放課後の寝子島高校に漂うのは、どこかアジアンな情緒を感じるスパイシーな香り。
空腹感を妙に刺激されるその匂いにつられ、一人、また一人とその足は匂いの元、
家庭科室へ……。
扉を開いたなら、カレーの香りと共に二人の人物があなたを歓迎してくれることでしょう。
一人は家庭科担当の
白沢 絢子。
白い皿にほかほかのご飯をよそい、今まさにカレーをかけようとしているところです。
一人は、カレー作りの発案者、
野々 ののこ。
出来上がったカレーを味見しながら、目を丸く見開いたり首をかしげたりと、一人で百面相をしています。
二人の後ろには大量の食材。
カレーを作るのに欠かせない食材も、必要ないと思われる食材もそろっています。
扉が開く音に気づいた二人は、声を揃えて
「ようこそ! 究極のカレーを求める会へ!」
とあなたを家庭科室へ引っ張り込みます。
「ちょうどよかった! 今、究極のカレーを作ってるんだけど、何かが足りないの。手伝ってくれるよね?」
と、問いかけるののこ。
「もちろん、カレーは好きに食べていいわよ。お腹いっぱい、食べてちょうだいね」
果たして、究極のカレーを作ることが出来るのでしょうか……?
初めまして、青崎灰次と申します。
カレーは美味しいですね。
■目的
究極のカレーを目指して料理をしたり、既に出来ているカレーにちょい足ししてみたり。
もちろん、カレーを食べるだけ食べて手伝わない、というのも有りです。
■場所
寝子島高校北校舎2階・家庭科室
■時刻
放課後
■備考
カレーを作るのに必要な材料は全て揃っています。
カレーを作るのに必要でない材料も揃っています。
既に出来ているカレーは「究極のカレーを求める会」の二人が作ったものですが、
味は特筆すべきところがないほど普通です。
にんじん、たまねぎ、じゃがいも、豚肉の入った、「普通のカレー」です。
大きな炊飯器には秋の新米が炊かれています。
ご自由にお召し上がり下さい。
■NPC
・野々 ののこ
食欲の秋ということで、料理に目覚めたみたいです。
彼女が目指しているのは「究極のカレー」ですが、
自作したものでは満足できず、手伝いを求めていました。
・白沢 絢子
ののこに頼まれたお手伝いの一人です。
ののこと共にカレーを作りましたが、「究極のカレー」ではなかったようです。