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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●おさる班(1)●
【サル山エリア:サル山前】
「ぐぁー! なんなのだあのヒルズってやつはーっ!
こんな危ない事して許さないのだっ」
ろっこんの効果じゃないのに、ぷっぷくそのほっぺを膨らませて。
李 小麗
はサル山前の通路で、完全に怒っていた。手すりの向こうのサル山では、植えられた木々が燃え、一部のサルがその木の上に取り残されているという状況。木から降りることもできずに、もはや完全に逃げ場を失ったサルたちが、キーキーと必死に助けを求めていた。
「知り合いのおサルさんたちだもの、助けなきゃね!」
その小麗の隣りに息せき切って走ってきた
夢宮 瑠奈
も、すぐに避難誘導の協力を申し出る。
「あたしだってもれいびだもの、状況とやることはテオに聞いたよ!
テオの時空ゲートまで、おサルさんたちを連れて行けばいいんだよね。
安全な場所へのエスケープ大作戦!」
「瑠奈も手伝ってくれるのか? ありがとうなのだ!」
「うん、それに剣崎先輩も一緒で、おさる班は3人だね!」
その瑠奈の声に、んっ?と小麗が首を傾げて、サル山を挟んだ手すりの反対側を見ると、
「おぉ……エレナが消火栓で放水しようとしてるのだ」
ちょうど
剣崎 エレナ
が近くの消火栓からホースを引っ張って、その筒先をサル山の木々に向けている所だ。
「バレエのステップで、華麗にあの火事を消してみせるわ!(くるくる)」
もう、バレエ全然関係ない……。
「ん……? でもさっきヒルズが発動させたろっこん……」
「水が燃えるって事は……まさか……」
「ぎゃー! エレナーっ待つのだー!」
小麗がダッシュで駆け寄り、瑠奈と2人で羽交い絞めにして、このエレナの暴挙を止める。
「水が燃えるって事は今放水したら、
ヒルズのろっこんで、水が火になって火炎放射になるかもなのだ!」
「そっ、そうだよ剣崎先輩! おサルが丸焼けになっちゃうよ!」
「ヒルズをどうにか出来るまで、放水はやめた方がいいのだ!」
「そ……そうね。よく考えたら、あなた達の言う通りだわ」
2人の必死の懇願に、エレナがはっとホースを取り落として正気に返る。
「いきなり空から焼夷弾が降ってきたり、孔雀が喋ったりしたから、
私も少し気が動転していたみたい……ごめんなさいね(しゅん)」
ちなみにそのエレナは、龍目や凛たちによって爆撃からレスキューされていたので、怪我もなくぴんぴんしている。やるべき作業をちゃんと伝えてあげれば、おサル救出の頭数にはなってくれるだろう。
「ところでしゃおりーちゃん、このサル山、どこから入ろう?」
と瑠奈が言う。サル山には飼育員用の通用口があるのだが、そこにはカギが掛かっていた。一方、サル山をぐるりと囲む手すりの下は、急斜面のスロープだ。
かつてこの斜面を滑り降りて水場を越え、サル山に侵入したツワモノ
もいたのだが、あいにく今はその水場自体が火の海になっている。
ここからサル山に降りるのは無謀だろう。どうやらカギを持ってくるしかないようだ。
「瑠奈! じゃあしゃおりーは、管理事務所まで
ひとっ走りして、急いでカギを見付けてくるのだ!」
「うん、お願いっ。その間あたしは、パニックになってるおサルを、
外から歌でなだめてみるよ。ここのおサルさんたちは、
前にお歌とダンスで仲良くなった
ことがあるから、
きっとあたしの声や姿で落ち着いてくれると思うの!」
【管理事務所付近】
「あわわ……辺り一面火の海だよ……!」
さっきから、ぐんぐん気温は上昇する一方。
千鳥 雅人
は、あちこちから上がる生木の爆ぜる音に身を竦めながら、いったい何から手を付ければいいのか、ひどく混乱していた。
最初の空爆は、とっさに近くの建物に逃げ込んで命拾いしたけど、その爆撃がやっと終わったかと思ったら、今度は柵を破ったヒツジたちが、ドドドドと目の前を次々に横切っていく。
かと思えば、羽根がガラスになったカラス達が、あたふたと地面の上を逃げていったり、もうここで何が起こっているのやら、だ。
けれども、そんなふうに千鳥が1人でおろおろしていると、
「……ォーン パォーンン」
「あれ? 遠くからあれは……ゾウさんの鳴き声?」
そちらにじっと目を凝らすと、燃える木立の向こうで。大きなゾウと小さなゾウの親子が、炎に巻かれてどんどん園内の奥へ奥へと追いやられているのが見えた。その背中には、きっとふれあい広場にいたウサギやハムスターやモルモット達なのだろう、もこもこしたか弱い小動物が、山積みで載せられているのも見える。
「ああっ! でもそれ以上園の奥に行っちゃダメだよー!
み、みんなを助けないと!」
自分のやるべきことが、はっきり分かった。身の危険も顧みず、ゾウが自分よりも小さな動物たちを助けているのだ。なら、ここで自分が黙って見ていてどうする!
「俺、他の皆みたいに特別な力はないけれど……それでも!」
ビィンッ、といさましく、その頭のアホ毛も立ち上がる。
「自分に出来る目一杯で、手の届くものは助けてみせる!(ぐっっ)」
【管理事務所】
「でもとりあえず、まずは使えそうな物を探さないと!」
ときょろきょろ見回して
千鳥 雅人
が見付けた建物は、この動物園の管理事務所のようだった。
「ここなら、植え込みを整備するための道具があるかもしれないよね。
大きなシャベルとか、土を運ぶ一輪車とか……
それで園内から土を集めて、火元にかけていけば消火できるかも!
よし、それでさっきのゾウさんの逃げ道を作るぞ!」
そう言って千鳥が飛び込んだ事務所には、すでに先客がいた。
「あっ、夏朝ちゃんに時子ちゃんだ。それに圭花ちゃんも!」
呼ばれた少女たちが、こちらを振り向く。
恵御納 夏朝
、
御巫 時子
、
桃川 圭花
の3人だ。ちょうどそこに、サル山からやって来た
李 小麗
も加わって、事務所の中が情報交換で一気に慌ただしくなる。
「しゃおりーは、サル山の通用口のカギを取りに来たのだ!」
「私は、鳥類エリアのケージのカギを貰いに来ました……」
その時子の言葉を聞いて、隣りにいた夏朝がぱっと表情を明るくする。
「よかった、じゃあ鳥類エリアの鳥は、御巫さんに任せるよ。
その分、僕は草食動物や猛獣エリアの動物たちの、救出に回るよ」
夏朝は皆の手が行き届かない、その他の動物たちを一手に引き受けるつもりなのだ。時子らと打ち合わせて救出動物の分担を決め、必要なカギは保管庫から拝借して皆に配る。また、千鳥の目撃情報によれば、ふれあい広場の小動物たちはゾウと一緒らしいので、広場にも行く必要はなさそうだ。
「それでゾウが千鳥君、サル山は小麗さんと夢宮さんが担当、と……。
じゃあ、僕が回るのは草食動物→猛獣→水辺エリアまでかな。
まだ数が多いけど、ねこシールを駆使して頑張ろう……!(枚数確認)」
また千鳥も希望通り、シャベルと一輪車をここで入手することができた。時子は見つけた消火器を、夏朝のねこシールで軽くしてもらう。これで非力な彼女でも、長い距離を持ち運ぶことが出来るだろう。
「ありがとうございます、夏朝さん……」
「私も、獣舎の方にあったのを1つ拝借してきたわ」
圭花も調達してきた消火器を、これは緊急度が高そうなサル山エリアの、小麗に譲り渡す。こちらにも夏朝がねこシールを貼って軽くしてくれた。
「圭花、夏朝、ありがとうなのだ! この消火器で、
サルたちの救出を絶対成功させてみせるのだ!」
それからもう1つ、この実験班の圭花から皆に、あるアイテムと重要な情報がもたらされた。
「これって……」
「業務用洗剤、ですか……??」
1人1つずつそのボトルを受け取って、顔を見合わせる千鳥、小麗、夏朝、時子たちに、圭花がさっきまで獣舎で行っていた、実験の成果を手早く話す。
「結論から言うと、あの孔雀のろっこん──
水を燃やせる能力の秘密は、私にはよく分からなかった。
水を油や燃料に変える能力かな、って仮説を立ててみたんだけど、
水はやっぱり水で、何か別の液体に変化している様子は無かったわ。
でも、実験の副産物で、火を消せる方法だけは分かったの。
この洗剤を水に溶かしてやると……その水は、もう二度と燃えない」
圭花がもたらしたこの発見に、その場にいる皆がエッ、とどよめいた。
「そう……理屈は分からなくても、とにかく水をどうにかする能力なら、」
・・・・・・・・・・・・・・・
「水そのものを変質させてしまえば、このろっこんの効力は防げる」
「おぉ……すごいのだ圭花!」
「そっか。洗剤とか何かを混ぜて水を……別の物に変えてしまえばいいんだねっ」
小麗や千鳥の手放しの賞賛に、「まだ敵の能力の正体が分かったわけじゃないから」と圭花は控え目に言う。それでもこの防止策の発見は、特に動物救出に動く者たちにとっては願ってもない朗報だった。事件のかなり早い段階で情報共有ができた、この意味も大きい。
「私に分かるのは、どうやらここまで。
でも……これであの孔雀に、一矢報いたって感じかしら?
鳥相手じゃ、へし折る鼻が見当たらないのが残念だけど」
その圭花の台詞に、浮かれかけた夏朝が、再び表情を引き締める。
「あの孔雀、対処は他の皆に任せるけど……心の底から懲りてほしい。
無意味に動物を殺そうとし、園も焼野原にする。
その『心』は、どの動物よりも汚れてて、
言いたくないけど……『みにくい(醜い/見にくい)』から」
「そうね……ほら例えば、マンガとかで出てくる『大自然からの刺客!』ってさ」
その夏朝の怒りを、圭花が続けて引き取った。
「思い上がって自らの愚行を顧みることのない人類云々、とか?
人間に対して道徳的な?優位性?を持ち出してくるわけだけど、
なぜかあのトリには一切そーゆーの感じないわ」
やれやれ、と大袈裟に肩をすくめて溜息をついてみせたその圭花の、瞳がスッと真剣になる。
「ただ、──姉さんたちのことばっかり見てて、
自分のことを知らなかったあのころの私みたいに──弱いものから。
未来を生きる権利を奪おうとするなら、それは絶対に赦さない」
【サル山前の通路】
「サル山のカギを持ってきたのだ! 圭花から消火器も貰えたのだ!」
背中のパンダ耳付きリュックに、消火器を丸々1本突っ込んで。その
李 小麗
の帰還を、今か今かと待ちわびていた
夢宮 瑠奈
と
剣崎 エレナ
が、彼女をわっと出迎えた。
「おサルたちの様子は、その後どうなのだ?」
そう問われた瑠奈は、しゅん、としょげてしまう。
「パニックおさるを、外から歌で落ち着かせられないかな、
と思って、頑張ってみたんだけど……」
その彼女の様子を見ると、あまり目覚ましい効果はなかったみたいだ。木の上で、瑠奈の姿に気が付いたサルたちもいたようだが、何しろ今は、その木々がぼうぼう根元から燃えているのである。歌声に耳を傾けて、ひと息ついていられるような状況ではなかった。
「夢宮さん、でも落ち込まないでね!」
とエレナが横からフォローする。
「私のこの魅惑のバレエにすら、スタンディングオベーションがなかったんだもの。
あのおサルたちにはきっと、芸術を理解するセンスが無いのよ!(くるくる)」
今までそんなことしてたのかエレナ……。ともかく、小麗が持ち帰ったカギで通用口を開け、3人はようやくサル山への侵入を果たす。
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推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
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