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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●ヒツジ&アルパカ班(1)●
【草食動物エリア:ヒツジ舎】
「ギニャーーーーーーーーーーー!?」
ひねった蛇口からいきなり炎が噴き出し、
志波 武道
はその場にコケてすっ転んだ。
「ええっ!? 武道先輩、大丈夫ですか?」
行動を共にしていた
鴻上 彰尋
が慌てて駆け寄り、その武道を抱き起こす。
「あっウン、ダイジョブ☆ ちょっとビックリしただけぇー!(どきどき)」
そしてブシューッと炎を発している蛇口を2人で見つめ、改めてあんぐり顔を見合わせる。ここは草食動物エリアのヒツジ舎の中だ。助けに来た当のヒツジは、柵を破って全員脱走しており、代わりに2人が見つけたのは、まだ地面の上でしぶとく燃えている、例の焼夷弾だった。
ヒツジたちはきっと、この焼夷弾の投下に驚いて逃げ出したのに違いない。追い掛ける前に火の始末をネッ……と軽い気持ちで武道が開けた、その清掃用蛇口から水の代わりに炎が噴き出し、冒頭の経緯になったという訳だ。
「HAHAHAガスの元栓でも、ひねっちゃったかと思ったぜぇーい。
フム、焼夷弾になったあのペットボトルみたいに……ここでも、水が発火してるのか?」
「もしかして……園内全ての水がこの調子とか?」
この頃、
天動 記士郎
や
花厳 望春
たち検証班が、「ヒルズの能力の暴走圏内にある水は、空気に触れると自動的に発火する」という推論を立てていたが、この武道や鴻上たちもまた、実際に体験した現象を通じて、同じ結論にたどり着こうとしていた。
「しかし、消火に水が使えないとなると……
消火器や水以外のものでなんとか?」
鴻上が腕組みして、むずかしい顔になる。2人はヒツジたちの救助に当たるつもりなのだが、仲間たちの目撃情報によるとその群れは、ウールに火が点いた状態で園内を爆走中らしい。
何か消火手段を確保してから追い掛けたかったのだけど、あいにく2人は消火器を見つけられなかった。こうして蛇口の水道水も、消火には不適当なことが分かり、考え込んでしまう。
「水以外のもの、か……」
けれども、その鴻上の呟きを聞き付けた武道が、そこでアイデアを出した。
「真水じゃなきゃどうカナ? 例えば、ジュースやお茶なら」
【売店】
「ヤッター! やっぱり正解だったぜぇい☆」
近くの売店にさっそく飛び込み、ジュースやお茶を手に実験してみた武道は、鴻上とハイタッチでその喜びを分かち合った。
「成る程……開栓して空気に触れても、服に掛けても燃えない。
水以外の液体は、ろっこんに反応しないのか……!」
ジュースやお茶は、ヒルズの能力の効果対象外だった。これは水に混ぜ物をするという、圭花が編み出した対抗策と、本質的には同じものだ。2人もまた、別ルートからその対策に辿り着いたのである。
「孔雀がどうにかできたら、水での消火も安全になるだろうケドネ!」
と言いながらも、武道はじゃばじゃばとそのお茶を脱いだ上着に振りかけ、鴻上は持参のエコバッグに、缶ジュースや清涼飲料のペットボトルを、持てるだけ詰める。
「いやなんで買い物バッグ?って、ほら、米を買いに行ってたから……」
「ついでにカッターとかハサミとか、使えそうなのも借りてくか!」
そんなこんなでこの売店で、2人の準備も万端ととのった。
「よし、これでヒツジたちを助けられるな。行きましょう、先輩!」
【売店付近の小道】
「ンメェベェヘェ〜」「ンンベェ?」「ンメェ〜ヘェ〜」「ンベェ〜ェ」「ンベ〜ゥ」「ヘベェ〜ンベェ〜ェ〜」「ベェ〜メェ〜」「ベェ〜ムェ」「ンメェベェ〜」「ンメェベェヘェ〜ンメェベェヘェ〜」「ンメェ〜ベェ〜ンメェ〜ィ」「ンメェ〜ィベェ〜」「メェ〜ィベ〜ィ」「ライトフェロゥならぬライトアフロゥデスヨ!」「ンベェ〜メィ」「メェ〜ィ」「ンベェ〜ムィ」「ンベェ〜ムェ〜ィ」
「Σ ちょ、羊、多いな!?」
ヒツジたちとのファーストコンタクトは、ただ呆然と見送るしかなかった。数が多すぎだ。ウールが燃えて暴走が止まらない、あの群れの前にうかつに近付いたら、たちまち跳ね飛ばされてしまうに違いない。「これは何か方法を……」と振り向いた武道は、けれどもそこで相棒の鴻上が、何だかすごくヘンな顔をしているのに気が付いた。
「武道先輩……今ヒツジに混じって、何か別の声が聞こえませんでした?」
「あっソレきっと、アルパカだとオモウ! 俺も1匹混ざってるの見たヨー!」
「アルパカ……アルパカ……そ、そうかな?」
すごく、聞き覚えのある声だったような気がするのだが。でもともかく、そんなことよりまずはあのヒツジたちの暴走を止める方が先決だ。2人はすぐに対策を考えると、燃える木立をショートカットして、群れのルートの先回りをした。
そして群れの前には飛び出さずに、道のすぐ脇に並んで待機して、
「彰尋くん、準備はレディゴー?」
「は、はい! 出来る限り頑張ります」
「来るヨーイヤンコワーイ☆ そーらっ……んぎぎぎぎぎぎぎ!!」
ドドドドドドドドドドドっと、目の前を猛スピードで通り過ぎようとしたヒツジたち……が、その地点で大きくたわんで膨らみ、やがて失速して。何とストップした!
「ンンベェ?」「ンメェ〜ィベェ〜」「ベェ〜ムェ」
その群れの先頭集団を、ゴールテープのように遮っているのは、消火ホース。2人が途中の消火栓から外して調達してきたのだ。そのホースを道に渡して適当な木に結び付け、もう片方の端は2人掛かりで支えて、見事ヒツジの暴走を食い止めたのである。
武道と鴻上、ヒツジたちの確保に危なげなく成功!
「よし、とりあえずここで1回止めて、ヒツジたちの火を消しましょう」
「この濡らした上着で叩けば、消えるカナ?
消えなかったら仕方ない、燃えてる毛をハサミかカッターで切っちゃおうZE」
そんなふうにメェベェ喧しく鳴く群れの中に分け入り、武道と2人で手分けして。ヒツジの消火活動に当たろうとした鴻上が、
「ん? 何でこんな所に……消火器が転がってるんだ?」
そこでヒツジの脚に絡まっている、1本の消火器を見付けた。不審に思って、そのホースをたぐり寄せてみると、その先に絡まっていたのは、
「
トワ・E・ライトフェロゥ
改めライトアフロゥ、
デスヨー!」
「イヤイヤイヤイヤ! もうアフロってレベルじゃないんだが!?」
焼き肉で言うと、タン!(=炭)ってぐらいに全身これでもかと真っ黒焦げになっている、トワのハードコアな姿に思わず突っ込んでしまう鴻上。
「ちょ、なんでこんな所に……羊に巻き込まれたのか!?」
「とーつぜん summon されたと思ったら、
fireball に当たって sheep に轢かれたマス!
ついでにショーカキ?も get したので、アキヒロに貸すマスヨ!」
「ええとごめん、ちょっと何言ってるか分からない……」
「えええええっ!? ちょ、コレ(黒いの)、トワちゃんなのー!?」
そこにトワとは顔見知りの武道もやって来た。あと、丸焦げトワのジューシーな匂いを嗅ぎつけて、愉快な園の動物たちもやって来た。
ライオン「がうがう」
ハイエナ「わおーん」
チスイコウモリモドキ「チスイチスイ!」
がつがつがつ。嬉しそうにトワを食べようとする愉快な動物たちに、
「やめろぉ! 小学生女子を食べるなー!」
「生々しいから! 生々しいから、やめたげてーえぇ!」
トワと動物たちの間に割って入り、必死に土下座して許しを乞う2人に、チッと舌打ちして、辺りに唾を吐きながら去っていく、園のアニマルたち。
「Σ 態度悪い動物だな!?」
「俺達、あんな動物も助けなきゃいけないのか……」
「トコロデー? トワは throat 焼けてるマスノデ、
ホントはこんなに speak できないノデスヨ!」
ほっと安心したのも束の間、今度は当のトワが、焼夷弾に被弾した際の克明な描写をし始めた。
「(以下、流暢な英語で)火を頭から被って髪が焼けつつまず頭皮の油が燃え
この時点で人体発火はじめ
焼けた部分が熱い痛い痒い熱い痛い痒い熱い痛い痒い」
「こわいこわい恐い!」
「英語だから何言ってるか分からないけど、多分恐いこと言ってるぅー!」
この調子で以下、トワの体験談は延々10行ぐらい続くのだけど、ちょっと描写が生々しいかもしれないので、皆さんはここでどうぞ、可愛らしいワンちゃんの映像をお楽しみ下さい。
(画面の奥から、肉をくわえた犬がたったか走ってきて)
犬「キュゥ〜〜ン! ワンワン、ご主人さまの右腕は美味しいんだワン!(ハッハッハッ)」
──只今不適切な映像がありましたことを、心よりお詫び申し上げます──
「と、とにかくこんな無駄なことに、時間を使ってる場合じゃない!」
鴻上がハッと正気に戻って、ようやくまともなことを言ってくれた。よかった。
「何とか、トワちゃんを治療しなきゃ……そうだ、黒依さんが!
黒依さんがまだ、この近くにいるはず……!」
「ソレダ! アリーセちゃん、アリーセちゃんヘルプぅー!」
「俺、ちょっと走って呼び戻してきます!」
と鴻上に呼ばれて、すぐに
黒依 アリーセ
が戻ってきた。ひと目トワの惨状を見るなり、
「ちょ、黒焦げじゃないの!?」
コレ本当に助かるの?ってぐらいの瀕死の重傷になっている、その患者の丸焦げっぷりを見て、優しいアリーセさんも、これには流石に怒り出す。
「いったい何をやってたの、あなたたち!」
「うぅ、アリーセちゃんゴメン……」
「ほんと、面目ない……」
べつに2人が悪いわけでは全くないのだが、なりゆきで怒られてしゅん、となっちゃう武道と鴻上。とにかくトワを地面に寝かせ、アリーセは急いでそのろっこん【歌姫の血】で大治療を開始する。
(こんな見たこともない怪我、本当に治せるのか分からないけど……)
「でも、私に出来るのは、ろっこんで怪我を治す事くらいだから」
そう決意して左手の甲の刺青に口づけ、武道に貸してもらったカッターで手の平を迷いなく切り裂くと、アリーセはその血をどくどくトワの全身に注ぎ始める。
「無理でも何でも、必ずこの力で助けてみせるわ……!」
願いを込めた言葉が彼女の喉を豊かに震わせ──やがて祈りのメロディとなって、辺り一帯に響き渡った。
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3人まで
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推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
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