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壊しておくれ、誠を帯びしこの身をどうか
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哀坂 子夜
の場合
建物裏側の塀を乗り越えた先に、敵の姿はなかった。
「さぁて、じゃあ僕たちは打ち合わせ通り異変の原因を探そっか、楪さん、八神君」
無事に六人全員が塀を越えたのを確認すると、
神楽坂 澪
が言った。
「了解だ」
「ああ……と言いたいところだが、三人で動いても効率が悪い。俺は一人で動くよ」
「一人で? 大丈夫なのかい、八神君?」
「危険を感じたらすぐに逃げる。大丈夫だ」
「そっか、キミがそう言うなら止めないよ。そっちの三人も、それぞれの担当よろしくね」
「わかってるよぉ」
気だるそうな声で、
壬生 由貴奈
が言う。彼女の担当は、刀以外の強力な武器探しだ。銃があればいいと、彼女自身は言っていた。
そして残る二人。自分と
矢萩 咲
の担当は、敵の殲滅だった。ただ由貴奈とは基本、一緒に行動することになっている。
「任せて」
「役目は……ちゃんと果たすさ……」
「よし。それじゃあ皆、気を付けて」
澪のその言葉を合図に、全員がその場から動き出した。
「なるべく、咲たちの後ろを歩くようにして」
「了解だよぉ」
咲の言葉に、由貴奈が短く返す。もし敵が現れたら、由貴奈を守りながら戦わなければならない。
それでも、子夜は負けるとは思わなかった。新選組とはいえ、自分の腕が劣ることはそうそうないはずだ。
「ん、あれは……」
「何?」
「あれって……蔵じゃないかなぁ?」
由貴奈が指さしたのは、前方にある建物だった。扉は大きく開いていて、それはたしかに、蔵だと思える外観をしている。
「たぶんそうね。あそこなら、武器があるかもしれない」
「幸先いいねぇ。じゃあ、あそこへはうち一人で行くよ。あそこなら滅多に人は来ないだろうしし、護衛はいらないよ」
「そう。わかった」
それじゃあ、と言って由貴奈が蔵らしき建物へと向かう。その体が建物の中に入るのを確認すると、子夜と咲も再び動き出した。
しばらく進んでも、敵とは出くわさなかった。しかしやがてどこかから音が聞こえるようになり、少ししてその音は発生場所も特定できるほどの大きなものになった。
「この建物の中で戦っているようね。ということは……門を突破されたってわけだ。一介の高校生たちに、かの有名な新選組が」
「なんだか……それが悪いことのように聞こえるけれど……」
「悪くはないわ。仲間がうまくやったということだから。ただ……」
「ただ……?」
「咲は、新選組を尊敬していたの。最強の武士たちだと思っていたわ。それが高校生の集団ごときに遅れを取るなんて……そんなの最強じゃない。正直、憤るくらいに失望しているわ」
「ふふ……」
その咲の物言いに、思わず笑みが漏れた。
「何?」
「いや……なんでもないよ……。だけどそれもいいじゃないか……失望というのは負の感情だ。それが高まれば……咲君はろっこんを使えるはずだ」
「……たしかにそうね」
「ちょうどいい……彼らに撃ってみるといいよ……」
「彼ら?」
指を、建物のほうに向ける。そこは裏口のようになっていて、四人の新選組隊士が立っている。咲との会話の途中で見つけて、まだ向こうはこっちに気付いていなかった。たぶん襲撃者を逃がさぬよう、裏口を固めているのだろう。
「四人……咲のろっこんで隙を作って、斬りかかるのが上策かな……どう思う?」
「どうも何も……命令してくれれば私はその通りに動くよ……」
「命令? 何言ってるの。友達に命令なんて」
「できればしてほしいな……そのほうが私は動けるから。命令があったほうが……集中できるから……」
そのほうが、昔のように動ける。戦えという命令を受けていた、あの頃のように。
咲がじっと見つめてくる。しかし少しして、彼女の目は再び敵へと向いた。
「そう……なら、命令するわ。咲が敵の前に立ってビームで牽制するから、その隙に敵に近付き、できるだけ多く倒して」
「了解……」
隙ができたら近付き、倒す。その命令を、子夜は頭の中で反芻した。そして刻み込んだ。
「いくわよ……三、二、一」
咲が駆け出す。そして敵の前まで行くと、拳を振りかざした。
「なんだ!?」
敵の声と、咲の拳から黒いビームが放たれるのは同時だった。そして、子夜が駆け出すのも。
駆け出しても、敵の目はこっちに向かなかった。咲のビームの衝撃が大きすぎたのだろう。
「なっ……!」
一人の敵の懐に飛び込んだ瞬間、ようやく気付かれた。でも遅い。
敵の首。すれ違いながら刃を通す。その先にいた二人目も、刀が向けられる前に胸を刺し貫いた。
三人目。刀が振り上げられたが、それよりも早く腹を真横に深く斬った。しかし四人目は、こちらが斬り上げるのと、向こうが斬り下ろすのが同時だった。刀同士が重なり、キン、という甲高い音が鳴る。
しかし、押し合いにはならなかった。次の瞬間、素早く駆け寄ってきた咲が、敵の体を背中から斬ったからだった。
「くそっ……」
つぶやき、敵が膝をつく。
「近藤局長……お逃げくだ……」
そしてそんな言葉を口から漏れ出させながら、敵の姿は消えていった。
「近藤局長って……まさか近藤勇が中にいるってこと?」
「だろうね……」
新選組をまとめる総大将。伝えられている通りの強さだとすれば、自分でも真正面からでは勝てないかもしれない。
「咲君……私は上から行くことにするよ……」
「上から?」
「ああ……上から……ね」
少しの間、咲は意味が分からないという顔をしていた。でもすぐに理解したようで。
「……わかったわ。じゃあ咲はこのままこの屋敷の中へ入る。門を向けた人たちも、中で戦っているはずだから」
了解、と咲に返す。それから、咲の姿が裏口から屋敷へと消えた。
そうして一人になると、子夜は屋敷の全景を眺めるようにして視線を動かした。そして小さく、口元に笑みを浮かべて。
「さて……昔を懐かしみながら……潜もうかな……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月10日
参加申し込みの期限
2014年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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