this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
おもちゃのお医者さん
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
●エピローグ(1)●
そして、手術が無事終わった縫いぐるみを囲んで、3人の女の子たちもまた、先生にありったけの感謝を伝えているところだ。
「はい、おしまい。もう大丈夫だよ」
滝原 レオン
から受け取ったパンダの縫いぐるみを、
劉 瑞麗
はぎゅっと頬を埋めて抱きしめ、
「謝謝。好好が元気になって、るいりはとっても嬉しい」
好好と一緒に、ぺこりと滝原にお辞儀する。
「ほら、もう心配ないわ」
三宅 葉月
は、新しくチョッキを着せてあげたテディベアを、女の子に優しく手渡す。
「わあ、クマちゃん、可愛くなってる!」
このチョッキで、お腹の手術跡も目立たなくなった。ちょっとお澄ましのテディベアに、さらに女の子は、あの
後木 真央
と一緒に作ったペンダントも付けてやると、これもとてもよく似合って嬉しい。
「今度からこの子のこと、大切にしてあげてね。
そうしたら、ずっと一緒にいられるから」
「うんっ。せんせー、ほんとにありがとう!」
そして難手術だったフェンリルちゃんは、
宮祀 智瑜
の手から、
加藤 神々ノ黄昏
に。神々ノ黄昏は智瑜と、手術の半分を担当してくれた真央の方にも礼儀正しくお礼を述べ、
「フェンリルちゃんも、治してくれてありがとうって言ってますでございます(ぺこり)」
フェンリルちゃんのお尻の手術に
骨削 瓢
の撃退と、今日は大役を果たした智瑜に、
「よぉ、おつかれ」
「どうもお疲れ様でした」
と滝原と葉月の2人も歩み寄り、互いの労をねぎらった。元気な姿で戻ってきた縫いぐるみを見せっこして、喜び合っている子ども達の様子に、目を細めて智瑜が微笑みながら、
「小さい頃、私のお母さんもこうやって、
ぬいぐるみを直してくれたのを、今思い出してました……
肩の部分が解れて取れかけてたのを、また元通りに縫ってくれて。
元気になってくれたようで、とっても嬉しかったんです」
──家に帰ったら、自分も大切なぬいぐるみを抱きしめてあげよう。そう思う。
滝原もまた、そんな子どもたちの笑顔を、満足そうに見渡して、
「やれやれ、今日は大変だったけど……おもちゃのお医者さん、案外悪くねえかもな」
「はい2人ともお待ちかね、直ったよー」
初島 優
は、
本田 誠也
に魚釣りゲームを、そして
志波 拓郎
にはロボットのおもちゃを、それぞれ返してあげたところ。ゼンマイを巻くと、再び動き出した回転テーブルと、元に戻った魚たちに、
「どうも助かったっす、最初から初島さんに頼めばよかったっすね……。
でもこれでまたお兄さんとして、親戚の子と遊んでやれるっす」
と本田は相変わらず真面目顔で、それでもちょっぴり嬉しそう。
拓郎のロボットも再び立ち上がり、机の上でガシャガシャと歩き始めた。
「うわ……目が光るのまで、直って、る……!」
頭を押せば、再びピカピカと光り出すギミックに、拓郎も感激する。胴体の割れも、よくよく見なければ分からない程度に補修されていた。
「初島さんも、八重崎先輩も……ありがとう、ございます。
あ、これ……良かったら」
「ん、何だろ?」
八重崎 五郎八
が受け取った包みを開けば、それはバターの甘い匂いのするクッキーだ。
「せめてものお礼……お医者さんたちで、食べて下さい」
「ありがとう、皆で頂くね」
「美味しそー! あたしも勇者だからもちろん貰えるよね☆」
「って、姫音ちゃんはお医者さんしてないでしょ! 暴れてただけでしょ!?」
横からクッキーをせしめる、ちゃっかり
歌星 姫音
と、慌ててそれを止める
河原 広樹
。姫音のニャンダムはキラキラのシールでデコられ、あいかわらずスカートも穿いたまんまだけど、本人はいたく満足げな様子。
その姫音のプラモを直した
宇佐見 望月
の方は、
「おっしゃ、エポパテ固まったぜ! 後は同じ色に塗って、と……」
パーツの複製も終え、最後のミニカーを
近石 簾
に返し終わったところ。
「うおおお、サンキューっす、先輩!」
「にゃふっ? クレーン直ったのだ、じゃあその写真も撮るのだ!」
みんなの間を巡回してきた、
後木 真央
もそこにやって来て、デジカメをぱちり。クローラクレーンとカニさんクレーンの2台を、並べてはしゃぐ持ち主に許可を取り、プリントした写真は近石に、デジカメのデータの方はお医者さんの望月に、それぞれ渡す。
「みんなの直した成果なのだ♪」
そして、出来上がった例のレジンアクセサリーも取り出して、
「はい、もっちゃんセンパイも修ちゃんもどうぞなのだ♪」
望月と、そして広樹と遊んでいた
八神 修
にも、元気よく贈呈した。
「うひゃっほう、真央ちゃんからニャンダムの勲章貰ったぜ! やったー!」
「ニャンプラのイラストを貼り込んだ、レジンクラフトか……。
シンプルなのに良く出来てるな。どうも有り難う真央、嬉しいよ」
お医者さんとおもちゃの持ち主、会場を満たし合うそれぞれの笑顔を見渡し、
八重崎 五郎八
もまた、やれやれと重い腰を下ろす。予定のドクターが急に来れなくなったり、子どものおもちゃに悪戯する輩が現れたりと、まったく一時はどうなることかと思ったけれど。
「まあうん、色々大変だったけど……それでもやっぱり、
壊れてた玩具が直って嬉しそうなお客さん見てると、
こっちも嬉しくなるね。また、次回も開催しようかな……
って、あれ……若菜さん?」
店内でまだ1人、心配そうにおもちゃの修理を待っているお客さんの姿を見つけて、五郎八は様子を見に行く。あれは同じクラスの
十文字 若菜
ではないか。
「あ、五郎八ちゃん」
そして、彼女のオルゴールを分解していた
天動 記士郎
も、どうやら修理を終えたようで、小物ケースに仕分けしておいたパーツを、再び元の順番に組み立て直す。糸目だけど作業は正確で、視力は良いみたい。
「お待たせしました。試してみましょうか」
ボックス裏のツマミでゼンマイを巻き、演奏をスタートさせれば。サンタと雪だるまの人形がぐるぐると、再び湖の上でスケートを始めた!
「わっ、すごい、直った!」
「良かった、どうやら大丈夫みたいですね。
この湖の氷の下で、オルゴールと一緒に磁石が回っていたんです。
その磁石に引かれて、人形も動く仕掛けだったんですが、
磁石が弱くなっていたみたいで……交換したら直りました。
でも……すみません、」
感激して喜ぶ若菜に、けれど音色の狂いは直せなかったと、申し訳なさそうに天動が説明する。例えばピアノなどの調律とは違って、オルゴールの音程は、櫛歯を直接削ることで調整する。万一削り過ぎてしまったら、もう元の音には戻せなくなってしまうため、ここは天動も手を付けられなかったのだそうだ。
「さすがに専門外で……申し訳ありません」
「ううん、私の方こそ無理を言って。
人形を直してもらっただけでも、本当に感謝してます。
あの、これ、もし良かったら受け取って下さい」
待っている間に真央と作った、レジンのペンダントを天動に手渡す。若菜が描いたネコの模写が貼り込まれていて、動物が好きな天動は「これは有り難うございます」と喜んだ。
「ん、でもオルゴールの音の方は、どうするの?
若菜さんさえ構わなければ、『入院』って手もあるけど……」
「入院、かぁ……」
五郎八の提案に、若菜が真剣な顔で悩み出す。その様子に天動が、
「とても、大事な物なんですね」
「ええ……」
そうして若菜がぽつりぽつりと、このオルゴールの思い出を2人に語りだした。
◇
「これを買ってもらったのは、小学1年生の時だったんだ。
家族旅行で行った福岡で、このおもちゃのオルゴールを見つけたの。
私はこの可愛いオルゴールに一目ぼれして、両親に買って買ってって騒いじゃって。
父親はこんな安物と言って聞いてくれなかったけど、
でもお母さんが、しかたないわねって言って、買ってくれて」
オルゴールの曲のテンポが次第にゆっくりになり、ぐるぐるスケートをしていたサンタたちの動きも、それにつれて緩慢になる。
「母は父に従順で静かな人だから、
父が反対しているのに買ってくれたことなんて、本当滅多になくて。
買ってもらって嬉しくて。
ホテルに着いて真っ先に箱を開けて、お母さんと一緒にオルゴールを聞いたの」
若菜がもう一度ゼンマイを巻けば、また再び動き出す人形と音楽。
「いまだにどうしてあの時、買ってくれたのかわからないけど……
私にとっては、だから大事なおもちゃなんだ」
そうやって、何度も音楽を聴く若菜の姿に、天動はこのオルゴールを預かった時のことを思い出す。この少女は、壊れた原因を使い過ぎだと、確かそう言っていた。
(つまり……壊れるほど繰り返し、このオルゴールを聴いたのでしょうね)
若菜は自分の夢を反対され、その両親とは今喧嘩中だ。その事情までは知らなかったけれど、何となく天動も察する。
くりかえし聴く音楽と、そのたびに再生される、過去の家族との思い出──。
「……決めた。五郎八ちゃん、このオルゴール、預けるよ。
時間が掛かっても構わないから。もう一度、あの時の音楽が聴きたいな」
「ん、分かった。じゃあ今手続きする。責任持って、預かるから」
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
おもちゃのお医者さん
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月31日
参加申し込みの期限
2014年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!