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残暑見舞いを、あの人に
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●空の郵便屋さん●
【星ヶ丘寮・
八神 修
の部屋】
八神が幸せな夢から目覚めると、自分が机の上で1枚の絵葉書に変っているのを発見した。
彼は写真面を下にして横たわっていた。
切手のある方(頭)を少し持ちあげると、ペラペラの洋紙が見える。
「──と思わず現実逃避で、カフカ著『変身』風に目覚めてしまった訳だが。
どうにも、頭の痛い状況だな」
切手にプリントされた
八神 修
の足許で、黒猫のブラックが『にゃあ……』と返事をする。
七夜 あおい
宛てのハガキを書き終えたあたりで、眩暈がしたことだけは覚えている。
そして気が付いたら、こんな有様になっていたというワケだ。
その八神の切手は、こんなヴィネット風の可愛らしいデザイン。
ブラックは、彼の飼っている仔猫のうちの1匹。ちなみに額面は「853(ヤガミ)円」だ。
「まあいい、あおいが喜ぶ顔も見たいからな。
あおいの部屋は桜花寮。なんとか頑張って、この葉書を届けよう」
八神にとってこの絵ハガキは、
先日の旅行先で求めた、
だいじな思い出の1枚だ。ならまちの街並みに、猫が沢山くつろぐ可愛い写真。表には残暑見舞いの文面と、奈良旅行の簡単な思い出が綴られている。
猫好きのあおいなら、きっとこのハガキに、ほっこりしてくれるに違いない。
「そうと決まれば、いくぞブラック!」
『にゃっっ!』
元気よく黒猫が返事をすると、ハガキの4隅からにょきっと、幻の猫足が出現した。スタンプアニマルのジャンプ力を借りて、たちまち窓の外に飛び出すと、ちょうど通り掛かった自転車の荷台に、そのまま跳び乗る!
「よしよし、えらいぞブラック。
星ヶ丘から桜花寮までこのまま、自転車や車を乗り継いでいくぞ」
【星ヶ丘・
オレンジ動物病院
隣宅】
その
八神 修
(と動物王国の愛犬)宛てに、フィラリア血液検査のお知らせを送ろうとしていた彼、
ジェレミア・ベルトーニ
もやはり、当のハガキに早変わりしていた。
ジェレミアは、星ヶ丘で動物病院を開業している、獣医さんだ。
「お知らせだけじゃ味気ないから、暑中見舞いな文言も入れて、季節感を出そうとしたのにな」
ハガキは、ワンコと蚊のシルエットがシックなデザインのDM風。人柄の忍ばれる綺麗な字でそこに、『暑さに負けず皆元気よく走り回っていますか。Bona Estate!』と添え書きが入っている。
「何だか大変な事になっちゃったけど……でもまあ、八神君の家は同じ星ヶ丘。
比較的近かった事が不幸中の幸いか!」
しかし、こんな姿でどうしたものか……と思案していたら、
『くるっぽー』
彼のスタンプアニマル、肩に留まらせていた伝書鳩さんが、くいくいと切手の中でジェレミアの赤毛を引っ張った。
「ん、どうしたんだい鳩さん?」
見れば、手紙を届けるなんて朝飯前だという、その自信に満ちた表情……!
『くるっくー!(ハト胸)』
「そうだね鳩さん、君のその優秀な能力に全てを託すよ。
それにハトは神様の使いでもあるし!」
伝書鳩さん力を貸して、とお祈りすれば、たちまちハガキの背に幻の小さな翼が生えた! スタンプアニマルの力で、そのままふわりと空中へ!
「さすが神秘の国、日本だよ!」
『ひと』にとっては不思議な神魂現象であっても、このマイペースな外国人は、全部この一言で納得してしまうようだ。窓から外に出て、自慢の庭を彩る花たちを見下ろし、そのまま華麗に空の高みに舞い上がる。
「鳩さんのお陰で、向かうべき方向も何となく判るよ……って、おや?」
ところがどうしたことだろう、ハガキの向かう先が、何だか違うような?
「ねぇ鳩さん、八神君の家は星ヶ丘だよ。どうして西に進んでいくのかな……?」
『ぐるっぽー!!』
【シーサイドタウン・上空】
「……なんだこりゃ。クソ。この島ってどうなってんだよ」
新江 天懸
は悪態をつきながら、ぶつくさと空を飛んでいた。
普段の彼は、脱色した髪とジャラジャラのピアスがチャラい印象の中学生なのだけれど、今は当然のようにハガキの身。半透明のカモメの羽根が、その絵ハガキから生えている。
「あれ、どうやら君も同類かな? こんにちは」
突然聞こえてきたその穏やかな声に、眼下を見下ろせば、ひらりとこちらに浮上してくる、同サイズの紙が見えた。やはり透き通った翼が生え、パタパタと優雅にそのハガキを運んでいる。
「やあ、君の鳥さんは何かな? ちょっと透明で分かりづらいけど、
その翼端の斑点模様は……ふむ、カモメだね?」
「……何だお前」
「
ジェレミア・ベルトーニ
。星ヶ丘で動物病院を開いてるんだ」
あからさまに不審げな新江の態度を気にすることもなく、ジェレミアがそう名乗る。そうして悠々と彼の周囲を滑空すると、眼下に広がる海辺の町並みを眺め、
「この寝子島は猫天国だって聞いてやって来たんだけど、ここは本当にいい所だね!」
見当違いの方角に飛んでいく自分のハガキに、最初は驚いていたジェレミアだったけれど、すぐに気を取り直して、この不思議な空の旅を楽しむことにしたようだ。あちこちの屋根や屋上で、日向ぼっこをしている猫たちの様子に目を細めながら、
「この鳩さんのお陰で空中散歩もできて、
改めてこの島の素晴らしさを、再認識しているところだよ」
ムッツリとそっぽを向いている新江を見て、そこでふとジェレミアが思い出したように、
「ところで君は、誰の所に行くのかな?」
この新江が飛んできたのは、旧市街の親戚の家からだったけれど、初対面の相手に、行き先まで言うつもりなど毛頭ない。それに、こういう余裕のある大人は苦手だ。
「……うるせ。おいカモメ、とっととコイツから離れろや」
切手の中のカモメに命令し、ダイブしてその場を離れようとする新江だったが、
「あ、おい。でも、1つだけ聞いていいか」
不躾なその新江の態度にも、気を悪くした様子も見せず、ジェレミアはにっこり頷いたのだが、
「……なあ。今の俺の姿って、鳥に見えるか?」
この唐突な質問には、さすがにちょっと面食らったようだ。
「いや、何でもねーよ」
そんな質問をした新江も恥じ入るように、すぐに身をひるがえしてその場を離れる。
コンビニで適当に買ったような、彼のその絵ハガキには、何の文字も書かれてはいなかったが。もしジェレミアがもう少し注意深くその表面を見ていたら、ボールペンで何かを書こうとした跡に、気が付いたかもしれない。
新江天懸が目指すのは、シーサイドタウンのマンション。
両親たちの離婚で、今は苗字も変わってしまった、実の姉の住むマンションだ。
(……元親父から、住所は聞いてある。
あいつのことだ……どうせ何も変わってねえとおもうけど、それでも)
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月31日
参加申し込みの期限
2014年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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