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怪人セブンの断罪
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【日曜日:断罪の刻限】
予定通り二寮合同避難訓練が実施された。
雨寺はスピーカーで寮生を誘導し定期、無事に点呼確認までこぎつけた。
桜花寮の多くの寮生が、校庭に集合している。
「――で、あるからしてー、日頃の防災意識を高めるためにも……」
校長の高説が延々と続く。
(校長先生、上手く引き伸ばしてね!)
企画者の雨寺がジェスチャーで『延ばして!』とサインを送る。
こうしている間に、爆弾対処班が行動しやすくなるのだから。
(この素敵な島で誰かが爆弾の被害に逢うなんて悲しいこと絶対に起こさせたくない……! 皆の為に私は私にできることをを全力でやって見せる!)
「先輩、あれ!」
「おいおい、あったぜ……」
屍が千唐とともに星ヶ丘教会へ向かおうとしたところ、猫鳴館の屋根に何か引っかかっているのを見付けた。
それはラジコンヘリだった。
慎重に千唐が梯子を使って回収すると、水風船2つが付属している。その間にあるのは、針だ。
今は針は引っ込んでいるが、何かの拍子で飛び出しそうである。
「これはもしかして『混ぜるな危険』って奴じゃねぇか?」
ご丁寧に『塩素系』『酸性』と水風船にマジックで書かれている。
屍は思わず奥歯をガタガタ鳴らしてしまう。
「馬鹿にされてる気もするが、隙間風通るここに毒ガスなんて最悪じゃねーか」
「毒ガス入れ放題だからね、このボロさ……」
千唐は苦笑しつつ、早速ミステリ研のすばると八神に連絡を入れる。
「多分、三寮に仕掛けられてるんだろうな……。まぁ、念を入れるべきだな」
2人は星ヶ丘教会へ歩いて向かっていった。
「毒ガスですって……!?」
早朝からミステリ研部室に詰めたブリジット他【情報】班は目を剥いた。
「これがセブンの恐ろしさよ。躊躇いがないの――!」
黒依は恐怖で唇を噛み締めた。
気合を入れようと円陣を組もうと考えていたが、それどころではなくなった。
『緊急連絡じゃ。猫鳴館でセブンによると思しき毒ガス発生装置が発見されたのじゃ。同様のものがこの島にあると思われるぞよ。皆、注意するんじゃ』
メルマガで一斉送信をする斉田も苦虫を噛んだような顔だ。
「ガチで殺しに来てるってわけか……」
七緒も表情が引き締まる。
ただ、浅山の顔色が優れない。
【私のろっこんが、ののこさんの死を予言してしまった……】
未来は改変できる。
分かっていても、自分のろっこんが示した未来は起こりうる『現実』の一端であると否定できない。
【絶対、阻止してみせます!】
心の中で浅山は叫んだ。
霧切 翠子
は桜花寮の男子寮にラジコンヘリ3機を確認した。
「数が多過ぎるわ……! 単独犯とは思えない!」
霧切に不穏な推測がよぎる。
「……もはやテロじゃねぇか!」
一緒に捜索していた
志波 武道
も怒り心頭だ。
すぐさま【情報】班や
東中居 陽二
へ連絡。
(盗聴を恐れて離れた場所でだが)
「もし、共犯者がいたとしたら……。セブンの合図でこのヘリが飛んで空中散布されたら?」
2人とも顔を見合わせてしまう。
……考えるだけで恐ろしくなった。
「セブン……。のーちゃんの家まで仕掛けるなんて、何を考えてるの!?」
「みんな、気を付けろよ……?」
――胸騒ぎが止まらない。
星ヶ丘寮の牡丹と戌井も爆弾の正体を知らされ、屋根の上や路地裏、軒下を重点的に捜索開始。
高い場所の捜索は、背の低い戌井のために自ら踏み台になる牡丹。
使用人に見付かっても、「こういうプレイ中ですぅ!」と牡丹が言うと、何故か納得されてしまっていた。
「ヘリにカメラを積めば、遠隔でも寮の壁を超えて行けるよね。監視カメラにもなるし……」
戌井の推測通り、路地裏でようやく見付かったヘリには小型のカメラが付いていた。
「今はスマホで操作できるカメラ付きラジコンヘリもあるようですぅ。それにしても……」
怪人セブンの『平気で人殺しが出来る感覚』が牡丹は恐ろしかった。
言葉が上手く出てこない。
そんな牡丹の手を握る戌井。彼の温もりが牡丹を勇気付ける。
すると戌井は突然頭を近付けてきた。
「えへへ、先輩。僕をなでなでして~」
「ふぇぇ!? は、恥ずかしいですけどぉ……」
言われるがまま、戌井の頭を3回撫でた。
と、次の瞬間、彼に犬耳と尻尾が生えた!
「わんっ! 先輩、ありがとうだわん!」
ろっこん『ALL IN ONE』で犬並みの五感を手に入れた戌井は、洗剤の匂いを頼りに東区と西区、合わせて7機も発見。
「多いですね……」
思ったよりも機体数が多いことに違和感を感じる戌井。
「無差別殺人だなんて、許せないのですぅ!」
星ヶ丘寮には、牡丹の大切なルームメイトもいるのだ。
危うく毒ガスの霧に巻き込まれるところだった――。
「セブン……。覚悟してくださいねぇ?」
牡丹の目のハイライトが消え、ヤンデレ本気モードへ切り替わる。
「戌井君……。ミステリ研へ連絡したら、海浜公園へ急行ですぅ……。セブンの■■■を■■して■■■■しないと気が済みませんからぁ――!」
「は、はい――!!」
牡丹の変貌ぶりに戸惑いながらも、ミステリ研へヘリ発見の旨を報告するのであった。
「……姉貴は頑張ってるみたいだ」
弟の
添木 千唐
は満足そうにメルマガを眺めながらニヤけた。
「なんでぇ、嬉しいのか、添木後輩?」
屍が肘を突っ付くと、千唐ぷいっと無言でそっぽを向いてしまう。
「素直じゃねぇなぁ。まぁ、教会に爆弾はなし、と」
さてどうするか、と屍が思案していると、千唐が舌打ちをし出す。
「姉貴、無茶しやがって……!」
「どうした、添木後輩?」
「姉貴がセブンにブチ切れて海浜公園へ突撃するって」
「腐れやべぇな!」
こうして2人も海浜公園へ足早に向かう。
「やれやれ、ボクら引っ張りだこだね、やがみん? セブンは今回、本気で皆殺しをするつもりみたいだ」
次々に報告が上がるヘリ発見の連絡に苦笑いするすばる。
しかし、あまり体力に自信のない八神にとって、島中を縦横無尽に駆け巡るのは困難であった。
「……キツい!」
「あれ? 頼むよ、やがみん? キツかったら、寮の運転手に頼んだらどうかな?」
「……いい! たまには身体張るのも悪くない……! 皆も命懸けだし、な!」
仲間の努力を間近で見て、クールな八神も何かしら触発されたのかもしれない。
桜花寮に到着すると、問題のヘリを視認する。
そこには東中居の姿もいた。
「既に俺のろっこんで結界に閉じ込めてあるから、いつでも行けるぜ。爆風と毒ガスは遮断してやる!」
サムズアップする東中居に口笛を吹くすばる。
「ありがとう! それじゃ、まずはあの洗剤を凍らせるよ! ボクのパトスは超コールド! セブンの悪事を完全ホー……」
「ふざけてないで早くしろ、ちくわ! まだまだ沢山あるんだぞ!」
「もう、こういう時こそ余裕でいなくっちゃ、やがみん♪」
ちくわを指輪のように嵌めてウィンクするすばる。
そして一度念じれば、ちくわから冷凍ビームが照射される!
洗剤類は様々な成分の混合物であるため非常に凍りにくい。
すばるの冷凍ビームでもパワーが足りずに完全凍結までは至らない。
「でも、これでいい。“針が刺さっても凍っていれば混ざらない”! やがみん、あとは頼むよ!」
「任せろ、『分解』!」
バチッと八神の手の平が一瞬発光、地面にそのまま押し当てる。
すると直線上に存在する針が粉々に砕け散った!
「さて、風船を取り除いてヘリを回収だ。犯人の手掛かりに……」
「やがみん、ヘリから煙が!」
「何だって!?」
危険を察した八神がすかさずヘリを掴んだ!
「奴に繋がる証拠はなくなるが仕方ない、完全に『分解』する!」
すると乾いた音をたてながらヘリが粉々に破砕された!
僅かに残った動力部の残骸の一辺を集め、手に取り観察する八神。
「どうやら、針が絶縁体になってるようだ。これが抜かれるとモーターに過度の電流が流れ出して発火する仕組み……。やれやれだな」
「セブンは証拠を残す気はないらしいね。これは全機破壊しないとかな……?」
2人は15時迄に島中のヘリを破壊しなくてはならない。
事態は一刻を争うのであった。
ののこ護衛班は予定通り、午前中は学校の図書館にて勉強会と称してののこの傍をガード。
橘と獅子尾が主にののこの面倒を見て、桜井が主に【情報】班とのやりとりを行い、八城と米太郎が交互に警備を行う。
桜井は事前にろっこん『黄色いピヨコ』でカナリヤとなり、空中から不審人物がいないか確認する徹底ぶりだ。
『OK。こっちは問題なし。みんな頑張れ!』
メルマガで激励を送る桜井。
(問題は午後だ。セブンに草薙……。そして浅山の『予言』! 俺たちが未来を変えるんだ!)
気付かれないように拳を握り締めた。
一方、レディ・ウルフのゴミ屋敷。
最終日に合流した
稲場 舞
も家事全般は苦手であるが、部屋中のゴミを見て震撼してしまう。
「人のふり見て我がふり直せ――」
思わず呟いた。
部屋では加瀬達が番組の裏方として吉祥寺をサポート。
稲場 舞
のキューで番組が開始される。
(私は護衛に徹します……)
稲場は持ち場を移動せず、ここで護衛すると決めていた。
「さぁ、始めるぜ! 【黒闇天】の『ダーティ&ラッキー』! 今日のゲストはなんとレディ・ウルフだ!」
「糞虫ども、跪け!」
「いいねェ! 最高だ!」
最初から放送コードギリギリの会話が飛び交う中、音海は朝海へ漏らした。
「派手な衣装を着る、旦那が出張中、配信停止、奇人変人と避けられ……。つまりウルフは認めてほしい自分を否定され寂しいのだろうね」
朝海は「そうかもしれませんね」と短く答えるだけだった。
上手く答えることが出来なかった。
「そういえば、屋敷野さんとエレノアさんはどちらへ?」
朝海が周りを見回すが、彼女の姿は見当たらない。
「龍平くんのところへ向かうそうだよ。ここはボクたちに任せるって」
そんな会話とは無関係に番組は盛り上がっていく。
「俺はセブンの事は評価してるぜ? 自分の行為が狂信してる神様の存在価値を貶めてる事に気付かない屑な愚者って知ったら、俺のこの復讐心は正しいと思えるからな! さすがもれいびだなってな!」
リスナーから「もれいびって何だよ」と総ツッコミされてもガン無視の吉祥寺。
「私もセブンを評価するわ。なんていうか……、純粋に美しいわよね、生き様が、ね?」
会ってみたかったな、と小声で呟くウルフであった。
桜庭たちは焦っていた。
「龍平がいないって本当か?」
遅れてきた御剣が眉間にしわ寄せた。
「自宅に迎えに行ったら、お母さんがボクたちと遊ぶからって朝早く出て行ったんだって!」
腕を組んで顔をしかめる桜庭。
「何処行ったんだよ、あいつ!」
イライラする笠原を小山内と森がどうどう、と宥める。
『れいせいになろう』
「落ち着いて、滝川さんの行きそうな場所を考えましょう」
と、その時、
神出鬼 没
が逆巻とアネモネを連れてろっこん『神出鬼没』でテレポートしてきた。
「おふたりさんお届けだよー! あ、今朝の郵便物に怪しいものはなかったから安心していいさね!」
郵便局の早朝バイトで確認してきたという。
それを聞いた神野がほっと一息。
「それは良かったわ。毒ガスだけでも脅威なのに、他の要素が入ったら手が付けられないもの」
「全くだな……。それよりも、龍平の居場所だ。心当たりはないか?」
芹沢が困っていると、逆巻が無表情のまま挙手。
「海浜公園は? 例のスレッドを見て、セブンに会いにいくかもしれないよ」
「それに、14時には野々様達が海浜公園に到着してしまいます。……偶然にしては出来過ぎです」
アネモネの言葉に御剣が「まさか」と顔を上げる。
「海浜公園へ急ごう。草薙単独で行動するとは限らない」
「【ワースト】、ですか……」
身体測定で森も見掛けた【ワースト】は強烈な印象をもたらしていた。
「だな。セブンが来るなら、尚更ののこを守らねぇと……」
笠原も逆巻と御剣の意見に賛同した。
「きっと龍平はそこにいる! ボクの野生の勘がそう言っているー!」
うぉりゃーっと駅へ猛ダッシュする桜庭の後ろを、慌てて皆走っていく。
「……おいらが往復すればいいだけなんだけどなぁ?」
テレポーターの神出鬼が首を傾げていた。
「――偽物がぼくを呼び出すなんてね」
250ccのバイクを駆り、進路を海浜公園へ変更する七男。
「ご所望通り、馳せ参じてあげよう」
エンジン音が辺りに鳴り響いた。
滝川はナイフを両手に握り、公園の茂みの中で蹲っていた。
「……僕は人殺しじゃない。神殺しだ。殺人じゃないんだ……。罪にはならない……」
何度も同じ言葉を繰り返し、その時を待つ。
ナイフに映る滝川の顔は、まさに憤怒の形相であった。
草薙 龍八
も島に戻り、既に海浜公園に時限装置をセットし終えていた。
「時限式ガス噴射装置……。15時に噴射される。塩素系と酸性の洗剤を二つの風船に分けて、間に発火物を入れておく。時間になれば時計の目覚まし機能に電流が流れ、一瞬発火して風船が溶ける仕組み……。塩素ガスが発生する電気配線は電線にしてダミーも配置した上に、カバーには装置を動かせば固定した針で風船に穴があく仕組みを入れて……、完璧だな」
奇しくも、七男の今回のネタとほぼ被っていたとは思ってもいないだろう。
――七男だって思ってなかったに違いない。
「……しかし、何やら今日は公園に人が多いな。気のせいか?」
待ち合わせ場所の喫茶店へ5分遅れで向かう草薙は、
三月 紫尾
の書き込みの内容を知らない。
そんな三月も茂みの中で草薙を観察していた。
「デート 頑張っ て」
【草薙龍八が野々ののことデート】
「ねこったー よし」
応援のつもりで上げたコメントは、ねこったーではなく件のネコ島chに書き込んでしまっていることを彼女は気付いていなかった。
携帯の操作ミスである。
そうとは知らずに、七男の到着を待ち続ける三月である。
このコメントが、偶然七男の目に止まってしまう。
「……遅い」
草薙は待ちくたびれていた。
ののこ達も来ない。
セブンも来ない。
14時を既に30分過ぎている。
「何をやっているんだ……?」
自分の計画を反芻する。
どこも欠点はない。案ずることはない。
「……しかし遅すぎる」
草薙が3杯目のブラックコーヒーを飲み干したその時、ようやくののこ達が来店した。
「遅れてごめんなさいっ!」
ペコペコ頭を下げるののこ。
「悪いな、草薙。午前中からテストに向けての勉強会やってたんだが……」
橘がバツが悪そうにののこを見遣る。
「想定以上にののこが、うん、おバカ、だったから……」
獅子尾も頭を抱えている。
「2人ともひどいー。私、頑張ったよ?」
「だよねー? ののこは偉いじゃーん?」
唯一、八城がののこを讃えていた。
「ふん……。仲良しごっこもここまで来るといっそ清々しいな」
皮肉と4杯目のコーヒーを口にする草薙である。
(……上手く誤魔化せそうだね)
(……ああ、ヒヤヒヤしたぜ)
米太郎と桜井はメールで密談。
実は別の理由で(ののこに内緒に)遅刻せざるを得なかった。
故に、勉強組にはののこの引き止めを頑張ってもらったわけだ。
……脱走しようとするののこをこの2人が食い止めていた事も注釈しておく。
「……場所を変えよう」
セブンが来ないと判断した草薙は店を出ることに。
店を出て、公園に戻る一行。
そこで草薙は目を疑った。
「――なんだこれは!?」
それは冷凍された風船とバラバラになった目覚まし時計と針の残骸である。
道端に見せ付けるかの如く、並べられていた。
しかもおよそ、7個分。この公園内に仕掛けた装置の数と一致するではないか。
「あんたら――。何でその装置の在り処が分かった?」
怒鳴る草薙に首をかしげるすばる。
「あれ? セブンの爆弾かと思ったよ」
「何!?」
八神もはて、と訝しがる。
「草薙、もしかして、お前
も
毒ガスを使う気だったのか?」
「も、って何だ!?」
戌井は自慢げに胸を張ってみせる
「塩素の匂いってきついから、僕の(犬化した)鼻で全部嗅ぎ取ったわん!」
「わん、って一体何なんだ……!?」
「要するに草薙、戦う前から負けてたんだよ」
逆巻がふらりとやってきた。
「対セブンの手段を草薙君に応用するだけでしたしねー。偶然、武器も被ってましたしー」
屋敷野も合流完了だ。
「容疑者を絞り込めば人員が余る。その殆どが他の班の応援を望んでいた」
芹沢も不遜な態度で草薙と対峙する。
「私のことだねー!」
三ヶ島がカメラ片手に手を振った。
その隣には後木の姿が。
「真央ちゃんもいるよー!」
「僕も~……」
デジカメを構えた
夜榊 水月
、食券が掛かってるからか未だ起きている!(普段は寝ている)
「私もいますよ? 浅山さんのろっこんで、あなたが起こす行動は予見されています!」
エレノアが水鉄砲を草薙へ向ける!
「つまり、草薙……」
御剣が木刀をするりと抜き払う。
「諦めろ」
「ふふふふ――、くくくく、かっはっはっはっはっはっは!」
草薙がいきなり腹を抱えて笑い出す。
「やってられねぇ! なんだこれ!? ふざけるな! 俺の一週間返せ! あはははは!」
笑いながらキレる草薙に、もはや憐憫の眼差しも向けることができない。不憫すぎて。
「ま、とりあえず、草薙の身柄確保ー、なんてね♪」
八城が草薙の手を捕まえようとしたその時だった。
「うわあああああああああ!!!」
咆哮とともに突っ込んでくる黒パーカーの少年!
その手には、光る刃物が!
一直線にののこへ向かって、ぶつかる!
「させ、ないよ――!」
赤いバンダナの少年がののこの前に立ち塞がっていた。
ナイフは深々と刺さっている――!
「まいった、な。ののこがいるせいか、ろっこん、使えないや……」
米太郎のろっこんで敵を足止めしようとしたが、ののこの目の前ではフツウが優先されるためかろっこんが発動しにくい!
発動させるためには、「これは手品」とか「特撮の撮影だ」などと事前に信じ込ませる必要があるのだ!
故に、米太郎は身を盾にしてののこを守る他なかった。
「新井!」
誰かが叫んだが、米太郎は振り向かない。
「ののこを、安全な場所へ……早く!」
血をこぼさないように、フツウであるように、敢えてナイフを抜かずに、押さえつけて失血量を最小限に。
「ののこ、唐突だがまたマジックタイムだ。行くぜ!」
有無を言わさず橘が指を鳴らすと、彼のろっこんでののこごと公園の外へ転移していった。
上手く成功したようだ。
米太郎、ここでようやく膝を付く。大量の血が滴り落ちる。
「君にとってのフツウがどんなものか知らないけれど、霧切先輩の、みんなの大切なフツウを壊そうとする君を、僕は断罪しようと思う」
ナイフを抜いた。血が噴き出す。
「これが、人を殺すってことだよ。これが、君の、罪だ……!」
そう言い残し、彼は力尽きてしまう。
「――!!」
無言でナイフを落とす滝川。ようやく自分のしでかしたことに気が付いた。
「神殺し、失敗か……」
セルゲイは加勢しようとしたが、手を汚す必要はないと判断し、車を出させた。
「……出来損ないが!」
無性に腹が立った。
だが、収穫はあった。
「あれが、落神――」
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推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月27日
参加申し込みの期限
2013年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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