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【五限(2)】
如月 庚
は、自らの立てた予定通り、午後一時を過ぎた頃には二度目の眠りから目を覚まし、手短に身支度を済ませて私服で旧市街へと向かっていた。
「ラーメン屋と蕎麦屋、それにうどん屋は顔が割れてっからパス、と……」
庚は旧市街をねり歩き、適当な定食屋を見つけて、中に入った。
(たまにはこうやって学校をサボって外で飯ってのも悪かねぇな……)
頬杖をついて、ぼんやりとあまり客の入っていない店内の様子を眺める。
うらぶれたその店の空気はいつもの喧騒から遠く離れた穏やかな時間を庚に過ごさせてくれた。
たいして待たされずに出てきた定食も、脂の乗った秋刀魚や、季節の野菜をふんだんに使った小鉢が大変に美味で、つい無料という白飯のおかわりにも手を出してしまった。
「食い過ぎた……」
思わずぼやき、庚は腹一杯になって店を出た。
「……あとはさっさと買い出し済ませて帰ぇる、と。晩飯はヘルシーに湯豆腐にするか、いや、水炊きも悪くねぇ――」
「あーーーーっ!?」
と、そのとき、どこかで聞き覚えのある声がして、
「……あぁ?」
庚は面倒くさそうに声のした方を振り向いたのだった。
赤羽 勇樹
は旧市街にいた。
朝の一件以降、目の前で起きたトラブルに片端から首を突っ込んでまわっているうちに、気がつけばこんな時間になっていた。
「まさか人助けをしていて学校をサボることになるなんてっ……!」
勇樹が思わず顔を両手で覆った、そのときだった。
「……って、あーーーーっ!?」
勇樹は尊敬するライデンシャフトの先輩である
如月 庚
の姿を見つけて、悲鳴に近い声をあげた。
「……あぁ?」
庚が面倒くさそうに勇樹の方を振り向いて、片眉を持ち上げる。
「……なんだ、赤羽か。こんなところで、どうした?」
「そ、それはこっちの台詞ッス! 庚先輩、学校はどうしたんすか!? 学生の本分は勉強ッスよ!?」
「……そう言うお前は学校はどうしたよ?」
「はうあっ!?」
勇樹は至極真っ当な指摘をうけて硬直した。
「そ、それは、悪が俺を呼んでいたというか、正義のためというか……」
「……つまりトラブルに首突っ込んでるうちに気づいたらこんなところにいた、と」
「はうあっ!?」
二度目の硬直状態に陥る勇樹。
そんな彼に庚は片手で顔を覆って深いため息を吐いたのだった。
(……ったく。よく見りゃボロボロじゃねぇか)
如月 庚
は
赤羽 勇樹
の姿を見て、呆れたように心の中で呟いた。
髪はボサボサ。顔には擦り傷。制服は煤だらけ。
いったいここに来るまでにどれほどのトラブルに首を突っ込んで行ったのだろうか?
(……正義のため、か)
庚は小さく嘆息する。
ともすれば、嘲笑と憐憫をもって迎えられそうなその生き方を庚は決して笑ったりはしない。
ただ、
(もう少し肩の力を抜いて生きられねぇもんかね……)
とは思う。
庚はなんとなく勇樹の気持ちもわかるような気がしていた。
世の中には理不尽なことで満ちている。
それに納得ができずに、たとえ自分が傷つくことになっても立ち向かう。
それは人として生きるうえで、大切で、必要なことだ。
けれど、そういった生き方は、ときとしてまわりにいる人間を傷つけてしまうこともある。
昔――中学生の頃の庚は――そんなことは何も知らなかった。
けれど、今は少し違う。
背負っているものが大きくなって、護りたい――護らなければいけない人もできた。
大切な人が自分の知らないところで傷ついているかもしれないという恐怖と痛みを理解するようになった。
だから、
「……まぁお前がどんな理由でここにいようと俺の知ったこっちゃねぇけどよ」
あえてぶっきらぼうなふうを装って、というよりそんなふうにしか言えない自分に苦笑しつつ、
「……あんま、まわりに心配かけんじゃねぇぞ」
庚はそれだけ言って、短く言葉を結んだ。
「……え?」
怒られると思っていたのか、勇樹が驚いたように顔を上げて庚の顔を見やる。
庚はそれには気づかないふりをして、そのまま勇樹の前を後にした。
(……柄でもねぇ説教をしちまったか?)
ぼんやりそんなことを考えながら、庚は夕暮れの近づく空を見上げる。
茜色の空はどこまでも赤く、高かった。
だから、
「……晩は湯豆腐にすっか」
庚は少しだけ歩く速度を速めて、買い出しへの道を急いだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月29日
参加申し込みの期限
2014年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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