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夏休みの終わり、真夜中のプールで
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●共犯●
「こんなところにリア充が2組……涙でプールが見えないのだ……」
「ああ〜ん! 見てるこっちまでドキドキしてきたよー(身悶え)」
そんな神条と羽衣、飛吹や冴来たちの様子を、物陰からこっそり観察(?)しているのは、
後木 真央
と
野々 ののこ
、
キュルビス・ラムズイヤー
の3人だ。いや、正確にはキュルビスの方は、カップルさん達の邪魔をしないように、真央たちを止めてるっぽいけど。
「人のコイジを邪魔するやつはプフェーアト(馬)に蹴られやがれって言うらしいデスヨ!」
「こら。そんな所で一体何をしている、お前たち」
ビクウッ! いきなり背後から話し掛けられ、恐る恐る3人が振り向けば、
そこに呆れ顔で立っていたのは、2年10組の学級委員、
楪 櫻
だった。
「こんな時間に物音が聞こえるから不審者かと思えば……
皆、プールに忍び込んで何をしているんだ。
後木と野々は……その、褌姿だし、
そこのお前の頭は、何がどうなっている。カボチャの仮装か……?」
真面目な櫻には、この時点でもう色々と、突っ込みドコロが多過ぎだ。
「仮装じゃねーデス、キュルビスのカボチャヘッドは顔の一部デスヨ!」
「にゃっふぅ! フンドシ普及同盟の参上なのだ〜!」
やいのやいのと頭の痛い問答をしていると、
「おろ? 櫻ちゃんまで来るなんて、ちょーっち意外!」
同じクラスメイトの
志波 武道
が走ってきて、ともかく知った顔に安堵する。
「志波、お前もいたのか。いや物珍しそうに見るな……私は偶々通りかかっただけだ」
本土にある祖父の道場からの帰りであり、学校の近くを通ったら物音が聞こえたので、ここまで様子を見に来たのだ、と説明する櫻。
武道たちからも集まっている事情を聞き出すと、ツヤツヤピカピカの ののこ達の顔を見回して、
(……皆、ずいぶんと楽しそうだ。
まぁ……たまにはいいのかもしれんな)
「分かった、無理には止めん。そこまで無粋な真似はせんよ。
……その代わり、危険な真似はしない事。
あと、終わったらきれいに片付ける事」
こんな時にも小言のような事を言ってしまうあたり、やはり自分は堅苦しい性格をしている……と我ながら呆れてしまう櫻だったが、晴れて学級委員のお許しが出て、ののこ達は大喜びだ。
「ヤッターー! 櫻先輩、ありがとーっ!!」
「さっすが櫻ちゃん、太っ腹! オトコマエ! 裏番長!」
◇
歓声を上げて、再びプールに駆け出して行くののこ達を、
楪 櫻
は苦笑まじりに送り出してやり、
「まったく、元気だな。まだ暦の上では8月とは言え、
そろそろ夜も冷えてきただろうに……」
半袖のYシャツにチノパンというその格好で、スタート台の上に腰掛けると、隣りに残った
志波 武道
にも伝えてやった。
「さて志波、お前も泳ぎたいなら構わんぞ。
少しぐらいなら私が見ている」
「へっ……?」
「……何を呆けている。何のために私がここに残ったと思ってるんだ」
「エート……櫻ちゃんが、俺の追っかけダカラ?(きょとん)」
「誰が追っかけだ! プールの見張り役を代わろうと言っているんだ。
お前の事だ、どうせ皆の安全に気を遣うばかりで、
自分のためになど泳いではいなかったのだろう?」
呆気に取られていた武道が、ようやく言葉を継いで、
「イヤデモ、櫻ちゃんだって、泳ぎたいだろーしサ」
「何度も言うが、私は偶々通り掛かっただけだ。
そもそも水着も持っていない」
(それに、あの楽しそうな輪の中に私が入ったところで、楽しめるとは思わんし……)
かえって、皆に気を遣わせてしまいそうだ。とりわけ、目の前のこの級友には。
だから、泳ぐつもりは無いの1点張りで、この場は押し通す。武道の方は、それでもしばらく躊躇っていた様子だったが、じゃあ櫻ちゃんにだけは……と前置きして、「自分が皆の安全に責任がある理由」について訳を話した。
「ああ、成程な……」
その事情を聞いて納得する櫻。彼らしい気の遣い方だと思う、
「だがそれを言うなら、皆を止めようとしない私も同じことだ。
志波。今日だけは私も、お前の共犯になってやるから」
◇
「さてと、」
ブーメランパンツに着替え終わった
志波 武道
は、スタート台の上に立った。
25メートル向こうの反対側には、やはり台に腰掛けて涼んでいる、
楪 櫻
の姿が見える。キャッキャ☆と武道が手を振るが、彼女はそっぽを向いたまま、反応もしてくれない。監視を代わってくれたせめてものお礼にと、さっき櫻の前で神速脱ぎを披露したら、ものすごくイヤな顔をされて、ここまで追い払われたのだ。
「んもー櫻ちゃんったら、シャイなんだからー☆」
そして心の中で、そっと続きを付け加える。
(……アリガトな、櫻ちゃん)
競泳用のゴーグルを装着し、目の前に伸びるコースをまっすぐ、武道は見つめる。
「さて、明日からは2学期」
(──俺は自信を持って泳ぐことができるのか、
スランプを乗り越えられるのか、
タイムは早くなるのか……)
でも、今日だけは。櫻がプレゼントしてくれた、今この瞬間なら。
そんなのは全部忘れて、ただ純粋に、泳げる気がする。
美しいフォームで跳び込んだ級友の姿を見て、「ほう……」と思わず櫻は感嘆の声を漏らした。
何か恥ずかしかったのか、プイとすぐにプール全体の監視に戻るが、視界の端でそれとなく見守る間にも、みるみる彼はスピードを上げ、櫻の足許で、見事なクイックターンを決める。
月夜のプールにきらめく航跡を曳き、武道が再びコースを戻っていく。
櫻はチノパンの裾をたくし上げ、その航跡に、そっと足を浸してみた。
冷たい。
でも、何だかとても気分が良い。
「──ああ、ここがお前の世界なんだな」
同じ世界の端にいっとき繋がりながら、櫻は知らず微笑を浮かべて、夏の夜空を振り仰ぐ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月03日
参加申し込みの期限
2014年10月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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