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ある霧と森と少女と影
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伊勢 エリカ
は、
榛宮 智
と手を繋いでいた。そのことに気付いて、冷静に状況の把握を試みる。どうやら今度は手を繋いで目覚める不思議空間のようだ。
不思議空間だが、繋いでいる手を離す気にはなれない。最初からこうなっているということは、何か意義があるということだろう。
(逆を言えば、離すと危険、ということだろうな。あとは……うむ)
エリカは手を繋いでいる智を見た。傍から見ても分かるくらいに顔面蒼白で、可哀想なくらいである。
「すすスイマセン! 勝手に手繋いでてスイマセン!」
ここは、彼を安心させて進んだほうがいいだろう。手を繋いでこの不思議空間を進むなら、一蓮托生もしくは運命共同体とも言える相手だ。
「謝るな。大丈夫だ……うむ、離すと危ないだろうな。気を付けろ」
「は、はい……絶対手を離さないですから!」
そう言葉を返してくるものの、どこか申し訳なさそうな表情である。そういう決まりごとのある空間なのだから、申し訳ないという感情は不要だ。
「ああ、私もお前の手を離すつもりはない」
極力優しく伝えて、手を握れば、智は少しだけ落ち着いたように見えた。
「ここに居たってどうにもならないし……歩いてみましょうか……?」
「ああ、そうだな」
「足元に気を付けましょうね……?」
智の言葉に頷いて、エリカと智は歩き出した。
少しばかり緊張した面持ちの智と歩いて数分後。
「うわぁぁっ、紫の、影……!?」
目の前に得体の知れぬ生物が現れた。生物と言ってしまっていいものか、目の前に現れた紫の影は、姿形といい雰囲気といい、見るからに不気味だった。
「何これ気持ち悪いですよ怖いですよ先輩どうしましょう!?」
案の定、手を繋いでいる智が涙目になって慌てて叫ぶ。
「早く逃げましょう! こんなのに囲まれたら絶対不利ですから!」
(竹刀……は元の世界に忘れたか)
持ち込めていない竹刀を嘆いていても仕方がない。エリカはひとまずは逃げることに決めて、智の手を引く。
だが、一体どちらへ逃げればいいのだろう。霧が深くて先が見え難い。
「僕たちはこっちから来たから……あっち!」
「よし! すまないな少年! 助かる!」
手を繋ぐ智の声が示す方向へ、エリカは突然駆け出した。勿論、智の手はしっかり握ったままだ。
「ちょ、ちょっと、先輩!」
幸運にも、紫の影の動きは鈍く、後を追ってくることはなかった。
「どうにか逃げ切れたようだな……大丈夫か?」
「は、はい……大丈夫、です……」
涙目になりつつも、智はなんとか言葉を返してくる。
今の紫の影は1体だったからなんとかなったが、複数になると無事に逃げ切れるかどうかは分からない。
もしそんなときが来るならば。エリカは心に留める。
(私はどうなっても、少年だけは無事に送り届けなければな!)
辺りが光り始めた。森全体が騒ぎ出す。否、何かが……影たちが悲鳴を上げ出したようだ。
「光……が……」
瞳の声に、瑠奈が光を指差す。
「以前は、これを辿ったの。今回もなのかなぁ?」
「行って……みま……しょう……」
うっかり手を離さぬように心に留め置いて、瞳は空いている手で片耳を塞いだ。
悲鳴を上げる青い影と紫の影を前にして、小麗は瑞麗の手をきゅっと握った。青い影の手と、紫の影の触手が瑞麗を襲う。
「るいりー!」
小麗は瑞麗をぎゅっと引き寄せた。そうして、肩や背中を使った体当たり技で、襲い来る影たちを吹き飛ばす。そうして隙をついて、光の方へ駆け抜ける。青い影が紫の影よりも諦めが悪く追いかけてきたが、同じく体当たり技で吹き飛ばしては駆けるを繰り返す。
ようやく撒いたが、悲鳴は森を覆ったままだ。いつどこから影たちが現れるか分かったものではない。
「んぁー、うるさいのだぁぁ」
小麗は、悲鳴を我慢するように片耳を塞いでいる瑞麗を抱きしめながら、光を辿って走り出す。途中転びそうになった瑞麗を支えて、止まって、また走り出す。
少しでも早く、このうるさい時間が終わるようにと願って。
達磨は飛鳥の手を握って、悲鳴の響き渡る森を歩いていた。悲鳴はうるさく厄介だったが、女の子がいるからには頑張るしかない。幸運にも、達磨はMP3プレイヤーを持っていた。
「これで片耳を塞ぐんだ」
飛鳥に手渡したのはカナル型イヤホンの片方。それぞれの片耳をカナル型イヤホンで塞いで、もう一方の耳は空いた手で塞ぐ。
悲鳴が止まない限りは意思の疎通が難しいが、アイコンタクトなどでどうにかできるだろう。
辿る光には、まだ終わりが見えない。
そんな達磨と飛鳥の前に、青い影が現れた。ここに来る途中でも出会った影で、紫の影よりも動きが素早い。今までは相手にしていたのが青い影もしくは紫の影1体だったため、隙をついて逃げるだけで良かったのだが、目の前には青い影と紫の影が陣取っている。それぞれ1体ずつだとしても、2体同時に相手をすることは通常では難しい。
だから、達磨はろっこん『恋はタイフーン』を発動させた。達磨のろっこんは、手を繋いでいれば発動させられる。鎌鼬は2体の青い影を切り裂いた。これで残るはあと1体。1体ならば、今まで通り、走るなりして撒けばいい。
「ありがとう」
声は聞こえなかったが、飛鳥の唇がそう動いた……ように見えた。それに得意そうな笑顔で返して、達磨は手をしっかり繋いだまま、青い影を撒くべく駆け出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月05日
参加申し込みの期限
2014年09月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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