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ある手繋ぎイベント~手繋ぎペア選手権!~
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【E】と書かれた紙を頼りに見つけた
八城 昌也
のパートナーは、カボチャだった。
(いや、確か同じ学年の……キュルビスちゃん!)
キュルビス・ラムズイヤー
は、カボチャヘッドの女の子である。女性を苦手としている昌也であるが、ホストらしく女の子の情報は詳しいのだ。
昌也がこのイベントに参加したのは、この苦手を克服するためである。心の隅っこでできれば女の子とペアになりたいと思っていたのだが、運良くその通りになったようだ。
「マサヤが一緒に組んでくれやがったので参加できるデス! アリガトー!」
「キュルビスちゃん、今日は君をエスコートさせてもらうよ☆」
(よし、普段通りに出来た!)
まだ周りに人が集まっているからだろう、昌也は思わず心の内で叫んだ。
「手を繋いでって、2人3脚みたいデスネ! チワキニクオドルーデスヨ!」
少しだけ不便だが、協力して乗り越える。それが確かに2人3脚に似ているかもしれない。キュルビスの言葉に納得しつつ、昌也は少し緊張し始めていた。
スタートしてしばらくすると、人の目はまだあるものの、2人だけの空間が出来てしまっていたのだ。手を繋いでいるから当然なのだが、昌也としては若干怯え気味であった。
カボチャヘッドで顔が見えないから、少しはマシなのかもしれない。けれども、繋がっている手が、気になる。
(手はやっぱ女の子なんだよね……小さくて柔らかい……)
そんなことを思っていると、カボチャヘッドと目が合った……ような気がした。
「はっ! いや、何でもないよ! それより身長差があるから手疲れない? 大丈夫?」
怯えつつも、昌也はキュルビスをしっかりリードすべく、声をかける。
昌也がこのイベントに参加したのは、苦手を克服するためなのだから。
昌也とキュルビスは、チェックポイント、落神神社に着いた。
(草が多いねぇ。被り物もしてるし、下が見辛いだろうし、キュルビスちゃん大丈夫かな?)
繋いだ手の先、キュルビスを昌也は気遣うように見る。これは、なるべく安全そうな所を通っていったほうがよさそうだ。
草抜きがされているのか、所々に土肌が見える。
「キュルビスちゃん、ここを通って行こうか」
「わかったデスヨ!」
キュルビスの手を引いて、草の少なそうなところを選んで歩く。なんとか転ぶ事態にもならず、2人は賽銭箱の前へ辿り着いた。
昌也もキュルビスも、願いは決まっている。
(女の子と正面から話すことが出来るようになりますように)
(年中ハロウィンになりやがれデス)
キュルビスと昌也は、次のチェックポイント、ねずの湯に着いた。行うべきことを確認する。牛乳を2人で1本……飲み方によっては、間接キスにもなりうる行為だ。
「牛乳を飲むのデスカ? キュルビスに任せやがれ下さいデス!」
キュルビスは協力して開けたコーヒー牛乳を、カボチャヘッドのまま口元へと運んだ。がしかし、カボチャヘッドのままでは、飲むに飲めないわけで。
「って! どこから飲もうとしてるのっ!? 牛乳こぼれそうだよっ!?」
昌也が慌ててキュルビスを止める。
「……口から上手く入らネーデスヨ! コンチクショー!」
「ほら、俺が頭支えておくから……飲めそう?」
キュルビスのカボチャヘッドを、空いている手で昌也がずらす。
「これで目から飲めるデス!」
「えっ、目……?」
昌也の言葉は上機嫌のキュルビスには届かない。
「これは今後も使えるデスヨ! マサヤナイスデスヨ!」
キュルビスは嬉しそうな声を上げて、牛乳をカボチャヘッドの目から飲んだ。
「あ、千鳥君だーっ」
緑野 毬藻仔
のペアの相手は、
千鳥 雅人
だった。2人のくじの紙には、【F】と書かれている。よく遊ぶ友だちだ。
「くじ引きだって聞いてちょっと心配してたんだよねー」
「今日は一緒に頑張ろーね!」
「うん!」
知り合いに当たって、毬藻仔はひと安心する。
説明が終わった後、大会運営が、イベントのスタートを告げた。
「それじゃ、行こいこっ」
早速、右手で雅人の左手を握る。まるで毬藻仔が雅人を引っ張るような形だ。
「それじゃあ早速出発……って、ちょ、ちょっと待ってよ~!」
2人が最初に目指したのは落神神社である。ねずの湯で牛乳を飲んだ後すぐに山登りするのは、きついだろうという考えでだ。
雅人は、実家にいたときはよくこういう山道を歩いていた。しかし、最近はあまり歩かなくなっていた。
「足元気をつけてね~」
毬藻仔に声をかけて、雅人は一歩一歩しっかりと大地を踏んで歩いた。もし毬藻仔が転びそうになったとしても、すぐ助けられるようにぎゅっと手を握る。
「神社までもう少しだね~」
そんな風にお互い声をかけつつ、千鳥と毬藻仔は賽銭箱が見えるところに辿り着いた。
「さっすがに、他のペアも結構いるねー」
普段は閑散としている神社も、今日は手繋ぎ大会に参加しているペアで並んでいるみたいだ。
「お賽銭出そっか、私5円持ってるよー」
なぜ5円なのかは、“ご縁があるように”だ。
毬藻仔は財布を出そうとした。が、片手は雅人の手と繋がっているため、取り出すのに苦労する。入れているのも、手を繋いでいるほうのポケットということも関係しているだろう。
「ね、ねー、千鳥君、お財布取ってくれない?」
ポケットをぽんぽん叩いて、雅人にお願いし、財布を取り出してもらう。
お参りは2人で片手ずつ合わせて、ぱんぱんと拍手した。他のペアもいるが、少しばかり照れる。
雅人は最近の冷え込みを思い、目を閉じて拝む。
(みんなが風邪とかひかないようにってお願いしておこうっと!)
次はねずの湯。他のペアに加えて、一般客もいるようだ。
「手繋ぎで入るの、ちょっと恥ずかしいね」
「そうだねぇ」
毬藻仔が躊躇いがちに言う。そのまま、2人はホールまで入った。
「牛乳を飲めばいいんだねっ。毬藻仔ちゃんはコーヒー派? フルーツ派? 好きなの選んでいいよ!」
「フルーツ牛乳がいいなぁ」
フルーツ牛乳を開けて、ぐいぐい、と毬藻仔は飲んだ。
(好きなのかなぁ? フルーツ牛乳)
毬藻仔としては、途中でお手洗いに行きたくなったら困るという理由だったのだが、雅人が思ったのは別のことだった。
しかし、3分の1ぐらい飲んだところで、毬藻仔は残りを雅人に渡した。
「あ、先に飲んでごめんね、残り飲んじゃっていいよーっ」
フルーツ牛乳を受け取って、雅人はハッと気づく。
(…あれ、これってよく考えたら……)
これは毬藻仔の飲みかけである。毬藻仔の、飲みかけ。これから残りを雅人が飲むということは、つまり。
(つまり、その……)
「千鳥君?」
不思議そうな表情をした毬藻仔と目が合う。なんでもないよと誤魔化すように笑って、雅人は牛乳に口を付ける。
(……こ、こういうのは意識したら負けなんだよー!)
勢いよく、残る3分の2を飲み切った雅人であった。
「美味しかったねぇ」
楽しそうな毬藻仔の顔に、雅人も頷く。美味しかったし、毬藻仔につられて笑顔ではあったが、心の内で少々焦っていたのは内緒だ。
(うぅー、顔赤くなってないよね? なんだか凄くカッコ悪い気がするんだよ~!)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月03日
参加申し込みの期限
2015年03月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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