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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●燃える空の下で(3)●
【白真白への爆撃】
「えっ、えっ、いきなり何!?」
炎の雨の降りしきる動物園に、やはり唐突に放り込まれて、
白 真白
もパニックに陥る他なかった。耳朶を打つ不吉な風切り音に、棒立ちで空を見上げれば、明らかにこの自分への直撃コースを落ちてくる1発が。みるみる大きくなるその炎の光を、右目の義眼がまばゆく映し出す。
(──あ、当たるっっ!)
思わず目をつむって、その瞬間を覚悟したけれど……
けれども予想した熱は、いつまで待っても、訪れなくて。
恐る恐る目を開けるといつの間にか真白は、見覚えのある同級生に、横抱きに抱えられていた。ボサボサの前髪の下から覗く、鋭い目。ぶっきら棒にその少年が言う、
「危ない所だったな、大丈夫か?」
「あっと……あれ? 確か前に会ったことあるよね? 刀くんだっけ」
真白の窮地を救ったのは、
御剣 刀
だった。彼に抱えられたまま、真白がきょろきょろと周囲を見回せば、数十メートル向こうの後方で、地面に激突して燃えている、さっきの焼夷弾が。
あの焼夷弾の命中よりも速く、御剣がその肉体を【加速】させて真白を抱え上げ、ここまでの距離を移動してきたのだった。
能力を鍛え上げた御剣にとっては造作も無いことだが、実際に彼のろっこんを体感した真白にとっては、驚異の体験だ。ともかく、「助けてくれてありがとね」とお礼を言い、それから、
「……しかし、なぜにお姫様だっこ?」
「えっ?」
「こういうのはもっと親しい子にやってあげるべきじゃないかな」
とか言いながら、なかなか下に降りようとしない真白に、次第に御剣もしどろもどろになる。真白は彼よりもずっと小柄だから、重いということは全くないけど、そう言えばさっきから自分の胸に当たっている、やけに大きくてフカフカした温かいものが気になる。
「普段から誰にでもやってるっていうなら、それはちょっと……なんだけど」
「うわー今の爆撃、殺意高くて怖かったねぇ!」
「あ、円ちゃんじゃん」
そこに、真白とは知り合いの
桜庭 円
も走ってやって来た。まだお姫様抱っこの最中の2人を見て円は、
「あれ刀くん、また新しいハーレム?」
「いや、スマン……2人とも、もう勘弁してくれ」
煽るな〜、とかぶつぶつ言いながら、ようやく御剣も真白を下に降ろしてやる。この辺りのタイミングでテオからの通信も入り、3人も今回の事件の状況を知ることができた。
「そっか、テオに呼ばれたんだ。
テオは大丈夫かな? ヒルズくんが色々やらかしてるみたい?」
そう言う円に続いて、真白も近くの水場をしげしげと観察して、
「水が燃えてる? うん、普通じゃないね、ろっこんか。
燃えてるのは水面だけっぽいし、空気とか必要な感じかな。
こんなはた迷惑なろっこん放置しとくわけにもいかないし、使ってるやつを倒しに行こう」
2人とも、目的がヒルズだと一致したので、一緒に行くことにする。そして御剣も。
「ああ、そうだな。ろっこんの発動者を止めれば、
水が燃える事もなくなるだろう。一刻も早くその孔雀を倒す!」
そして、ヒルズを探して3人で移動しているうちに、除々に園内の被害状況が明らかになり……御剣は燃え盛る動物園の様子に、目の前が一瞬赤く染まるのを感じる。
血が沸騰するような怒りはそのうち、いき過ぎて逆に凍りついた。
──クローネとヒルズ、こいつらを倒そう。それでしか、この怒りは収まらない。
【朝鳥さゆるへの爆撃】
辺りが焦げ臭く、ひどく暑かった。不快な思いに眉根を寄せ、
朝鳥 さゆる
はその切れ長の瞳をゆっくり開いて、周囲を見回す。
(ここは……?)
昨晩は横浜で、身体だけの付き合いの相手との情事を終え、帰宅途中の寝子電の中でうとうととしていた筈だった。なのに今、自分は公園のような場所にいる。いや、鳴き騒ぐ動物たちの声が聞こえるから、どこかの動物園だろうか。
あちこちの木立や茂みが勢いよく燃え、周囲に噴き出す熱風と火の粉が、さゆるの髪とコートの裾を嬲る。まるで戦争や空襲の現場にでも居合わせているようだ。
頭上に気配を感じて、仰ぎ見る。まっすぐ自分目掛けて落ちてくる、炎の軌跡が見える。
焼夷弾。
動揺は無かった。ただ、ああそうか、と思っただけだ。
狂気じみた冷静さが、自分を支配する。
その焼夷弾の1つ1つにはっきりと、悪意と敵意が込められているのを感じた瞬間、すでに さゆるのろっこんは発動していた。【Stella cadente】──戦闘時の反応速度が著しく強化されるその能力が、着弾の寸前に彼女の身体を信じられないスピードで動かし、その直撃を回避する。
それは服のボタンを外すぐらい、造作もないことだった。
ただ少しだけ驚いたのは、
「戦衣着装! トウ!」
そう叫んでいきなり全力突進してきたヒーロースーツ姿の男が、さゆるが避けた焼夷弾に、逆に勢い余って当たりそうになったことだ。
「のわっ、びっくらこいた!? 危うく自分が火だるまになる所だったぜ……
とと、大丈夫だったかい、おねーさん?」
このマスク姿の男は、もちろん我らが寝子島のローカルヒーロー・
風雲児 轟
がろっこんで変身した姿だ。(本当は同じ同級生なのに)休日出勤のOLさんのようにしか見えなかった さゆるを、颯爽と助けに来たのである。必要なかったけど。
「まさかあんな速度で自力回避できるとは思わなかったぜ!
おねーさんも、もれいびかい? 怪我がなくて良かったな!」
この自分とは全く正反対の暑苦しい男に、さゆるは少しだけ苛つく。寝起きにいきなりこんな場所に召喚された、不快もあった。だから気が付くと、こんな意地悪な言葉を口にしていた。
「そう。自分で助けられなくて残念だった?」
一瞬きょとんとする風雲児。けれどもすぐに、わっはっはっと豪快に笑い出して、
「馬鹿言うな、お前が無事だった。それが何より一番大切な事だぜっ!(ビシッ)」
そして風雲児はまた暑苦しく、
「動物園がいきなり大災害の舞台に! これは間違いなく、
そのヒルズとかいう孔雀野郎の仕業だな! 許さん!」
とか説明チックに叫んだかと思うと、登場した時と同じようにまた唐突に去っていった。
「…………変な人」
さゆるは彼が去っていった後を、ただ黙って見送るばかり。
【トワ・ E ・ライトフェロゥへの爆撃】
「ああっ、リトルレディの頭上から焼夷弾が!?」
トワ・E・ライトフェロゥ
の場合、その危機を最初に発見したのは
八十八旗 信彦
だった。
「レディに火傷跡が残ったら大変だ!
燃え上がっていいのは愛の炎だけだよ。
さあ、迷わず俺の胸に飛び込んでおいで!」
と両手を広げて、ニコッと白い歯を見せる彼。後半ナチュラルに口説いてるようにしか見えないけど、これは八十八旗が、ろっこん【イケメンの特権】を発動させているので誤解しないであげて欲しい。相手に強力な信頼感と安心感を与えるこの能力で、トワに即座の行動を促し、衝突コースから逃れさせようとしたのである。
嗚呼、なのに。当のトワはその八十八旗の方をポカーーーーーーンと見返すばかりで、
\ちゅどーーーーーーーーーーーん/
「Σ ええええええええええーーーっ!?」
なんか冗談みたいな着弾音とともに、1発で火だるまになったトワを二度見する八十八旗。いくら信頼感が得られても、相手の身体能力はただの小学生女子なので、そこに期待して焼夷弾を回避させることはできなかったみたい。「AHaaaaaaaaaa!」とか言ってごろごろ地面を転げ回ってるトワの炎をとにかく払おうと、八十八旗は慌ててジャケットを脱いで駆け寄ろうとしたけど、
「ンメェベェヘェ〜ンメェベェヘェ〜」「ンメェベェヘェ〜」「ンメェ〜ヘェ〜」「ンベェ〜ェ」「ンベ〜ゥ」「ヘベェ〜ンベェ〜ェ〜」「ベェ〜メェ〜」「ベェ〜ムェ」「ンメェベェ〜」「ンメェベェヘェ〜ンメェベェヘェ〜」「ンメェ〜ベェ〜ンメェ〜ィ」「ンメェ〜ィベェ〜」「メェ〜ィベ〜ィ」「ンベェ〜メィ」「メェ〜ィ」「ンベェ〜ムィ」「ンベェ〜ムェ〜ィ」「ンベェ〜ムェ〜ィンベェ〜ムェ〜ィ」
そこに運悪くたまたま暴走ヒツジが通り掛かって、転げ回ってるトワを集団で轢く。
「Σ ちょ、えぇーーーーーーーっ!!?」
ドドドドドドドドドドド。
そのままトワをどこかへ連れ去るヒツジの群れを、呆然とただ、見送るばかりの八十八旗……。
【灯斗南への爆撃】
「…………?」
風雲児と別れて、その場を立ち去ろうとした
朝鳥 さゆる
は、ふと人の気配を感じて振り返った。よく見ると物陰に、ぐったりと蹲っている仮面の男がいる。
灯 斗南
だった。
「逃げなかったの……?」
さゆるの言う通り、灯は今の爆撃をろっこんで迎撃することも回避することも、また助けを求めることもしなかった様子だ。すでに焼夷弾の直撃を受け、ボロボロになった身体でその場に蹲っている。その灯がぽつりと言った。
「……もう何もかも面倒だからさ。生きてるのも」
だから焼夷弾から、逃げもしなかったと言うのだろうか。
「そう」
しかし続くさゆるの言葉は、心配でも疑問でも無関心でもない、予想外のものだった。
「羨ましい」
「えっ……」
自身の奥底に眠る破滅願望を刺激されたのか、さゆるは重傷を負った灯の姿を、観察するように見る。もし自分がこんなふうに失敗して死ぬ時は、「その時が来たと言うだけ。ただそれだけ」と言って、あっさりその生を終えることだろう。
笑みとも狂気ともつかない表情を浮かべて、こちらを見るさゆるに……灯がゾッとしたのか、それとも何か、共感するものを覚えたのか。
それは、当人にしか分からないことだ。
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鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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