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猫鳴館、G襲来!
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●バラとアレクサンダー先輩の行方
こうして遊撃班と防衛班の活躍により、館内のGは激減した。
その後、幾度かあった小競り合いは、先程の戦いに比べれば遊びのようなものだった。
戦いに見切りをつけたのか、切奈と夏夜の姿はいつの間にか消えていた。
隠れているGがいないか探すために月乃が次々と大物を持ち上げた。こんな機会はそうはない。いいなや博美、それから掃除班長の時子も加わり、寮生たちは総出で古い埃のこびりついた館内を掃除してゆく。みちるも床掃除に精を出し、駆除完了し終えたところに虫よけのセロリを置いた。
マウルと礼二郎は望月の手当てのお蔭で、間もなく回復。
迷惑を掛けたから……とマウルはそのあとの掃除を人一倍頑張ってくれていた。
一方、Gの発生源を求めて走る者たちは、1階トイレ前に辿り着いていた。ここはGの勢いが凄まじかった箇所のひとつでなかなか近づくことができなかったのだが、こうして足を踏み入れられるようになったのは皆のお蔭である。
「男子トイレはどうだった?」
神野 美野梨
が
新井 すばる
に尋ねる。
「誰もいなかったよ。ただ、ある便器に向かって薔薇の花びらの道が出来てた。アレクサンダー先輩がそこで用を足したのは間違いないと思うよ」
「ってことは……」
みんなは輪になって足元を見つめる。
男子トイレ前の廊下にぽっかりと、漆黒色の大穴が口をあけていたのだ。
「この穴、いつからあるんだ?」
御剣 刀
が尋ねる。
「昼間はなかったね」と、
逆巻 天野
が答える。
「そういやここ、前からぎしぎししてて床板腐ってるみたいだったなー」
穴の周りの軋み具合を確かめながら、
冴木 竜司
がそんなことを云ったものだから、天野はちょっと疑いの眼差しを向ける。
「まさか先輩、震脚で……」
「やってないって!」
「ともかく床になんらかの力が掛かったんだろうね」
伊賀 解理
は穴の中を照らしてみた。見えるのは、落ちた床板の瓦礫だけだ。
「踏み抜いた奴がいる……か?」
如月 庚
も穴を覗きこむ。
すると穴のふちに、長い金髪が一筋引っ掛かっているのを見つけた。
拾い上げてみんなに見せると一様にため息が漏れる。
考えたことは皆同じ――アレクサンダーの金髪巻き毛。
気になることはもうひとつある。
「トイレの中にはあった薔薇の道が、廊下にはないな」
気づいたのは竜司だ。
「彼がここまで歩いて来たなら、当然廊下も薔薇だらけでなくちゃおかしいだろ。なあ?」
「どうも、ろっこん事件の匂いがしてきたな」刀が腕組みをする。
「その考え方、面白いね。ろっこんのせいだとしたら、一体どんな能力だろう」天野が興味深げに先を促す。
「何かが変化してGになった、とか。……例えば、薔薇の花びらが」
「それは行方不明のバラ色先輩が関係しているのかな」
「ありうる話だ。そうだ、Gの死骸ってどうなってた? 何かに変化したりしなかったか?」
「今のところ、死骸は死骸のままのようだけれど。ろっこんなら何かトリガーがあるのだろうし、それが解除されていないだけかも……と、推理はひとまずここまで。鷹取先輩のご登場だ」
後木 真央
と
八神 修
が
鷹取 洋二
を呼んで戻ってきた。
「アレクサンダー君の手がかりがあったって?」
洋二は星ヶ丘寮の友人のことを心配しているようだった。
「どうもこの穴に落ちたのではないかと」
庚の言葉を聞くが早いか、洋二は暗い穴に身を乗り出して大きく叫ぶ。
「アレクサンダー君!!!」
アレクサンダーくぅん……サンダーくぅん……くぅん……ぅん……
反響する呼び声に返事はない。
「そうだ、アレクサンダー先輩は携帯電話は持ってないの?」
美野梨の言葉に洋二は初めてそのことに思い至った、という顔をした。
「そうだ。どうしてそれを思いつかなかったのだろう。待ってくれ、たしか……」
洋二は胸ポケットに入れていた手帳を繰って、目当ての番号を見つけだした。
美野梨がその番号に掛ける。
コール音が鳴る。
やがて。
「!」
美野梨はみんなを見渡す。
電話が繋がった!
「……もしもし?」
がさごそという雑音。不安になってもう一度問う。
「もしもし? アレクサンダー先輩ですか?」
はぁ、はぁ、という荒い息遣いが聞こえた。続いて。
「助けてくれ! 落ちた! 暗くて狭いところにいる! それに僕のバラが、バラが、うわああ!」
「先輩、落ち着いて状況を。……先輩!」
ぶちっ。
電話が切れる。
すばるが美野梨の手から電話を取り、すかさずリダイヤルする。
しかし。
「だめだ、繋がらない。……でもこれで分かったね」
「ああ。おそらくアレクサンダー先輩はトイレから出た後、腐った床板を踏み抜いて落ちた。そしてまだ地下にいる。近くにはいないようだから……迷宮みたいな猫鳴館の地下深くに迷い込んだか?」
修も思案深げに顎をさする。事件解決のためには、いずれにせよ降りてゆくしかないのだろうが……。
ここでも皆に光明を授けたのは美野梨だった。
「猫はいないかしら? 私のろっこんなら、猫と念話できる。床下の様子を教えて貰えるわ」
すると真央ががぜん張り切って立ち上がる。
「そういうことならがおーを呼ぶのだ!」
真央が「にゃにゃにゃがおー!」と叫んで両手を丸めると、太った三毛猫の相棒、がおーが現れた。
がおーは真央の頼みを聞き、穴の中の瓦礫に飛び降りる。
「がおー、下はどうなってるのだ?」
返ってきたのは、何かを訴えかけるような鳴き声。
美野梨は精神を集中してにゃーと一声、<猫との語らい>を発動させる。
「降りても大丈夫だよ、って云ってるわ。それから……人間の足跡がある、足跡は奥の方へ続いてる、って」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月26日
参加申し込みの期限
2014年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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