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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●対カラス班(1)●
【またたび市動物園:上空】
別行動をすると言う若菜や雨崎と別れた
浅沼 柳司
は、ろっこんで変身した姿で、いち早く空へと舞い上がっていた。高度を上げるにつれ、地上の被害が一望で見えるようになり、浅沼は次第にその表情を険しくする。
「ぎょうさん燃えとるな……あのカラスども、ひどいことしよるわ」
またたび市動物園の敷地は、約400メートル四方。自然豊かな園内は、あちこちに緑や溜池があり、その各所から煙や火の手が上がっている。ほとんどの水場は、今やいちめんの炎で覆い尽くされており、その下の水面すら見えない。また、カラスの爆撃で焼かれた木々も火の回りが速く、周囲の緑を蝕むように、じわじわとその火災の勢力範囲を広げていた。
「これが元の世界で起こっとったら、ホンマ、
どえらい被害になってるとこやったな……」
もしテオが世界を切り分けていなかったら……と、ゾッとする。そのテオが設けたという時空ゲートも、この空からなら良く見ることができた。
南東の方角、本来はこの動物園の入退場口である、エントランスゲート。その門の境界面が、虹色に輝いているのだ。テオの話によれば、あそこから動物たちを避難させられるらしい。
「せやけど、まずあのカラスどもを、何とかして追い払わんとな!」
ぎゃあぎゃあとさらに上空に群れるクローネの手下を、浅沼はもういちどキッと見上げる。
(せやけど思ってたより、カラスたちの陣取ってる高度が高いな。
……何か理由があるんか?)
けれども、ここでグズグズして次の空爆を許せば、地上の火事はさらに拡大し、動物の避難にも支障が出ることは明らかだ。ばさり、と迷いなく浅沼は背の翼をひと打ちし、カラスたちの待ち受ける空域へと、単身まっしぐらに突っ込んでゆく。
【フードコート付近】
「えぇぇーなんだろ、これ……」
あんぐりと大きく口を開けたまま、
猫島 寝太郎
はまだその場で固まっていた。肩に羽織っているのはぬくぬくの半纏、片手には食べかけのお饅頭。家のコタツで休日をのんびり過ごしていた所を、やはり唐突に召喚されてしまったのだった。
さっき落っこちてきた火の塊は、慌ててどうにか避けられたけど、愛用の半纏がちょっぴり焦げてしまって、早くも涙目の猫島である。
「今の爆撃、すごかったね! 大丈夫だった?」
あまりに場違いな格好でぽかーんとしている猫島を見かねて、そこに駆け寄ってきたのは
花厳 望春
だ。
「俺の方は、ちょうど建物の陰に隠れて助かったんだけど。
キミはどこも怪我してない?」
「う、うん大丈夫だよ〜。……とりあえず、お饅頭食べる?」
混乱して猫島が差し出すお饅頭に面食らったけど、望春も甘い物は嫌いじゃない。2人仲良く半分こに割って、お饅頭を一緒にもしゃもしゃ。
「う〜ん、あんこたっぷりで美味しいねぇ〜(にこにこ)」
「うん、本当に(ほわわわ〜ん)、ってこんなことしてる場合じゃない!」
つい猫島のペースに乗せられてしまった。迂闊だ。
「ごめん、ちょっと現実逃避してたよ〜。
でも何度見てもやっぱり、周りがぼうぼう燃えてるねぇ……」
「どうやら、もれいびの孔雀のせいで、こんな事態になってるみたいだよ?」
と手早く望春から、今回の事件の概要を教えてもらい、のんきな猫島もようやく状況を把握することができた。望春が、カラスの群れ騒ぐ空を振り仰いで、
「この動物園の動物達も心配だけど、救助に動く人のためにも、
空からの脅威はあらかじめ排除しておかなくちゃ。
よし、目には目を、鳥には鳥を、だ!」
格好良くそう言って、望春が取り出した棒付きキャンディを、ニコニコしながら猫島が受け取る。
「あ、お饅頭のお返しにくれるの? ありがと〜」
「あげないよ!? これはシキさんを召喚するのに使うの!」
シキさんというのは、望春がマイろっこん【飴とムチ】で召喚する、雌のタカの名前だ。「自分1人だけずるい……」とかジト目でこちらを見ている猫島の視線に耐えながら、望春はキャンディを口にくわえて、そのシキさんを召喚する。
ばさばさ……どこからともなく現れて、望春の腕に止まったタカの姿に、さすがの猫島も「おぉ〜」と拍手をぱちぱち。シキさんを召喚できるのは、望春が飴を舐めている間だけだから、
「シキさん、動物園のみんなが大変なんだ!」
と上空のカラスを追い払ってもらうよう、手早く望春もお願いを済ませて、
「みんなを助けるために、俺に力を貸してください!」
(シキさんは賢い子だから、きっと力を貸してくれるはず……!)
「キッ キッ キッ キッ……!」
周囲に鋭く警戒音を発すると、シキさんがばさり、と勇ましく望春の腕から飛び立った!
「やった! シキさん、俺のお願いを聞いてくれてありがとう!」
いつもなら大抵ここで、急に呼び出されて不機嫌なシキさんと一悶着あるのに、今日の彼女は素直に言うことを聞いてくれた。
「きっと同じ動物仲間のピンチが分かるんだな、
シキさんありがとう! シキさ……ん? あれれっ?」
そのシキさんは、カラスの待つ上空へまっすぐ向かわず、何だか見当違いの方角へ……?
【動物園上空】
地上から吹き上がってくる熱風と火の粉に、そのちっぽけな羽を煽られながら。
1羽きりの美しい蝶が、果敢に空の高みを目指していた。
(多くの命を、こんな残酷な方法で危険に晒す……
クローネも無責任な神、でしたか)
これはそう、ろっこん【胡蝶の詩】の通常能力で変身した、
屋敷野 梢
の姿だ。今日の彼女はクローネに対する感情が悪化して、シリアスモード。自然や生物を、生きとし生けるものをこよなく愛する梢にとって、クローネ達が起こした今回の事件は、許しがたいものだったのだ。
(そんな存在に……命を持つ者達の世界は、渡しません!)
「ですがその前に……私の命の方が終わってしまいそーです!!」
蝶だから喋れないけど、もし話せたらそんなふうに悲鳴を上げていたことだろう。望春が召喚した例のタカ……シキさんに見つかって、さっきから追われているからだ。エサとして。
「キッ キッ キーッ!」
(弱肉強食!? これも自然の摂理ですが……
い、今は受け入れられませーん!)
梢のシリアスモード、あんまし持たず。後方からバチバチおっかない音を立てて襲ってくる嘴を必死に躱しながら、
(戦う前に味方に食べられるとか……あんまりですよー!
それにこの種のタカはあんまり、虫とか食べないはずでーす!)
そこにやはりこちらに気付いた、カラス達も空からやって来た。上と下からの挟み撃ち、「カァーカァー(ウッヒャー美味しそーな羽虫ちゃんだぜェ!)」って感じに突っ込んできた、その1羽の突撃を、
(も、もちろん敵に食べられるのも御免ですー!)
際どい所でひらりと躱し、シキさんの背中の羽毛にその身を隠す。「キッ?」急に蝶を見失い、獲物をカラスに横取りされたと思ったシキさんが、超怒った。
「キッ キーィッ!」
「カ、カァー?」
ものすごい勢いでカラス達に襲いかかり、シキさんが敵と激しい交戦状態に。
(あれ? もしかしてこれ、結果オーライでしょーかー?)
そのタカの背に止まったまま、梢はカラス達の持つペットボトルを目視で捉え、進化能力でそれを蝶へと変えていく。さっき、変化後の蝶が燃えてしまった時には、動揺した梢だったけど、あれは対象が、火の点いた焼夷弾だったからだ。こうやって点火する前に処分してしまえば、問題ない。
(ふふー、この調子でガンガン行きますよー!)
【動物園上空:高度200メートル】
「おっ? 何やねんな、あれ」
単身カラスと戦っていた
浅沼 柳司
は、戦場の一画にぱっとそこだけ花が咲いたように、蝶が群れ始めている空域を見つけ、カラスを殴る手を休めた。ひらひらと舞う蝶の他にも、もう1羽、やたらと好戦的なタカが、カラスを追い回しているのも見える。
「ふぅ、やっと味方か? 助かるわ」
蝶を増やしているのは、おそらく梢の能力。タカは望春が召喚した鳥だろう。
「よっしゃ、俺も気張るで!」
「カーーーーーー!?」
手近に飛んできたカラスをまたぶん殴り、ペットボトルをその脚から奪う。ただカラスを追い払うだけでは駄目なのだ。実弾を持ったまま逃げられると厄介なので、ペットボトルはなるべく奪い取るようにする。そして浅沼は、その蓋の有無をまた確かめた。
「こいつのも、蓋無しかー」
カラス達が脚に抱えていたペットボトルは、全てボトルキャップが無かった。何の意味があるのかは分からないが、全てのボトルがそうなっていることに、明確な意図を感じる。
「敵の能力の、ヒントかもしれへんな……」
とりあえず、蓋があればペットボトルを全部、袋にでもまとめて回収するつもりだったが、蓋が無いのでは中身をこぼしてしまう。やむを得ず、自分の脚の鉤爪に2本だけストックしておく。
そして持ちきれないボトルは、中身の水をカラスにぶち撒け、威嚇に使った。
「だりゃ! 言葉は通じへんくても、この意味は分かるやろ?
お前らも、あの孔雀のろっこんに巻き込まれて、
焼き鳥になりたくなかったら、はよ撤退せえや!」
「アホー アホー」
けれども、羽根をびしょ濡れにされたカラス達は、こちらを馬鹿にするようにそう鳴き交わすばかりで、まるで退く気配が無い。自分は何か、無駄なことをしているのか?
しかし戦闘を継続しているうちに、どうやらそのカラス達が、一定の高度以下には降りてこないことが分かった。浅沼はその高度にばさりと滞空して、周囲を訝しげに見回しながら、
(……何や? この辺りに、何かがあるんかいな?)
(あっ、また……!)
シキさんと一緒にカラスと交戦していた
屋敷野 梢
が、ペットボトルの蝶化にまた1つ失敗した。
(むむ……この姿だと、あまり遠くの物までは、蝶化できないようですねー)
蝶の姿に変身した梢は、当然その視力も蝶レベルだ。物体を蝶に変える進化能力を使うには、対象の目視が必要だけど、蝶の視力は人間時よりも劣る。今の梢が、進化能力を使える距離は、どうやら数メートル以下の範囲に、限られてしまうようだった。
(でも人間の姿に戻ったら飛べませんし……むむ、一長一短ですねー)
今自分が撃ち漏らしたペットボトルが、地上に落ちていくのを無念の思いで見送る。
と、
ボッ!
ある一定の高度に達した瞬間、いきなりそのペットボトルが発火した。
「のわっ?」
ちょうどその高度のライン上にいた浅沼が、焼夷弾化したそのボトルを、びっくりして横目で見る。炎の尾を引き地上に落ちていく、その焼夷弾を見送りながら、浅沼の胸に、ある確信が生まれる。
(もしかして……)
ゆっくり、ゆっくり羽ばたきながら、自分も徐々に高度を落としていくと、脚に掴んでいたペットボトルが、やはりその高度で燃え上がった。火傷しないうちに慌ててそのボトルを離して、
「やっぱりかいな!」
わかった。何も見えないけど、ここから下があの孔雀の、能力暴走の影響圏内なのだ。
「この高さ以下になると、自動的に水が発火する……?
だから、俺が水を掛けたカラスも、ここから下には降りてこんのやな」
そして今の光景を見た梢の頭もまた、忙しく推理を組み立て始めていた。
(焼夷弾、今の落下は全体発火じゃなく一部が炎上……口から燃えたような?
そう、あのペットボトルは蓋が開いてた……そこから酸素に反応したとか?
それに自動的に発火してしまうのなら、そもそもコントロール出来る炎ではない?)
まだ確証のないことも多いが、それでも梢には、そして浅沼にも、これから自分たちの為すべきことが1つ分かった。浅沼がちらりと地上を見下ろし、今いる場所のおおよその高度を目算する。
・・・・・・・・・・・・・・
地上から、高度約200メートル。ここが自分たちの防衛ラインだ。
この高度よりも下にペットボトルを取り落とすと、焼夷弾化して地上の被害が増える。
だからこのラインから下に、ペットボトルを通過させてはならない。
「よっしゃ! あんまり頭の良うない俺でも、やること分かり易くなったでー!」
(ええ、これ以上はもう1本たりとも、地上に落とさせませんよー!)
見えない架空のラインに横並びになって、頭上の敵を見上げ。浅沼柳司の、屋敷野梢の、そして望春が召喚したシキさんら対カラス班の、第2ラウンドが始まる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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