怪人セブンの断罪｜リアクション

怪人セブンの断罪

【土曜日：日中　ミステリ研部室　スタンバイ】

★護衛対象の本命は滝川龍平。
★念のため、レディ・ウルフも籠城にて護衛。
★沢木担当班は、対草薙班に転身。同時にセブンの爆弾がないかを周辺調査。
★星ヶ丘方面も念入りに爆弾を探す。
★桜花寮と猫鳴館は避難訓練を実施し、万が一の被害を最小限に。
★桜花寮のヘリの正体を探る。

「……以上じゃな」
　斉田がメルマガで翌日の行動内容を送信。
「いよいよね……」
　黒依も今までの情報を手記として残した。
　記憶が消された時の保険だ。
「あ、セブン煽っとこー」
　七緒は怖いもの知らずなのか、＜セブンって快楽殺人者なの？襲われたら分かるかなー？ｗｗ＞などとねこったーを更新させている。
「私の推理が正しければ、手紙の文面、３人のことに触れている部分だけ歯切れが悪いのよね。らしいとか他人から聞いた話みたい。でも、協力者がいるとも思えないし、二重人格が事実なら別人格が見聞きした記憶を元にしているのかもね。前回私が寝子生の悪戯だと読んだ、ののこの靴箱に入っていた手紙、出したのがセブンでも、学校関係者か生徒という私の推論は今でも変わらない。まどかの話から推測すれば、おそらく、私たちと同じ寝子生。つまり、今も近くにいるかもしれないってことね」
「部長の長台詞キタ！　これで勝てる！」
　七緒が茶化すが、すぐにブリジットに睨まれて「サーセン」と小声で謝罪。
「……」
　浅山は（喋れないから当然だが）押し黙っていた。
　意を決し、スケッチブックに『更新』と書く。
　すると、取り憑かれたかのように浅山の手が文字を書き連ねる！
　彼女のろっこん『神様の手帳』の未来予測だ。
　だが、その内容に【情報】班は戦慄する。

　『ののこ、海浜公園で草薙によって殺害される』

　非情な未来の姿が記されていた。