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ある手繋ぎイベント~手繋ぎペア選手権!~
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骨削 瓢
は運営側として参加していた。密かな目的があったからだ。
『手繋ぎ同好会の会員は、手を繋ぐことが出来た時点で脱退せねばならない』
つまり、手を繋ぐように働きかけて、全員を脱退に追いやればどうなるか。
(同好会は崩壊する、てことだねぃ?)
瓢の目的はまさにそれ、同好会の消滅であった。
初めに運営全員で、大会の成功に向けて根性を入れるために円陣を組むことを勧めた。
全員とはいっても、運営関係の所用でその場にいない者もいたのだが、わざわざ探しに行っている時間はない。
とりあえず、今ぱっと集まる者で円陣を組んで、気合を入れる。肩を組んで手を繋ぐ……ことはなくとも、近い距離で触れ合う。
しかし、この同好会、ほとんどが男子である。同性であろうが異性であろうが、手を繋いだ時点で脱退なのだが、そこは可能ならば女子と手を繋ぎたい男子である。
「さっきの円陣、手を繋ぐよりも近かったねぇ」
「円陣? 女子じゃなけりゃノーカンだよ」
近距離で触れ合った事実を気づかせることはできたが、残念ながらダメージにはなっていない。脱退の方向にはならないだろう。
(そんな贅沢言う野郎にゃ、他の策が必要かねぇ)
「ちょいと用事があるから、あの子を引っ張ってでも連れてきておくれ」
「……今、手を繋ぐわけには……僕、忙しいから……っ」
瓢が話しかけた男子はそう言ってどこかへ行ってしまった。
だが、その程度で諦める瓢ではない。
(そんな根性も無けりゃ、あの手で遊ぼうかい)
深縹 露草
は落神神社にいた。今日はバイトが入っていない日なので、落神神社周辺の草抜きに来たのだ。持参したものは、手作りのおにぎり。具は卵焼き。これを、神社にお供えする。それから参拝し、心の中で祈り、これから草抜きをする旨を伝えた。
草抜きのやり方は、刃物は使わずに軍手をはめた両手で抜く。抜いた草は、持参したゴミ袋に入れて、持ち帰る。後日、所定の方法に則り、捨てる予定だ。
午後になると、珍しいことに人が増えてきた。
(おや? 参拝客の方でしょうか)
よく見れば、2人1組になって、手を繋いでいる。同性のペアもいるが、異性のペアもいる。異性の場合は、恋人同士なのだろうか。
(仲睦まじいことは良いことです)
彼らの邪魔にならないよう、露草は隅の方に移動した。そこでまた、草抜きの続きに取りかかる。
(あの辺りはまだ草抜きできてません。転ばないと良いのですが……って、危ナーイ!?)
賽銭箱付近は草抜きが不十分であるため、転びそうになったり転んだりするペアがちらほら見える。隅っこで草抜きをしつつも、露草は気になってペアの様子を見ていた。
浅山 小淋
はくじの紙を開く。【A】とだけ書いてある。相手は誰だろう。辺りを見回すと、
常闇 月
と目が合った。月は持っていた紙を小淋に見せた。同じ【A】の文字が見えて、小淋はこくりと頷いた。それで十分伝わったようだ。月が小淋の傍へ来る。
内心小淋はほっとした。普段から仲の良い友人である月が手を繋ぐ相手で良かった。小淋のコミュニケーションの取り方は、筆談。慣れていない相手には、困らせてしまう可能性があるからだ。
このイベントに参加した人たちの中には、何人か見知った顔がある。チェックポイントで、もしくはそこまでの道のりで、誰かと会うこともあるかもしれない。
小淋は差し出された月の手を握った。
まずは、最初のチェックポイント、落神神社に到着した。草がぼうぼうに生えていて、足の踏み場が安定しない。小淋は月の手を離さないよう、ぎゅっと握る。転ばないように気をつけ……ていたのだが、あっと思ったときには小淋は石につまずいてしまっていた。
しかし転びはしなかった。月が片手でそっと支えてくれたからだ。
『月さんありがとうございます』
小淋は月の背中に指でなぞり、言葉を伝える。背中になぞるのは、少し申し訳ない気もしたが、手を離せないからいつものようにスケッチブックでの筆談はできない。
「小淋さんが転ばなくて良かったです」
申し訳ないという小淋の心配とは裏腹に、月はそう口にした。
【ありがとうございます】
月の気持ちを嬉しく思って、小淋は心の中で呟いた。
小淋と月は、お賽銭を入れて参拝する。
小淋が願ったのは、月を含めて、親しい方たちの安全である。
月も、親しい方の安全祈願をしていた。月は、ちらりと隣にいる小淋を見る。
(特に、私が私でいられる貴女を)
参拝を終えて、月と小淋はねずの湯へ向かった。神社から下る途中、小淋の邪魔になるような枝葉は、月が携えていたコンバットナイフでカットして。意思の疎通を行うときは、月自ら背中を小淋に向けて、心配させないようにした。
「足元に気をつけてくださいね、小淋さん」
小淋を気遣いながら、月は手を繋いだまま、ねずの湯内のホールに行く。そして予め運営が準備していたと思われるコーヒー牛乳を1本貰った。
「開けるのを手伝いましょう」
手を繋いだままなので、2人で協力して開けていく。無事に開けられたら、今度は2人で飲まなければならない。小淋の頬がほんのり赤いのは気のせいではないだろう。女の子同士とはいえ、一般客の目もあり、気恥ずかしさがあるのだ。
月の視線に気づいたのか、小淋が小さく照れ笑いする。
(……間接キスだということは伏せておきましょう)
2人でコーヒー牛乳を飲み終われば、後は校庭に戻るだけ。うっかり手を離してしまわないよう、しっかりと手を繋いで、月と小淋は足元や周囲に気をつけながらねずの湯を後にした。
吾妻 優
は面倒臭そうに辺りを見回した。理由は何か知らないが、クラスメイトの
桃原 空音
に引きずられて校庭に来たのである。でかでかと掲げられた紙を見て、眉根を寄せた。
「……手繋ぎ大会? ……いや、意味がわからねぇんだが……」
(手ぇ繋いでどうすんだよ。ってか競争なのか? 順位とかあるのか?)
理解の追いつかないままに事は進み、優は手の中の紙を見る。【B】と書いてある紙をだ。
「あれれー、あたし達同じペアになっちゃったね」
同じく【B】と書かれた紙をひらひらさせながら、笑顔で空音が言った。
「まぁいっか、楽しも!」
そして優に何も言わず、がっしと優の手を握る。
(……一番わからねぇのは、なぜか俺のペアになって、俺と手を繋いでるこの珍妙な生物だ)
「そういえば2人で行動は初めてだねー」
優の心の内など露知らず、楽しそうに空音が言った。
「……早々に、帰りてぇ……」
まずは神社へ向かった。やけに張り切っている空音が目に映る。
「わー草ボーボー!」
「やけに張り切ってるが、コケるんじゃねーぞ」
そう声をかけはしたが、いざというときは空音を支えるつもりでいた。もちろん、そんなことをわざわざ口には出さない。
「草少ない所選んでこ」
空音の言葉に頷いて、優は草のあまり茂っていないところを歩いて、賽銭箱の前へ行く。参拝の際に、うっかり手を離さないように気をつけて、願う……前に、不穏な言葉を聞いた。
「ホモがいっぱい見れますように……! むしろ世界中の男の子がホモになりますように……!」
「……桃原の願いが不純ってレベルじゃねぇ……」
「優くんはどんな男の子と付き合いたいってお願いした?」
優の呟きは届かなかったようで、空音は優に聞いた。
「ってか、俺の願いまで勝手に決めるなよ! 男と付き合いたいワケねぇだろ!」
「で、ねずの湯に行った後、戻れば終わりか」
今後を確認する優に、空音は頷いた。
手を繋いだまま、空音と優はねずの湯へ着いた。
「もう、さっさと終わらせちまおうぜ……」
空音と優は、ねずの湯で行う事柄を確認する。
「フルーツ牛乳……2人で1本飲むの!?」
「あ? 2人で1つのを飲めって……」
驚く2人だが、確かにそう書いてある。
「男子ペアなら萌えだったのにー!」
フルーツ牛乳を1本手に取りながら、空音は辺りを見る。2人で1本を飲む男子ペアがいたら目に焼きつけておこうと思ったがゆえの行動である。しかし、残念ながらそんなペアはいないようだ。
「……口づけはちょっと……純潔は二次元の男の子にって決めてるもん!」
「それは、俺も勘弁だぜ……」
優も、空音の言葉に賛同する。では、どうすればいいのだろう。
「……ああ、そうか。これ『2人で1本飲む』ってだけで、『2人で口を付けろ』とは、なってねぇよな。ならいい案があるぜ……」
「え、優くんに名案があるって? それってどんな」
「こうすりゃ、いいだろ……!」
「もごもご!?」
優は手にしたフルーツ牛乳を空音の口に突っ込んで飲ませた。これで『2人で(協力して)1本飲む』条件は満たしているはずである。ちなみに、今まで振り回された分の反撃の気持ちもいくらかあった。
急にフルーツ牛乳を飲まされて吃驚するが、空音は気合で飲み切った。
「げっぷぅ、もー何するのさ!? 優くんの鬼畜ー! クーデレ受けー!」
「なんだよ、クーデレ受けって……」
空音は優を片手でポカポカ叩く。優は同じく空いた手で空音を押し止めながら、溜息をついた。後は手を繋いだまま校庭に戻るだけだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月03日
参加申し込みの期限
2015年03月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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