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猫鳴館、G襲来!
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●地下班、行きて戻る
「やんや、宴も佳境だなー。張り切って行けよー」
やたらテンションの高い
酒浸 朱蘭
と、心配そうな
北原 みゆき
に見送られ、地下班の
握 利平
、
森 蓮
、
綾辻 綾花
の三人と鳶色彦は、台所の床下に潜り込む。
「じゃ、行ってくる」
「気をつけてね。レモン、役に立つといいけど」
利平は丸めた新聞紙を手に。綾花は首からネックレスみたいに懐中電灯を下げ、地下の地図と方位磁石、箒と塵取りを手に。荷物の中でみゆきが持たせてくれたレモンがいい香りを放っている。
蓮はハーブの鉢植えを抱えていた。裏庭菜園で防虫のために寄せ植えしていたものだ。
地下に下りた三人がOKサインを作ると、みゆきたちは手筈通り台所から床下への入り口をしっかりと閉めた。そこからGが入り込むのを防ぐためだ。
みゆきはふう、とため息をつく。
「うまく行くといいけど……朱蘭ちゃんはGは怖くないの?」
「そんなもの居酒屋の娘として生活してた時点で見飽きたって! あいつらなら大丈夫だろうし……それでも来たら、宴会に混ぜるか!」
アッハハハハ! と高く笑って、朱蘭は踵を返す。
「どこ行くの?」
「夏の夜は短いなあ。空が白んできた。屋根の上で夜明けでも見てくるよ」
朱蘭は出て行き、みゆきは朝食になってしまいそうな夜食の仕上げにかかる。すべて終わる頃には、みんなとってもお腹を空かせているだろうから。
◇
三人は、綾花の懐中電灯を頼りに、鳶色彦の住まい目指して粛々と地下を行く。どたばた駆ける足音や叫び声のような喧騒がくぐもって遠く聞こえる。みんなもあちこち走り回っているのだろう。
地下班の主な目的はGに占拠された鳶色彦の住まいを取り戻すことだった。道は狭く、三人は身を屈め這うようにして進んでいた。先頭は利平、間に女子の綾花を挟んで、蓮がしんがりだ。
「鳶色彦さんは、胸ポケットに入っていてください。この方が安全ですから……」
(なに、胸ポケットだって?)
利平は自分が綾花の胸ポケットに収まっているところを妄想する。
その胸にはいったい何が詰まっているのだろう。夢だろうか、希望だろうか。
なんにせよたっぷりもっちりに違いない!
「あの……何考えてます?」
「そりゃあもちろん……」
OPPAIだ! と危うく叫ぶところだったが、折よく綾花の携帯が鳴った。美野梨からだった。トイレ前で大穴を見つけたこと、アレクサンダーが地下にいるだろうこと、薔薇とろっこんの疑い……そんなことが簡単に伝えられて、先輩を見つけていないかと訊ねられる。
「いえ……」
答えかけて綾花は胸元の鳶色彦を見る。
「鳶色彦さんは1階に来る途中アレクサンダー先輩に会いませんでしたか?」
「私も夢中でしたから……」と鳶色彦は申し訳なさそうに答える。「でも、そういえば、何かキラッと光るものを見たような……」
その瞬間、利平ははた、と皆を静止させた。
前方の闇の中で、何かが光った気がしたのだ。
と、闇は突如黒光りするものに変わった。――Gだ! Gの群れが、こちらに向かって爆走してくる。
「おい、なんて数だ。壁が、地面が、蠢いてやがる。テトラポット裏のフナムシどころの騒ぎじゃねえ」
おにぎりに集っていたGは丸めた新聞紙で千本ノックして蹴散らした。
今度は……それで効くのか?
蓮は身体に纏わりつくGを優しく指でつまみ、綾花も箒を振り回すが、いわんやをや、だ。
殺虫剤なんて気の効いたモノは誰も持って来ていなかった。
纏めて撃退するには、奴等の嫌いな匂いか何かぶちまけるしかない――利平がそう考えたときだ。
綾花がレモンを、蓮がハーブを差し出した。
「ゴキブリも同じ地球に住む動物です。命を尊重し、平和的な解決に努めましょう」
そう。彼らは、非常に環境にやさしい手段でGたちと対峙しようとしていたのだ。
とくに非暴力主義者の蓮は、たとえゴキブリであっても命を奪うことをしたくはなかったのである。
「虫よけハーブは、警報フェロモンと生物学的に同等の構造をした芳香物質を出しています。警報フェロモンは昆虫に危険を知らせる物質なのです。この丈夫な多年草の日本薄荷はゴキブリへの忌避効果も強く、その精油はアロマセラピーに使われるほど人体に安全で」
「ストップ! 当然の如く宿題が終わってないような俺に理屈は不要だぜ! とにかくそれは虫除けの草なんだな? レモンとハーブ、俺のろっこん……行ける!」
利平は手始めにレモンを取ると突き出した拳を全力で握った!
「まずは北原直伝のこいつから」
Gはレモンに弱いと本で読んだ気がするの、とみゆきが提案してくれた技である。あたりの気体が拳の中に握り込まれ、開くと同時に<にぎりっぺ>が放たれた。
「にぎりっぺ改、レモン・バースト!!」
叫ぶと同時に、レモン汁が細かなしぶきとなってGへと襲い掛かる。
黒い群れは風に煽られたマントのように奥へとたわむ。
「あっ……!」
綾花がにぎりっぺによってぽっかり空いた空間を指差す。そこに一瞬人影のようなものが見えた気がした。
しかし、鼓動ひとつ打つ間もなく、Gの群れは逆風に押し戻されるかのようにまたこちらに大きくふくらみ、その人影を呑み込んでしまった。
「アレクサンダー先輩では?」
蓮の言葉に強く頷き、利平は今度はハーブを手のひらでよく揉み、拳を握ってセットする!
「先輩、いま助けるぜ! G共っ! 覚悟しやがれええ!!」
さっきよりもっとぎゅっと握って、極限まで気体を圧縮し。
――解放!!
にぎりっぺ改、ハーブ・エクスプロージョン!!
「くっ!」
爆風は、放った利平たちにも容赦なく襲いかかってきた。蓮は綾花を、綾花は背を丸めて鳶色彦を守る。
G達も、その爆風と香りによって派手に吹き飛ばされている。
その中から!
「う、う、うわああああああああああ!!!!」
飛び出してきたのは金の巻き毛! アレクサンダーだ!
「たす、助け、助けて……!」
こんな時でも薔薇の上を走りたいらしいアレクサンダーは、自分の行く手に必死に薔薇の花びらを撒く。
ところが!
「う、嘘だろ!」
アレクサンダーの目の前に撒かれたその花びらが、次々と黒光りする虫に姿を変えてゆくのである!
「まじでバラの花をゴキブリに変えるろっこんかよ!?」
そういうが早いか、利平はうずくまって固く目を瞑っていた蓮と綾花の肩を抱いて転身した。
「逃げろ! どんどん増えるんじゃ埒が明かねえ!」
「しかし先輩が……」
そう云う蓮の尻を、利平は急いで押しやる。
「にぎりっぺで先輩が逃げる空間は作ってやる。助けてほしけりゃついて来るさ! とにかくここは狭すぎる! もっと広いところに誘い込んでから、先輩を取り押さえるぞ!」
利平は右手の新聞剣と左手のハーブ・エクスプロージョンで背後に迫るGを蹴散らしながら後退する。
「これがろっこんの仕業なら、アレクサンダー先輩さえなんとかすればすべて解決するかもってことですね?」
綾花が合点する。
「そういうことならついて来てください。地図ならあります!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月26日
参加申し込みの期限
2014年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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