「手を繋ぎたい」
それは、ある男子生徒の呟きから始まった。
彼は、手を繋ぎたかった。
異性同士の付き合いによる手繋ぎはもちろんだが、そうでなくてもいい。
フォークダンス等の、一時的な手繋ぎでもいいのだ。
友人から、手を繋がなくてはならない夢を見たと聞いたときは羨ましかった。
手を繋ぐ機会に出会えない彼にとって、たとえ夢だとしても繋ぎたかったのだ。
彼は自分の夢を叶えるべく、『手繋ぎ同好会』を作った。
あわよくば異性と手を繋ぐ機会を得るために。
そこから何かが始まるかもしれない。
そして迎えた『手繋ぎ同好会』主催イベント当日。
ペアを作るためのくじをたっぷり入れた箱を持って運動場へ出ながら、彼は気づく。
「あ、これ、俺主催だから手繋げないんじゃ……」
かくして、風変わりなイベントが幕を開けた。
こんにちは、鳴葉ゆらゆです。
よろしくお願いいたします。
■概要
「手繋ぎ同好会」主催イベント「手繋ぎペア選手権!」です。
寝子高周辺にあるチェックポイントまで手を繋いで行き、
手を繋いだまま、また寝子高まで戻ります。
一度も離すことなく手を繋いで戻ることができれば、
「手繋ぎカップル賞」を獲得することができます。
■目的
協力して困難を乗り越え、新たな何かを発見し育もう!
■日時
平日午後13時~16時
■舞台
寝子高周辺
■対象
・寝子高生
「手繋ぎ同好会」に入っていれば、イベント運営側になります。
入っていなければ、イベント参加側です。
同好会は、条件を満たしてさえいれば、いつでも誰でも入会できます。
運営側で手伝ったり審査したりしても構いません。
・寝子高生以外
道中もしくはチェックポイントで寝子高生に接する場合です。
■ルール
・くじを引いて、2人1組のペアで行動します。
・あちこちに同好会のメンバーが目を光らせて待機していますので、こっそり手を離してもバレます。
・チェックポイントは、【落神神社】【ねずの湯】です。
・そのポイントで手を繋いだまま何かを行うことで、到達したとみなされます。
【落神神社】…お賽銭して拝む
草がぼうぼうなので、足元が見えづらく転びやすいです。
【ねずの湯】…フルーツ牛乳(コーヒー牛乳でも可)を2人で1本飲む
一般客もいるかもしれないので、少し恥ずかしいかもしれません。
※ねずの湯内の男湯と女湯前の広いホールに、自販機があります。(ねずの湯コミュニティトピック説明参照)
・なお、各ポイントはどの順番で回っても構いません。
■手繋ぎ相手について
・GA以外は、鳴葉の判断で手を繋ぐ相手を決めさせていただきます。
・手を繋ぐ相手は、同性か異性か分かりません。
・NGのみ考慮します。同性NG or 異性NGと書いて下さい。
(補足)・参加者が奇数になった場合は、3人で組ませていただくこともあります。
・NPCと組むことはできません。
・NPCは、NGなどの調整が難しい場合にのみ登場する可能性があります。
■アクションについて
くじ引きで手を繋ぐ相手が決まったところから書いてください。
■「手繋ぎ同好会」について
手を繋ぎたいけれど、繋げない生徒のための同好会です。
男子生徒が多いですが、女子生徒もいないわけではないです。
ちなみに、手を繋ぐことができた時点で脱退しなければなりません。
■NPCについて
手繋 大志(てつなぎたいし)
2年3組普通科
女の子と手を繋ぐことに憧れ、「手繋ぎ同好会」を作った。
イベントを主催しながら、自分は参加側に回れないということに直前まで気づけなかった残念男子高校生。
イベント中は、しょぼんとして運営の仕事をしているか、陰でへこんでいるかしています。
ご参加お待ちしております。