が姿を消した。ひよりは、その人物が目撃されたとの情報があった森の中の廃屋にやって来て、真犯人に襲われ、気を失う。彼女は、心配してあとを追って来た西脇数馬に助けられるが、廃屋の奥には、犯人と目されていた人物の死体が――といった一連のシーンの一つだった。
『食堂』では、ひよりが襲われるシーンと数馬が彼女を発見して助けるシーン、更に犯人と目されていた人物が真犯人ともみ合うシーンなどが撮られた。
そこから移動して、洋館へと続く渡り廊下でも何カットか撮影し、最後に洋館の方で死体が発見されるシーンなど、これもいくつかを撮って、中での撮影は終わった。
今度は外に出て、猫鳴館の前で、ひよりや数馬が中に入って行くシーンをそれぞれ撮影する。
美咲紀たちの出番は、すでにかなり日が傾くころになってやって来た。
寝子高から裏山へと登る道の一画で、撮影はスタートした。
「このシーンは、音声は入らないから、セリフはアドリブでお願いします」
スタート前、島崎からそんな注意が飛んでいる。
スタートの声がかかると、美咲紀と智瑜が、下校途中の高校生といった風情で歩き出した。
「今日も天気がよくてよかったのです」
「ですよね。雨だったら、外での撮影って、大変だと思います」
リハーサルの時、何か楽しそうに話しながら歩いてほしいと言われていたので、二人はそんな会話をしながら歩く。
と、前方からひよりが歩いて来た。
「『すみません。猫鳴館へ行きたいんですが、どう行ったらいいですか?』」
「あ、はい……」
二人は立ち止まり、リハーサルの時言われたとおりに、後方を指さしながら、アドリブで「この先を真っ直ぐ行くのです」「それから、左に曲がったら、すぐに見えて来ます」などと道を教える素振りをする。
ひよりはそれをうなずきながら聞いていたが、やがて「『ありがとうございました』」と頭を下げて、二人とすれ違い、歩き去って行った。
「カット! OKです」
ややあって、島崎の声が飛んだ。
続けて、同じ道のもう少し行った場所で、今度は翼とひよりがすれ違う姿が撮影された。
それから今度は、美咲紀と智瑜の高校生二人と、姫がすれ違うシーンだ。
美咲紀と智瑜は、渡された台本にあるとおり、落上家の殺人事件が落神様の祟りではないかと噂するセリフを口にしながら、歩いて行く。
途中、制服姿の姫とすれ違った。姫は、そんな二人をすれ違いざま冷めた目で見やった。
「落神様の祟りだなんて、ばかばかしい。落神様は気まぐれな神なれど、直接罰を与えるような存在ではない。神の祟りとして落神様を騙る者――それこそ、神の天罰を受けるでしょう」
低い声で言って、姫はそのまま歩き去って行く。
ちなみに、これはアドリブだ。美咲紀と智瑜にはセリフはあるが、こちらは何もなく、アドリブOKとの指示をもらっていたのだった。とはいえ、これが通るかどうかは、ちょっとした賭けだった。だが。
「OKです」
島崎は問題なしと判断したのか、そう声をかけた。
これで、彼女たち四人の出番は終わりだった。
「あの……」
帰る前、姫はひよりに声をかける。
「今度は、グルメレポートや個人旅行的に、寝子島にぜひ遊びに来て下さい」
それは、撮影で島にいる間に、彼女たちにもっとこの島のことをよく知ってほしいと思っていた姫の、偽らざる気持ちだった。
「そうね。次はオフの時に遊びに来ることにするわ」
ひよりは笑ってうなずく。
姫は、自分の気持ちが通じたことにホッとして、笑い返すと「お疲れ様です」と声をかけ、帰途に就いた。
一方、撮影隊の方は再び移動を開始する。
移動した先は、落神神社の前だ。そのころには、あたりはずいぶんと暗くなっていた。
と、神社の前には巫女が一人佇んでいた。それも、まだ少女と言ってもいい年齢だろう。緋色の袴と紅をさした唇が、夕暮れの中に奇妙に浮き上がって見える。
「あれは……」
修が、夕暮れの光にその姿をすかし見て、低い声を上げた。
「零ちゃんなのだ!」
叫んだのは、真央だった。
「ピンポーン! 正解でーす」
少女の隣から顔を出した千佳が、笑いながら返す。その手には、メイク道具が握られていた。
「あたしらが他人のメイクやるとか、大丈夫かねーって思ったけど、なんとかなるもんだね」
同じく市子も笑って、顔を出す。どうやら、巫女装束に着替えた零のメイクをしたのは、この二人らしい。
「機材の設置、急いでくれよ」
スタッフらが、刀、真央、博美、士の四人に声をかけた。
全員が慌ただしく動いて、撮影準備が整えられる。
そうして始まった撮影は、零扮する巫女が神社の前で何者かに襲われ、殺されそうになりながら走って逃げるといったシーンだった。
逃げるシーンは、神社の前だけではなく、そこから山を下る途中の道でも撮影された。
セリフはほとんどなく、ただ逃げるだけのシーンだったので、終わった時には零は汗だくになっていた。
「ご苦労様。今日は、これで終了だ。……夏神くんだったね。悪いけど、君は明日も放課後、来てもらえるかな。明日は、寝子島神社の方だ」
「了解でござる」
前島に言われて、汗をぬぐいながら、零はうなずく。
その向こうでは、島崎の撤収を命じる声が響いていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月16日
参加申し込みの期限
2014年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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