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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●対カラス班(2)●
【フードコート付近】
一方その頃、地上では。望春と別れた
猫島 寝太郎
が嬉しそうにたったかと、
「あっ、空からペットボトルが落ちてきたねぇ、拾って回収しなきゃ〜。
Σ って燃えたーー!?」
これはさっき梢が撃ち漏らした、あの1発だろう。回収しようとその真下に直行していた猫島が、キャーーと踵を返して逃げ帰る。
「って、あれっ?」
確かに今、頭上で炎上するのを目撃した焼夷弾が、いつまで待っても落ちてこなくって。猫島はきょとんとその場で首を捻った。その説明はもうちょっと後になるけれど、ともかくこんな感じで、猫島のペットボトル回収作業は、あんまり上手く進んでいなかった。
「この食べ残しのお饅頭投げたら、釣られてカラスが、
ボトルを取り落とさないかなぁ……」
回収したボトルの水は、火の気の無い土にざばーと撒いて始末するつもりだったのだけど。カラスは彼が思っていたより、ずいぶん高い所を飛んでおり、残念ながら、投げた石とかお饅頭が届くような距離ではなかった。
それに、この頃すでに上空で判明していたように、高度200メートルを切ると、ペットボトルは自動的に燃えてしまうらしい。猫島はまだそのことを知らなかったけど、どうやらこの回収作業は進展がなさそうだと判断して、彼はフードコートの方へと向かう。
【フードコート:屋根の上】
「つまりこれが、ぼくの本当の力……?」
そのフードコートの屋根の上に立ちながら、
雨崎 荒太郎
はまだ戸惑い気味に呟いた。
雨崎の目の前に、ふわふわと浮いているのは、燃える焼夷弾。これは、さっき猫島が回収しようとしたあのペットボトルだ。浅沼を助けた時と同様に、雨崎は念力でその落下の軌跡を逸らして、ここまで移動させてきたのである。
そう──これが雨崎が新たに会得した進化能力。
念力で物体を自在に動かす能力。
名付けるなら、【コノオオゾラニー改】といった所か。
「そうか! 今まで羽根もないのに飛べたのはきっとこれのせい……?」
自分のろっこんはてっきり、自在に空を飛ぶ能力だと思っていたけど、実はこの念力を使って、自らの身体を浮遊させていたのだ。自分の能力の正体に遅まきながら気付いて、じわじわと興奮が込み上げてくる。
物体をイメージ通りに動かすには、まだちょっとコツがいったけど、しばらくその焼夷弾をくるくる動かし練習して、どうやら実戦で使えるレベルにはなった。
ついでに、火にも念力が及ぶかと思って焼夷弾で試してみたけど、さすがに炎までは動かせなかったので、この能力の及ぶ対象は、物体に限られるみたい。
それでも雨崎は、そうやって能力を即席で叩き上げると、
「よし! これでもう、撃たれてばかりじゃないよー!」
屋根の上から弾丸のように飛び出して、彼の本命である、孔雀のヒルズの捜索へと向かう。
【イベント広場】
「まったく……なんかよくわかんねー奴の声が聞こえて、
は?って空見上げたら火の玉とかなんだよ!
横に避けたら消火器に足取られて転ぶし」
新江 天懸
はそう悪態をつきながら、忌々しげに園内を見回している所だった。
「……ここ動物園か?」
新江には、あまり馴染みのない場所だ。ナンパした女に付き合って来たことはあったかもしれないが、興味がないので覚えていない。とりあえず案内板を見付け、ともかく現在位置を知る。
ちなみに、さっきの「よくわかんねー奴の声」とは、テオの声のことだけど、新江はもれいびでありながら、まだテオの存在を知らない。
「でも何か言ってたな……あのカラス達が、第2波を落とすとか何とか?」
カラスと言えば、
彼には少し思う所がある。
親玉は、クローネとかいう例のカラスだろう。新江の認識では、ろっこんをおかしくさせる愉快犯だ。彼も、これまでに何度か遭遇し、能力を暴走させられたこともある。
(……手下のカラスを潰したら、あいつもまた出てくるか?)
最近クローネに傾倒しているらしい、姉の影がちくりと胸を刺す。例の声の言いなりになるようで癪だが、新江はそんなふうに考え、上空を支配するカラス達の対応に当たることにした。
(と言っても、俺は空を飛べるわけじゃねーが……)
じっと目を凝らすと、その空で誰かがカラスと交戦しているのが、ここからでも分かった。自分の他にもこの世界には、もれいびがいるのだろう。
「なら、空中での爆弾回収は、あいつらに任せるとして……」
自分に今、出来ることを考えてみる。仮に焼夷弾を落とされても、被害が少なそうな場所に、あのカラス達を誘導してみる? ちょうど今、偶然手に入った消火器に使い道があるかもしれない。
新江はその逞しい背に消火器を担ぐと、近くの広場に向かって走り出した。
火が回って道を塞いでいた倒木は、ろっこん【アンハッピーバード】でガラスに変えて、消火活動にもひと役買った。新江のろっこんが使える対象は有機体、すなわち生物のみに限られるが、まだ倒れたばかりの木なら、ガラス化して火を消すこともできた。
そんなふうに障害物に少し手間取りながらも、新江は広場にたどり着く。普段は着ぐるみショーなどが行われているスペースらしく、ここなら被害も少なくて済みそうだ。
「よし、ここにカラスを上手く誘導できれば……!」
新江は上空に向かって勢い良く、消火器を噴射する。粉末消火器の中身は粉だ。新江の目論見通り、火災の上昇気流でその中身がブワッと舞い上がり、
「カラスの大好きなキラキラ光る物体になって、
これであいつらの興味も引けるだろ……って、ナニ?」
ところが上空に達する前に、その粉は拡散して消えてしまった。残念ながら思っていたより、カラスのいる高度が高いようだ。あと、あんましキラキラしなかった。
「駄目か……おい、上空組! 出来たらカラスたちの高度を下げてくれ!」
と新江は空に向かって怒鳴るが、上空で戦っているもれいび達の動きに目立った変化は見られなかった。きっと、彼の声が聞こえていないのだろう。
仮に聞こえていたとしても、カラス達をこの地上まで追い込めたかどうかは怪しい。新江の身長でも手が届くくらいの低さになったら、その羽根をガラスにして無力化してやろう、と考えていたのだが……そもそもカラスの数に対して、空の戦力が圧倒的に不足しているのだ。
「お……おい、あいつら、押されてる……のか?」
新江がここから見る限り、空で戦っているのは翼の生えた男1人(浅沼)と、1羽のタカ(望春のシキさん)のみ。実際には、蝶に変化した梢が戦闘に加わっているので、1人+2羽の戦力なのだが、対するカラスの数は、どう少なく見積もってもその10倍は下らないだろう。
物量で押し寄せてくる敵の群れの前に、上空の対カラス班は、数的不利で明らかに苦戦を強いられていた。このままでは遠からず行われるだろう、第2波の空爆も防げないかもしれない。
「クソ……俺はこんな所で、指を咥えて見てるしかねーのかよ」
役に立てる能力があるのに、そのろっこんを使える機会が無い。新江が口惜しさに歯噛みしていると、ふと彼の頭上を、黒い影が横切った。
(んっ? カラス?)
3羽のカラスが、この低空に来ている。先ほど彼が撒いた消火器に反応したわけではないようだったが、何かの目的を持って、まっすぐフードコートの方へと向かっているようだ。
「何だか分かんねーが……このままここに居ても仕方ねーしな」
新江もその3羽を、追ってみることにした。
【フードコート:自販機コーナー】
「おい? そんな所に隠れて何やってんだ、あんた」
新江 天懸
がフードコートにたどり着くと、建物の陰に隠れてうずくまっている、1人の少年がいた。いきなり背後から声を掛けられ、その寝ぐせ頭の彼が、ビクウッ!とこちらを振り向く。
「わわっ、シ〜〜〜〜、だよぉ」
口に指を当てて「静かに」と合図するその少年は、着の身着のまま半纏姿の、じつに場違いな格好だ。人当たりの良さそうな無害顔で、チンピラ的な人相の新江とは、全く対照的である。
「あ、どこかで会ったことあったかなぁ?
自分、
猫島 寝太郎
っていうんだ〜。このお饅頭食べる?」
「いや食べかけはイラネー……」
新江はうっかり猫島のペースには巻き込まれずに、ともかくこの猫島が、ここで何をしていたのかを聞いた。
「ほら、見てあのカラス?」
猫島が指さす方を見ると、フードコートのとある店のカウンターに、さっきの3羽がいた。ちょうど会計中だったのか、開いたままになってるレジから、何やら光る物をくわえるとまた飛び立つ。
「…………?」
顔を見合わせる、新江と猫島の2人。ともかく、見つからないようにそのカラス達の後を追うと、今度は『アタリだよぉ♪』という、陽気な合成音が聞こえてきた。
いよいよ不審に思い、こっそりそちらに近づいてみると……
カラス達が自販機のコーナーに集まり、
1羽が盗んだ小銭を落し物っぽい財布や小銭の山に乗せ、
1羽がその小銭を自販機に投入し、
1羽がボタンを押し、
3羽が協力してガコン、と水ペットボトルを取り出す──という光景が目に入った。
「……(可愛い)」
猫島は思わずスマホを取り出し、そのカラス達のチームプレイを動画撮影&写真をパチリ。
「って、あのペットボトル、こんな所から補充してたのかよ!」
「カラス、賢いにもほどがあるよ〜」
と、突っ込みを入れるしかない2人だ。「おい、どーするよ?」と呆れ顔の新江に、
「ここが補給地点の1つなのかもだけど、
でもこのまま放っとけないし〜」
エイッと勇気を出して猫島が外に飛び出し、脱いだ半纏をバサバサ振ってカラスを追い払おうとする。
「って、イタイ痛いイタイよ〜」
即座に返り討ちに遭って、3羽に突つかれまくっている猫島を見て、
「……あーもう、全く世話が焼けるぜ!」
と新江もその場に飛び出した。右耳の傷から出た血を指先に湿らせ、素早くその1羽の片羽を、透明なガラスに変えてしまう。
「カァーーーーーーーーーー!?」
「見たか! 残りも同じ目に遭いたくなかったら、
とっととこの場から退散しやがれ!」
「カ、カー……!」
憶えてやがれチキショー、って感じで飛べない羽根を引きずりながら、無様に退却していくカラス達を見送って、猫島がびっくり顔で振り返る。
「わぁ、すごいろっこん持ってるんだねぇ、
助けてくれて、どうもありがとう〜」
「フン……」
あんまり褒められ慣れてない新江は、きまり悪げにそっぽを向いてしまうが、でも。気分はそんなに悪いものではなかった。自分でも役に立てる機会があったことが、じわじわと嬉しい。
「自分も、新江さんに負けないように頑張るよ〜」
猫島も自販機を背に守りながら、半纏を盾代わりにして。それからも2人は協力し合って、しつこく襲ってくるカラスを退け、焼夷弾の補給ルートの1つを潰すことに成功するのだった。
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ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
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