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怪人セブンの断罪
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【水曜日:放課後 寝子島中学校 ドラゴン・1】
小山内 海
は寝子島中学校の卒業生だ。
情報通の後輩がいる、というので訪ねてみた次第である。
「あ、小山内先輩! お久しぶりッス!」
ボブショートの元気系スポーツ少女が、ジャージ姿で駆け寄ってきた。
「メール来た時は感激したッス! 先輩、お変りないようで何よりッス!」
小山内は彼女を見るなり、スケッチブックに“会話”を書き出す。
『みはるちゃん おひさしぶり げんきだった?』
「はい! でも、先輩の小動物的可愛さに飢えまくって、あたし、凄く欲求不満ッス! 早速ッスけど、抱き締めていいッスか!?」
何を言ってるんだろう、この目の前の女子中学生は。
身の危険を感じた小山内は桜庭の後ろに隠れてしまった。
小山内だけではなく、同行していた桜庭、芹沢、森もドン引きだ。
だが少女は臆せず、むしろ誇らしげに胸を張ってみせる。
「巷の噂話とエロ話なら、2年3組の虹浦 満春(にじうら みはる)にお任せあれッス!」
「いや、エロ話は女の子が誇ったらダメだろう!?」
我慢できずにつっこみが声に出てしまった芹沢だった。
「まーまー、イケメンのお兄さん。そういきり立たないで下さいッス。いきり立つのは、男のこか――」
「満春ちゃん! 怪人セブンの偽物の件で何か知っていないかな?」
色んな意味で危険を察知した桜庭が虹浦の話を遮った。
遮られたことが不服だったのか、仏頂面のまま虹浦は喋りだした。
「まー、色々憶測が飛び交ってるッスね~。でも、一番身近なところだと、タッキーっスね」
『あの ひきこもりの たきがわくん?』
小山内は首を傾げながら筆談し続ける。
「小山内さん、その滝川さんのことをご存知なのですか?」
森が尋ねると、虹浦が割って入ってきた。
「ちょー有名人ッス。まぁ、負のベクトルッスけど」
虹浦の話によれば、タッキーこと滝川 龍平は、去年入学してから程なくしていじめ被害に遭っていた。
学校側は主だった改善策を講じず状況を傍観。絶望した滝川は不登校となり、丸1年学校へ来なかったという。
「それで出席日数足りずに、タッキーは今年も1年生をやり直しっス。ウルトラレアケースッスよ、これは!」
「あれ? 義務教育って落第するのかな?」
桜庭が疑問の声を上げるが、芹沢がスマホを弄ると液晶画面を見せた。
「原級留置(げんきゅうりゅうち)という措置だそうだ」
「へー、そんなのがあるんだねー」
「タッキーは自分を虐める奴らが先輩になったけど、周りにいるよりマシって思ったらしいッス。加えて、ちゃんと勉強をこなしたいっていう本人の強い意志があったと聞いてるッス」
「随分と詳しいんだねー」
桜庭が感心すると、再び胸を張る虹浦。
「本人から聞いたから間違いないッス!」
『みはるちゃん あいかわらず くうきよまない』
桜庭と芹沢も呆れて突っ込む気力が失せてしまっていた。
「で、その時タッキーが言ってたッス……」
ごくり、と虹浦が息を呑み込んだ。
「怪人セブンになりたい、って。確かに言ってたッス」
4人は顔を見合わせた。
「――小山内、あの変態後輩、信用できるのか?」
芹沢は参道商店街で滝川以外の怪しい人物の聞き込みを行いながら、小山内に尋ねてみた。
『へんたいだけど うそはつかない』
しっかりと言い切った。
虹浦の話では、滝川は参道商店街付近から登校しているらしい。
4人は滝川の通学路を辿りながら聞き込みを行っていたのだ。
「でも、自ら1年留まってでも勉学に励みたいという気持ちは、とても立派だと思います。えぇと、地図ではこの辺りのはずです」
森は地図を片手に周囲を見回す。
滝川の自宅の捜索をしているのだ。
「うん、ボクもあの子が嘘吐いてるように思えなかったよ。あ、すいませんー! 滝川さんのお宅ってご存知ですか?」
桜庭も滝川の自宅の割り出しに全力を挙げていた。
すると、乾物屋の主人から「通りを1本出た先の一軒家だ」と教えられる。
「ありがとう、おじさん!」
桜庭がお辞儀をしたあと、芹沢と小山内とともに滝川の自宅へ向かう。
着いた先は、ごく下町にありふれた木造の二階建ての家だった。
『たきがわくんのいえ はじめて』
有名人とはいえ、小山内にとって滝川は同じ学校の顔も知らない後輩でしかない。
「今日はここまで、だな。セブンの言う旧市街、シーサイドタウン、星ヶ丘に1人ずつ存在する容疑者。旧市街地は滝川でほぼ間違いないだろう」
ここまで根気強く聞き込みをしたが、どれも滝川 龍平の奇行ばかり耳に入ってくるのだった。
「それにしてもあからさますぎるよねー。逆にシロだと思えるよ」
桜庭も、やれ滝川が猫に向かって石を投げてたとか、やれ泣きじゃくる不良を土下座させてたとか、醜聞が絶えない状況に閉口してしまう。
「きっと、何か深い訳があるはずです。私たちが言い聞かせて、すぐにでも止めさせないといけません」
森の性格上、滝川の奇行は本心からではないのではないかと考えているようだ。
ただ、この内容がセブンの断罪とどう影響するのか、全く見えてこない。
やむなく、4人は捜査を切り上げ、また明日ミステリ研へ向かうことにした。
桜花寮に戻った
霧切 翠子
は、後輩の
雨寺 凛
を自室へ呼び出していた。
「急に呼び出してごめんなさいね、りーちゃん。ペットボトルの烏龍茶でいいかしら?」
冷蔵庫から烏龍茶を引っ張り出し、グラスへ注ぐ霧切。
雨寺はグラスを受け取ると、にっこり笑いながらふるふると首を振った。
「いえ、私でよければ何時だって話し相手になりますからっ! 烏龍茶、いただきまーす! 翠子センパイこそ、今日は元気なさそうだし……。相談事ですか? もしかして、恋愛相談!?」
ぶふぉっ!
霧切が烏龍茶を吹き出した。
「……つまり、避難訓練を提案したいの」
「へぇ~……、なんでまた急になんです?」
雨寺はタオルで顔を拭きながら、霧切の要領得ない説明に訝しがっていた。
霧切はうまく承諾してくれない雨寺の顔を直視できずに目が泳いでしまっている。
(セブンのこと、話すべきかしら……?)
霧切は迷っていた。
手紙の暗号を素直に解釈すれば、猫鳴館・桜花寮・星ヶ丘寮の三寮を指すと思われる。
全てを話せば納得してくれるかもしれない。だが、混乱や反発も出るだろう。
遅くても土曜日までには、全員に納得してもらえる形に持っていきたい考えだ。
出来れば、セブンのことを極力伏せたままで。
故に、霧切の話す内容は何処か説得力に欠けていた。
雨寺が素直に納得できないのもこの部分が大きい。
「翠子センパイ、何か隠してませんか?」
「えっ!?」
びくっと反射的に身体を縮こまる霧切。
「ほら、翠子センパイって嘘吐けない人だもん。正直に話して下さい!」
ずいっ、と雨寺に迫られる霧切。
「え、ええっー!?」
結局、後輩に押し切られた霧切は、桜庭から聞いた内容を洗いざらい自白するのであった。
「――と、いうことなの。私は前回も関わってたし、絶対に皆を守りたいの……!」
何度も力強く頷く霧切。前回は彼女がいなければ、セブンの爆弾によって10名近い生徒がこの世から消し飛んでいた。
無意識・無自覚とはいえ、霧切のろっこん『バジリカ』は対セブンにおいて非常に有効である。
雨寺はというと、青ざめた表情でガタガタ体を震わせていた。
「これ、ちょっと只事じゃないんじゃ……!?」
雨寺は怪人セブンのことは、ニュースや週刊誌に話題が上れど、自分たちの「フツウ」とは関わりのないものだと思っていた。思い込んでいた。
でも実際は、こうしている時も壁一枚向こうに殺人鬼がいるかもしれないのだ。
自分の知っている「フツウ」の中に、知らず知らずの内に「狂気」が混じっていたのだ。
その事に、素直に恐怖を覚えた。
「よし、センパイ、私も手伝うよ!」
だが、気丈にも雨寺は笑顔を作り、霧切の提案に協力することにした。
「このままだと、私たちの寮が危ないもの! 黙って見過ごせないよ!」
「りーちゃん……、ごめんね。怖いんでしょ?」
雨寺の震える肩を、そっと優しく抱き寄せる霧切。
「私が、守ってあげるから! セブンなんかに、負けないから!」
「セ、センパイ――!」
雨寺はしばらく霧切の胸の中で泣いていた。
この込み上げてくる感情は、セブンに対する怒りなのか?
それとも死への恐怖なのか?
得体の知れない感情に、雨寺は泣くことで必死に押し潰されまいと抗うのであった。
その晩。
霧切は親交深い
新井 米太郎
とメールのやり取りをしていた。
雨寺には頼れる先輩を前面にアピールしていたが、実際は彼女だって怖かった。
自然と霧切は新井にそのことを仄めかしてしまい、新井から大目玉を食らってしまう。
『1人で危ないことをしないで下さい!』
『霧切先輩、僕も手伝います。僕はヒーローだから、困ってる人を助けたい! それが霧切先輩なら、尚更です……!』
短文だが、新井の真摯な気持ちが十二分に伝わってくる内容である。
新井は入学してからというものの、
あんな事
や
こんな事
、はたまた
そんな事
で完全に似非ヒーロー(冷笑)と化していた。
だが、
どんな
事
よりも
、『霧切のフツウを守りたい』という温かな優しさが手に取るように分かる。
「こーくん――!」
スマホを抱き締め、霧切は一筋の涙を流す。
自分を気遣い、想ってくれる存在がいる事に励まされる。
「生きて、この事件を終えないと……!」
大切な人を守るため、霧切は避難訓練の計画書作成に心血を注ぐ。
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推理・サスペンス
ホラー
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定員
50人
参加キャラクター数
50人
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シナリオガイド公開日
2013年03月27日
参加申し込みの期限
2013年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月03日 11時00分
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