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残暑見舞いを、あの人に
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●箱根に行こう●
【旧市街・寝子島郵便局】
「うわああっ、何だこれは!(ぐるんぐるん)」
八神 修
は機械の中で回転していた。
ここは寝子島郵便局の本局。ポストから集荷された八神は今、乾燥機のようなドラムロールの中で回っている。こちらは厚みで郵便物を選別する機械だったようで、定形のハガキだった八神は、すぐにスリットを抜け出て、次のベルトコンベアに乗った。向きを自動で揃えられると、次は押印機が消印を押す。
『ウニャッ!?』
足を生やして逃げ出そうとするブラックを、切手の中で必死になだめる八神。寝子島の郵便局は自動化が進んでおり、このままハガキのフリをし続けていれば、何とか局員にもバレずに済みそうだ。
次は区分機で郵便番号と住所が読み取られ、
「うわっ!」
地名の電光表示された各ボックスに、ジェットコースターよりも速く自動仕分けされる。
「ちょっとしたアトラクション気分だな……ん?」
いつの間にか、ハガキの表面がむずがゆいような?
「見えないが、何か印刷されたようだぞ……?」
透明な特殊インクで、バーコードが印字されたのである。
「このバーコードで、配達を効率化しているのか……へえ、知らなかったな」
興味津々の八神の郵便局見学は、まだまだ続く!
【箱根の高級旅館】
一方、
青物 といき
は未だ箱根の実家から出られずに、孤軍奮闘していた。
「あっ、そうだ! といきの携帯電話、島での運転手さんの連絡先が入ってた!
うまく電話通じたら、何かあったって迎えに来てくれるかもだにゃ!」
ナイスなアイデアだ。島での運転手とは、登下校の送り迎えをしてくれる専用の運転手さん。実家が旅館やホテルを経営しているだけあって、といきは星ヶ丘でも結構なお嬢様なのである。
「にゃにゃー! でも机が高すぎて、手が届かないにゃー(ぴょんぴょん)
ってそこの猫! ぐうたら寝てないで、ちょっとは働くにゃ!」
相変わらずやる気なさげな、切手の中の温泉猫に向かって、
「浅井先生の所に無事着けたら、たっぷり温泉に浸けてあげるから!」
切手にあるまじきこのご褒美に、しかし温泉猫の目がピキューンと輝いた!
『ウニャアッ!(にょきっ)』
ハガキの4隅から幻の猫足を生やすと、その爪を引っ掛け、たちまち机の脚を駆け上がる!
「やったにゃ! 後は携帯電話の登録先で(ぴぽぴぽ)
……繋がった! もしもし運転手さん? こちら といきだにゃ!」
【桜花寮前】
「黒い車の屋根で、日向ぼっこ!
紙でなかったら俺たち、大やけどだなHAHAHA☆」
さてこちらは、川下りで濡れたハガキ(自分たち)を乾かしている、
志波 武道
たちだ。軽口に反応が無いので横を見れば、すでに
御巫 時子
はスヤアと寝入ってしまっている。ハガキになっても相変わらず、どこでも寝るのが好きな子だ。
『ええ、お嬢様。……これから箱根にお迎えですか?
いえいえ、お安い御用ですよ。どうぞお待ち下さいませ』
(ん、この声……? この車の運転手サンか?)
屋根の下から漏れ聞こえてくる声に、なんとなく武道は耳をすます。乾かす前には気付かなかったが、どうやら中にドライバーがいたらしい。電話で誰かと話しているようだ。
『はい、そう言えば……お嬢様が帰省されている間に、
寮のポストに何通か、手紙が届いておりましたので、私が預かっておりますが。
よろしければ、こちらもいっしょにご持参しましょうか?』
【箱根の高級旅館】
『そうですね、手紙は暑中見舞いが何通か……浅井先生という方からも、届いておりますが』
「にゃにゃ、にゃんだってー!?」
その運転手の声に、思わず
青物 といき
は自分の耳を疑った。
「なな何て! 何て書いてあるんだにゃっ!?」
電話の向こうで読み上げられた、その暑中見舞いの文面は、陸上部員全員に送られたと思しき、当たり障りのないものだったけれど。それでも といきには、嬉しすぎるサプライズだ。
そして何より重要なのは、その暑中見舞いに、浅井先生の現住所が書かれていたことだった。
「やった──それだにゃ!」
青物といき、ここで浅井先生の宛先をゲット!
そして といきは、携帯電話に向かって、勢い込んで叫ぶ。
「いい、運転手さん? 今から言うことを良く聞いて、ゼッタイその通りにしてにゃっ。
箱根まで来たら、といきの部屋に勝手に入っていいから!
机の上にあるハガキを、その先生の住所まで、届けてほしいんだにゃ!」
【桜花寮前〜寝子島大橋】
ぶるるん……
そのエンジンの始動音に、思わず
志波 武道
は自分の耳を疑った。
「ちょっ! 時子ちゃん、起きてー超起きてー!
出ちゃう出ちゃう! この車が走り出す前に、急いでここを下りなきゃ!」
「ふぁ……おはようございます、武道さん……(にこっ)
あら、どうしたんでしょう、私たち。
濡れた紙が、まだ屋根に貼り付いて……ここから、動けませんね?(きょとん)」
「な、ナンダッテーー!!?(じたばた)」
御巫 時子
の報告に、自分のハガキも車体から剥がせなくなっていることに気が付き、愕然とする武道。
そうこうしているうちに軽快に動き出した車は、寝子島街道の大通りに出て、海岸沿いにみるみる速度を上げていく。この先は、本土へ繋がる寝子島大橋──明らかにこの車、島の外へと向かっている!
「ソーイエバこの車……箱根に行くとか言ってたナー……ハハ(青ざめ)」
「まあ、それは困りましたね……どうしましょうか」
あんまし緊迫感のない時子、同じ切手内のサンマさんはサンマさんで、
『サンサン〜!(ヒャッホー、こんがりサンマの干物だぜー)』
とか言ってるし。武道は必死に考えをめぐらせるが、
「いやしかし後ろのカワウソが気になって考えがまとまら」
『ぴきゅ!(バシーン)』
「ウワァン考えまぁす!」
その時だ! びゅんびゅん行き交う車の列の隙間を縫って、こちらを追い越していく1頭、いや1枚の白い影がある。
「チョーイ オーイ 車こわいな こわい(たったか)」
「って、その声──シダちゃんか!?」
ハガキに生えているのは4本のシカの足、もといベトナムユニコーンの幻の脚。
そう、サオラがお供の切手に変身した、ベトナム娘の
シダ 美穂戸
だ!
「シンチャオ シダだ シダ ベトナムに 里帰り
こないだ 帰って来たとこ
でもまた とんぼがえり ボー(父親) 迎えにいく」
そこで並走する時子たちの車を、うらやましそうに見上げて、
「2人は車で 里帰りか いいな 楽ちん
シダの相棒は サオラ
ヴァン 不服ない ハイヨーシルバー(ぱっぱか)」
「って、ちがああうシダちゃん、お願いここからヘルプミー!」
「シダさん、私たち動けなくて困ってるんです……。
この車からどうか、私たちのハガキを剥がしてもらえませんか?」
「いいのか ヴァン わかった シダに まかせろ
サオラ あの車上がれ ソン育ちの足 見せてやれ ブイブイブイ〜♪」
山で鍛えたサオラの足で、たちまちサイドから車体を駆け上がると、
「シカと見ろ シッカリ受けろ
シダとサオラの ダブルキック」
「ダブルキックって……えっ? ちょっまっ、タンマ! 待ってシダちゃん!?」
「チュックマイマン いくぞ サオラ
モッ ハイ バー ボン
シダ ダダ ダダ ダ!!!」
「って、ギャーーーーーーーーーーーーーーー!?」
哀れ武道と時子のハガキ、シダとサオラに蹴られて、ズタボロになって空中へ!
「ブイブイブイー 飛んだ 飛んだな
……
消えた 消えたな 星になったな
……
……
まあいいか ホンサオダウ 問題ない」
2人を自由に解放してあげて、シダもとっても良い事をした気分。
「サオラ シダたちも 飛ぶぞ 飛ぶぞ
飛行機のって ベトナムだ
いくぞ 空港まで ハイヨーシルバー(ぱからんぱからん)」
【神奈川県本土・木天蓼市上空】
「きゃあああああああああああああああ!!」
「ギャーーーーーーーーーーーーーーー!?」
箱根どころか、はるかな空の高みに吹き飛ばされ、ああ絶体絶命の
志波 武道
たち!
その時、
御巫 時子
が能力のレンジを最大出力にして、虚空に叫んだ。
「鳥さん、お願いします……私たちを、どうか助けて下さい……!」
その数秒後、油揚げをさらうように、サッと空中で2人をキャッチする影!
「「ピーヒョロロロロ……(あっ時子だ時子だ、何やってんの)」」
2人を助けたのはトンビの群れ──ろっこん【鳥の囀り】の呼びかけが、彼らの耳に届いたのだ!
『サンサン〜!(ヒャッホー飛んでる! やっぱり俺は空を飛べるんだぜ!)』
浮かれているスタンプアニマルのサンマさん、そして喜ぶ武道やカワウソたちを微笑ましく見守りながら、時子はトンビたちに、自分たちを島に戻してもらえるよう、お願いしてみる。
「「ピーヒョロ、ピピピ……(わかった桜花寮だね、お安い御用さ)」」
「鳥さん、どうも有り難うございます……」
あわや箱根送りにされる所だった武道たち、こうして時子と鳥さんの働きで、寝子島への帰還を無事(?)果たすのである。
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2人まで
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コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月31日
参加申し込みの期限
2014年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月07日 11時00分
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