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究極のカレーを求めて
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■モード・監獄
「あなた、カレーは好き?」
紫蓮は自分の作ったシーフードカレーを片手に彩に問いかける。
「あ、あのっ、ええと、そのっ……」
学年は下であるが、自分よりも背の高い、かつ初対面の人間に問いかけられて彩は動揺していた。何か言おうにも言葉が出てこない。
「もしかして、嫌いなのかしら? おめでとう! じゃあ今日はあなたがカレー好きになる記念日よ! モード・監獄(プリズン)・オン!」
妙な勢いで紫蓮は彩を椅子に座らせ、カレーとライスが丁度良い割合で盛られた皿を置く。そして、食べろとばかりに彩をじっと見つめる。
「わた、わたし、その……っ」
「魚介類にアレルギーはないわね?」
問いかけに頷くだけで精一杯の彩。
頷いた彩の様子を見て、紫蓮は満足そうな笑顔を浮かべた。
「じゃあどうぞ。究極のカレーを召し上がれ」
笑顔のまま、紫蓮は彩を見つめる。
彩の視線は紫蓮と皿を行ったりきたり。
「ぅぁ、の、そのっ……ちょちょ、ちょっと、待っててくださ……い、ね……っ」
やっとのことでそれだけ口にすると、彩は慌てて隣の被服室へと駆け出した。
「あ……逃げられちゃった?」
彩の急な行動に止める間もなく、目を丸くする紫蓮。
しかし、彩は片手にパッチワークのコースターとレース編みのランチョンマットを手に戻ってきた。
「あのっ…こ、これ、よかったら…!」
それを紫蓮に差出し、目の前に置かれた皿の下にも敷いておく。
「どうせなら、目もっ……お、おいしく、食べたい、です……から」
目を泳がせながら自分の行動の意図を伝えると、両手を合わせて小さく、頂きますと呟いた。
彩に笑顔を向けると紫蓮は自分の前にもマットを敷き、カレーをよそう。
■カレーの繋ぐ縁
「俺も頂いていいかな?」
そこに颯爽とやって来たのは信彦。それに続くように灯子も現れる。
「とーこも食べるぞ! ……いいか?」
「もちろん。たくさんあるから、遠慮せず食べてね」
にこにこと笑顔でカレーをよそう紫蓮。急に増えた人数に彩は怯えたように視線を泳がせる。
「これは……魚介の旨みがカレーと合わさって美味しいね。エビとホタテがカレーを引き立てているね。ええと……名前を聞いてもいいかな?」
「1年3組、
詠坂 紫蓮
よ。そうだ、この際だからあなた達の名前も聞いてもいいかしら?」
カレーを口に運びながら、せっかくだからと紫蓮が提案する。
灯子は、頬張っていたカレーを水で流し込むと一息ついてから口を開いた。
「1年5組、剣崎灯子だ。んー……おいしかった!ありがとな!」
「……あ、私、そのっ……2年2組、の……に、錦織彩、といいます……えっと、あの、その……ごちそうさまでした」
びくつきながらも紫蓮に頭を下げる彩。
「このマットは彩ちゃんが作ったの? 手先が器用なんだね。あ、俺は1年2組の
八十八旗 信彦
だよ。紫蓮ちゃんや彩ちゃんと知り合いになれるなんて今日はついてるな。もちろん、灯子ちゃんもね」
「……灯子さんなら、もう次のカレーを食べに行っちゃったわよ」
つい先ほどまで灯子が座っていた場所にはもう誰もいない。紫蓮の突っ込みに、信彦は残念そうな表情を浮かべた。
■財前カレーとサザエカレー
「これで完成! ですわ! ぜんざいカレー……じゃなくて、財前華蓮特製、究極かつ至高のカレー!」
華蓮は自分の分と共にいくつかの皿にカレーをよそうと、辺りに居た人々を呼び寄せた。
湯気をたてる皿をうらやましげに見ている男子生徒が一人。利平は、持参したおやつ用のおにぎりを片手に、漂うカレーの匂いを嗅いでいる。
「カレーの匂いでおにぎりを食う。その位、許してくれ……貧乏学生に、香りの施しを……頼むぜ」
切ない表情で華蓮のカレーを見つめながら、ぐるぐると鳴く腹を抱えて利平は溜息をついた。
そんな様子が見ていられなかったのか、華蓮は利平にそっと皿を差し出す。
「いいのか? このカレーは、俺には関係ねぇだろ……?」
「かまいませんわ。わたくしのカレーにひれ伏しなさい!」
ぐ、と唾を堪えて、利平は華蓮に礼を言いながらスプーンを持つ。野草でもおにぎりでもない久々の食事に、早く早くと訴える食欲を抑えてカレーを食べる。
「うまい!」
「うんうん、普通においしいですわ。……って、究極のカレーじゃありませんわー!? これじゃ、ただの普通においしいカレーじゃありませんのっ」
「肉が柔らかくてうまいな。えーと、財前さん……だっけ。良かったら俺のカレーも食べてくれ! 握利平特製サザエカレーだ! お好みで白コショウをかけるとよりおいしく頂けるぜ」
華蓮のカレーを完食し、礼とばかりにサザエカレーを盛った皿を差し出す。
軽く白コショウを振って、サザエの乗った部分を一口食べると、華蓮の口内には玉ねぎの甘みと共にサザエの旨味が広がった。それをさりげなく引き立たせるのは、白コショウの小粋な辛み。
「おいしい、ですわ……」
多少悔しそうに華蓮は呟いた。
利平はニカッと笑い、
「だろ? なんたって握家に伝わるカレーだからな!」
と誇らしげに言う。
「華蓮ちゃん、そんなに気を落とすことはないよ。何故なら、華蓮ちゃんの愛と笑顔が詰まったこのカレーは最高に美味しいからね!」
落ち込んだ様子を見せる華蓮に、信彦がすかさず声を掛ける。
華蓮は信彦に気づいていないのか、サザエカレーを綺麗に食べると強く右手を握りしめた。
「こうなったら、皆さんが作ったものを評価してあげようじゃありませんの!」
スプーンを片手に、華蓮はカレーを探し求めて歩き出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ★(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月09日
参加申し込みの期限
2014年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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