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ある霧と森と少女と影
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「またこの森に来れたのか」
八神 修
は確信を持って呟く。
「あれ? なんでスマホにつけてたキーホルダーだけあるのだ?」
手を繋いでいる相手は
後木 真央
。前回この森に来たときと同じ相手だ。心強いことこの上ない。
「この手を離さず、一緒に行ってくれるか?」
「修ちゃん!? うん、絶対あの女の子は助けたいのだ」
ゆらり、石碑の向こうに黒い影が揺れる。以前、この森から抜け出す直前に出会った得体の知れない影だ。修は黒い影の動きを見極め、対峙したまま石碑に近付いた。
すぐさま、新聞部の嗜みであるデジカメの連続撮影で、石碑に書かれた文を撮る。連続の撮影であれば、碑文が欠けてもしまっても他の画像に写して残すことができるからだ。
じりじりと対峙したまま、一度、修と真央はその場を離れることに決める。
「前に、均衡を守ると言ったな。何の均衡だ」
『このモリの、均衡だ』
答えたのは、男の声だ。
「他の人間たちをどうした」
『おかしなことを言う。他など最初からいるはずがない』
問答を繰り返すが、核心にはまだ迫れそうにない。前回を踏まえたとしても、情報が少ないのだ。
黒い影の動向を見守りつつ、修たちは徐々に距離を開けていく。石碑からある一定の距離を取ると、黒い影は見えなくなった。
「消えたのだ!?」
「きっと行動範囲外なんだろう」
驚く真央の言葉に頷いて、修はデジカメの画像を見ながら、碑文を改めて読んだ。
「ヒカリソトニタドレバ……辿るべき光は何処だ」
光を辿っていけば、助けを求めていた少女に繋がる、そんな予感が修にはあった。何より、今持っている情報で行うべきことは、目印となる光を探すことである。前に来たときは最初から光があったのだが、今回は光も目印となるものも、見えはしない。
「どうすれば……」
やはりもう一度、あの黒い影の所へ行って何か情報を得てくるべきなのだろうか。しばし修は思案する。
「修ちゃん!」
真央の驚いた声に顔を上げれば、目の前に影がいた。しかし、先程遭遇した黒い影ではない。見たこともない、青い影と紫の影である。ぱっと見たところ、黒い影よりも存在がはっきりしているようだ。青い影は人の形を、紫の影はアメーバ状で形が無い。きっと形を自由に変えられるのだろう。存在がはっきりしているとはいえ、交戦はなるべく避けたいところだ。体力的な意味もあるし、きっとこれらは雑魚。大元はあの黒い影に違いないのだから。
青い影と紫の影がじりじりと近付いてくる。行動範囲が黒い影よりは広いのかもしれない。修は真央の手を引いて、逃げることにした。
新井 すばる
は、
神野 美野梨
の手をきゅっと握った。
「すばるくん? 霧の深い森……またなの?」
美野梨の言葉に、すばるは首を縦に振った。
「うん、神野さん、この間の続きだね」
辺りを見回して見えるのは前回と同じく、霧ばかり。
「どうやらボクらには何か需要な役目があるらしい」
すばるは注意深く辺りを見回す。前回のような妨害も見えず、霧しか見えない。手を離さないように注意しながら前に進んでみると、目の前に、ひっそりと何かが立っているようだった。人ではない。何か、直立不動の物だ。
美野梨の手を引いて近付いてみると、それは石碑だった。この間迷い込んだ霧の森で、脱出直前に見たものと同じものだろう。前回は特に気にも留めなかったが、石碑の表面には何やら書かれている。
「途中から汚れて読めないね」
言いながら、すばるは片手で器用に懐からちくわを取り出す。そうして、ろっこんで氷を作り、溶かした水を汚れた箇所に浴びせかけた。指で擦って汚れを落として、現れた言葉は……。
『モリノヒトココニツナギトメ ヒカリソトニタドレバ トラワレシモノカイホウセン』
「モリノヒト? モリがヒトをでなく?」
美野梨が首を傾げる。とりあえずはっきり分かっていることは、光を辿るしかないということだ。
「神野さん、どうする? 先に進むかい?」
「進むわ」
「だよね、行こうか」
前回の妨害を思い出しているのか、それとも悩んでいるのか。少し険しい表情を見せる美野梨に、すばるは笑いかける。
「なぁーに、幸い頼りになるナイトに心当たりがある」
「ナイト?」
「ボクだ」
すばるは美野梨にウインクしてみせた。
「姫はご安心を」
そのとき、ゆらりと何かが視界の端で動いた。すばるは美野梨を守るように後退し、相手を見据える。石碑を挟んで向かい合うように、黒い影がいた。何か得体の知れない感じがして、すばるはすかさず、冷凍ビームを影へ向かって放つ。
「効いて……ないわね」
「一度離れようか、神野さん」
ろっこんが効かないのでは、どうにもならない。それに、影について考えるにもこの場所で考えるのは危険だ。それに何より、ナイトとして姫の身に危険が及ぶことは避けねばならない。すばるのスマートサポート計画は、前回に引き続き、実施中である。
すばるはその場を離れるように美野梨の手を引いた。
すばると美野梨がその場を離れると、影はふっと掻き消える。そうして、次に石碑の傍に辿り着いたのは、
御剣 刀
と
小山内 海
だった。2人も一度霧の森を経験している。手をしっかりと握っているのは、離した時のリスクを互いに自覚しているからだ。刀の右手には木刀、海の左手にはペンが握られている。
「やっぱり、ここは以前に来た森の中か?」
『そうみたい』
ペンを握った方の手で、海は刀の身体に指で文字を書く。刀の言う通り、ここは前にも刀と一緒に来た場所だ。あのときは確かお姫様だっこをされて……そこまで思い出して、海は顔を赤く染める。
「小山内、どうした?」
『なんでもない』
海は慌てて首を振り、文字を書いた。
「小山内!」
少し強く名前を呼ばれて、何だろうと前方を見ると、黒い影が現れた。前回は見たことがない存在だ。これが今回の妨害であるならば、ゆっくり石碑を読ませてはくれないのだろう。
黒い影の様子をうかがうことは刀に任せて、海は石碑に目を走らせた。まるで今さっき誰かが綺麗にしたかのように、表面が濡れている。おかげで、汚れていて読めないという箇所が無く、書いてあることを一通り目にすることができた。
モリノヒトココニツナギトメという部分は、森の人此処に繋ぎ止め、だろうか。すると、此処というのはこの石碑で、森の人というのは今対峙している黒い影のことか。
【私を助けて】
黒い影の中から、助けを求める声が聞こえてくる。この黒い影……つまり声の主を石碑で繋ぎ止めているのだろうか。以前は石碑に触ったら終わりだった。今回はどうなのだろう。
試してみればわかるよね……と、心の内で呟いて、海は石碑に手を掛けて押してみた。しかし、石碑は重くびくともしない。
まるでそれを見計らったように、黒い影から先程とは違う、別の声が聞こえてくる。
『無駄だ』
≪イッショニ、アソボ≫
2つの声はどちらも、助けを求めた声とは違った。黒い影は得体が知れない。刀は木刀を持ってはいるが、物理的な攻撃が通るという確証は無い。
今、すぐにでもできることは……海は再び石碑を見る。
ヒカリソトニタドレバ……外の方向へ光を辿ればいいのだろうか。それならば光を探そう。
『刀くん』
刀と指を絡めて、しっかりと手を繋いで海はその場を離れた。黒い影の行動範囲ではないのか、石碑から離れると、追ってくる様子は見られない。
海はこっそりと隣の刀を見る。歩幅を合わせてくれているのが嬉しい。緩みそうになる気持ちを抑えて、海は心に決める。獣道から外れないように気を付けて、そして刀の動きの邪魔にならないように、光を探そう、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月05日
参加申し込みの期限
2014年09月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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