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ひまわり畑の忘れ物
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「手数こそ多いが、動きは単調だ。相手は一対多に対応しきれていない。できるだけ散開するんだ!」
八神 修
の声が鋭く響く。蔓の動きを観察し、周囲に伝えている。
だがそういった行動は、少女の注目を引きつけやすい。
「――じゃまっ!!」
距離を置いているはずが、声が近くから聞こえた。
――これも神魂の影響か。
そんなことを考えたのもつかの間、次の刹那修の足元から蔓が伸びる。
「――ひまわりの茎に紛れさせたかっ!」
横腹を強打する蔓。
痛みに奥歯を噛み締めながら、修は蔓に左手左足を巻きつける。
そのまま全体重をかけて倒れ込もうと――するより一瞬早く、強烈な浮遊感が身体を襲う。
「修ちゃん!」
叫ぶ真央の姿が、眼下に見える。
「ッ!?」
巻きつけた身体ごと、蔓に持ち上げられていた。
直後、蔓が修の身体ごと振り下ろされる。
受け身をとる間すらなく叩きつけられ、乾いた音が耳朶を撃つ。
「がっ……!」
息が詰まった。肺から、空気が塊になって漏れ出る。
だがそれでも、修は動いた。
右手に掴んでいた金属製V字ペグ――テント等を固定する為に使われる器具だ――を蔓に突き立てる。
蔓を貫通し、地面に達するV字ペグ。
そこに修が振り下ろすのは、ハンマー。
激しい金属音が響く。
打ち下ろされたハンマーが、V字ペグを地中深くに撃ち込んだ。
修の口の端が、ニヤリと吊り上がる。
「さあ、捕まえたぞ」
拘束から逃れようと、うねりもがく蔓。
一本だけでは、遠からず抜けてしまうだろう。だがそれは織り込み済みだ。
一本で抜けるなら、抜けなくなるまで打ち込めばいい。
用意しておいた荷物から、二本目三本目の∨字ペグを――。
その時、不自然な輝きを放つ蔓が一本、修に襲いかかった。
一直線に突出されたソレを、紙一重で回避し抑えこもうとする。
が、それはできなかった。
蔓が、ぬるりと彼の手を逃れていったからだ。
「……なんだこれ!?」
眉根をよせ、訝しげに叫んだ。
◆
神助 天佑
が抱え持つのは、両手持ちで高威力の大型水鉄砲。
真正面から迫る蔓に、狙い違わず浴びせかける。
無論それで蔓の動きが止まるはずもなく、
「――ッ!」
素早く身を捻った。月夜の闇に、漆黒のマントが舞い溶ける。
脇腹を捉える蔓の先端。
しかし、天佑の身体に食い込むことなく通り過ぎていく。
ソレはどういうわけか、月光を受けて輝いていた。
その表面は、ぬるりとしたものに包まれている。
(……読みは当たったみたいですね)
水鉄砲のタンクの中で、水音が跳ねた。
タンクを満たすのは、ただの水ではない。
水で薄めた化粧水――つまり、ローション的なアレ。
蔓が主な攻撃手段なら、蔓をぬるぬるにしてやればいいのではないか。天佑は、そう考えたのだ。
正面から、横一文字に蔓が迫る。
水鉄砲のトリガーを引きながら、膝の力を抜く天佑。
急激に位置を下げた頭の上をひまわりを薙ぎ、水滴をまき散らしながら蔓が過ぎる。
沈んだ身体をバネのように跳ね上げ――刹那、背後から風切り音。
「くっ!」
蔓が、天佑の身体を捉えた。
ぬるぬるに巻きつかれ、天佑の服があっという間にぬるぬるのべとべとになる。
締め上げられないからか、両脇に入り込んでくる蔓。
べとべとが広がって、どうにもならない不快感が押し寄せる。
読み通り、締め上げられるよりは大分マシだが――やっぱり色々とアレだ。
天佑の身体を引き上げようとする蔓。
咄嗟に両腕を上げれば、ぬるりと滑って上へ抜ける。
だが、水鉄砲が絡め取られた。
そのまま引っ張りあげられた勢いで、天高く弧を描いて飛んで行く。
「しまった……! 皆さん、水鉄砲が落ちてくるかもしれません! 頭上に気をつけてください!」
「天佑君、水鉄砲って――あっ」
自分めがけ落下してくる水鉄砲に気付き、槇はひょいっと後ろに下がった。
見計らったかの如く、その足元に絡みつく蔓。
そのまま、上下逆さまに持ち上げられる。
「――ひゃあ!?」
「せんぱ――……!」
重力に従って、べろーんとめくれそうになる衣服。
それを目撃した天佑の頬にさっち朱が差し、引き下げた帽子の鍔の奥に慌てて視線を押し込んだ。
器用に片手で衣服を抑えつつ、
「お化けさん、離してください~」
自由な方の手で峨嵋刺を突き立てようとするが――。
まさにその瞬間、落下してきた大型水鉄砲が蔓――それもちょうど、槇を持ち上げている部分――に直撃した。
衝撃でタンク部分が吹っ飛び、中の液体がぶちまけられる。
当然、槇もそれをひっかぶるわけで。
ぬるぬるの蔓に足に巻きつかれながら、全身べたべたの大惨事。
9月になったとはいえ、まだまだ残暑は厳しくそこそこ薄着。
なれば、濡れてしまった衣服が身体にぴっちりと張り付いて身体のラインを強調させるのは必然。
蔓から垂れたぬるぬるがつーっと伝い落ちていく様も、まあなんというか。
「ま、槇が……ふしだらなことに!」
妹の危機に目を見張る咲。
だがしかし、彼女が動くよりも先に槇の元へ駆けつける影が一つ。
大量の触手を蠢かせたその姿は――誰あろう、未沙!
かわいい女の子が!
ぬるぬるでぴっちりで!
触手に絡まれてる!
そりゃあ興奮するというもの!
走ればそりゃあ汗はかくもの!
かけながら触手度を増した未沙が、蔓に襲いかかる。
触手と触手が絡み合う、相当アレな絵面が夜のひまわり畑の上で繰り広げられる。
いっそモンスターパニックめいた光景に、真央はつい反射的にデジカメのシャッターを切っていた。
記事に使えるかどうかはともかく、撮っておかないと損な気がした。
背後で葉がこすれる音に我に返れば、迫り来る蔓。
咄嗟構えるは、寝子島神社手水鉢の水入り霧吹き。
本来は武器に吹きかけるつもりだったが――仕方ない!
弾幕のように、神社の水を無造作にばら撒く。
以前、神社の水が効いた幽霊の話を聞いたが――。
蔓は、平然と突き抜けてきた。
真央の顔に浮かぶのは、生暖かい笑み。
「あー、うん、植物に水って効かないかなぁとは思ったのだ」
特にぬるぬるになっているわけでもない蔓が、真央の身体を夜空に掲げ上げた。
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月06日
参加申し込みの期限
2014年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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