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究極のカレーを求めて
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■カレー試食大会
「取材、ですか? いいですよ、私でよければ……あ、私、1年1組の宮祀智瑜と言います」
「私は1年8組、
結梨亜・カールシュテイン
ですヨー。 今回は試食係をしてます」
「1年3組。三ヶ島葵だよー。早速写真、撮らせてもらっていいかなー?」
「同じく1年3組の音無文です。じゃあ、どんなカレーか教えて下さい」
出来上がったカレーを前に、智瑜は非公式新聞部の取材に答えていた。
ほかほかと湯気を立てるカレーを前に、小さく結梨亜のお腹が鳴る。それが聞こえたのかは分からないが、智瑜は三人にカレーを勧める。
「良かったら食べて下さい。冷めたらもったいないですから。ええと、うちのカレーなんですが、野菜がたっぷり入ってます。ジャガイモとか人参を大きめに切って、あと、摩り下ろした玉ねぎや味噌も入ってるんです。ナスも美味しいので入れてみました。あと、秋なので舞茸やしめじも……どうですか?」
智瑜は丁寧にカレーの説明をしながら、反応を確かめるようにじっと三人を見つめる。ドキドキしながら反応を待つ。
「野菜がたくさん入っててヘルシーだねー。宮祀くんの家のカレーはこんな感じなんだねー」
「うち、青果店なんです。だから野菜がたっぷりで……」
「なるほど、青果店だから野菜をたくさん入れるんですね。味噌が入ってるって珍しいですね」
メモを取りながらも文は器用にカレーを食べ進める。
なごやかに進む取材を見つめるいくつかの影。
影は、そっと四人に忍び寄る。
「なあ、オレももらっていいか?」
随分とへこんだ腹をさすりながら、朝陽はたまらず声を掛けた。
それに続くように望春も肩の辺りまで片手を挙げる。
「俺ももらっていいかな?」
「ぼくも、味見したいなー」
「わいも食ってみたいのう!」
智瑜の話や、葵の声が聞こえたのだろう。テーブルの周りには何人かが集まっていた。
「もちろん、いいですよ。みなさんはカレー、作ったんですか? もし作ったんなら、食べてみたいです」
智瑜の言葉に、各々カレーを持ち寄る。一口にカレーと言っても、こうして並べてみると作る人間によって全く違うものだと分かる。
利平のカレーはサザエが入ったもの、朝陽のカレーは肉がたくさん入ったもの。望春のカレーはパッと見はごく普通のもの、そして智瑜のカレーは野菜が多く入ったもの。
「おお……これ、食べていいのか……? ありがてぇ……」
利平は目の前に置かれた皿を見て、感謝のあまり両手を合わせた。利平に倣って、他のメンバーも手を合わせる。
「このカレー、サザエが入ってるんですね。白コショウとも合って……すごくおいしいです」
「宮祀さんのカレーは野菜がたくさん入ってるんだね。レシピ、教えてもらっていいかな。姉さんに教えてあげたくて」
「あ、はい……じゃあ、紙に書きますね。良かったら、望春さんのも知りたいです」
互いにレシピを教えあっているのは、智瑜と望春。
対して、朝陽と利平、巌は黙々とカレーを食していた。
あっという間に皿は空になり、膨らんだ腹をさする三人。
「ふー、腹いっぱいだ。ごちそうさまっと」
朝陽は満足そうに腹を押さえる。
肉を多く入れた朝陽のカレーも、非公式新聞部による取材の後にしっかり空になっている。
「やっぱりカレーはいいな。この、脳髄を雑巾絞りにしたかのような唾液分泌を促す香り、食欲を増す辛さ、そして、何者をも包み込む懐の深さ……!」
握家に伝わるサザエカレーも、好評だったようだ。結梨亜はぺろりと食べ切ってしまった。
「どれも美味いのう! みんな個性豊かでみんないいカレーじゃあ!」
巌の皿には米の一粒も残っていない。しっかりと全員のカレーを食べ終えたのだった。
「はふっ! はふっ! おいしー?」
幸せそうな顔でカレーを食べ進める荒太郎。朝陽のカレーも利平のカレーも、智瑜のものも望春のものも、どれも違った美味さがある。熱さがまた、一層カレーの美味しさを引き立てる。
葵は、そんな幸せそうな六人の姿を写真に納めようとシャッターを切る。シャッター音と同時に、六人の視線が葵に集まった。
■初めて作ったカレーは恋の味?
「出来た……!」
出来上がったカレーを、千鶴は早速一人分よそう。
切ってしまった指には絆創膏が巻かれているが、傷は浅くもう痛むことはない。
早速一口、口に運んでみる。初めて作ったカレーは、けして美味しいとは言えない出来栄えだった。
ルーを作る時に玉ねぎを焦がしたのがいけなかったのあろうか、それとも、煮込みすぎたのだろうか。背伸びして市販のルーを使わなかったのがいけないのだろうか。
様々な後悔が胸に押し寄せると共に、鼻がツンとしてじわりと涙が滲む。
せっかくハート型に切った人参も、こうして見てみると歪な形で分かりづらい。
飛び交う言葉を聞く限り、周りの女生徒は美味しいカレーを作ったようだ。信彦が褒める言葉を聞くと、ぐっと胸が詰まる思いがした。
「千鶴ちゃんも出来たのか? 味見させてもらってもいいかな?」
無言でカレーを食べていた千鶴を見つけ、信彦が近づいてくる。
「いいけど……おいしくないぞ。期待はしないでほしい」
泣きそうな顔を俯けて、口ごもりながらも了承の返事を返す千鶴。想い人に頼まれてしまっては、断れるはずもなかった。
残されたら悲しいからと、こころもち少なめにカレーを皿によそい、信彦に渡す。ちらちらと信彦に視線を送りながら、跳ねるよう鼓動を打つ心臓をぎゅっと押さえて信彦の言葉を待つ。
「うん、千鶴ちゃんらしい味がして、美味しいよ」
信彦の褒め言葉に、先ほどとは違った意味で泣きそうになる千鶴。涙を必死に抑え、目許と耳を赤く染めながら顔を背ける。
「ぼくらしい味とは、どういうことだ。それは褒め言葉ではないだろう。……でも、ありがとう」
千鶴は照れ隠しにぶっきらぼうな口調で言いながら、最後に一言、信彦に聞こえるか聞こえないか程度の声で付け足した。
信彦に最後の一言は聞こえたのか、それは本人にしか分からない。
だが、千鶴のカレーを信彦はしっかり完食したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ★(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月09日
参加申し込みの期限
2014年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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