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★八月二十二日
寝癖の付いた栗色の髪が跳ねる。
柊沢 北斗
が街中を軽い足取りで走っていた。
「今日は何人いるかな」
八重歯を覗かせて笑った。北斗は大きめの赤いTシャツに黒くて太い七分丈のズボンを穿いていた。背中にはリュックタイプの黒いバッグを背負っていて下方の部分が丸く迫り出している。
金網で仕切られた小さな空間には誰もいなかった。無人のコートでバスケットゴールが寂しげに立っていた。
「こんな時もあるんだな」
金網のドアから中に入って目に付いたベンチにバッグを置いた。
「夏休みの宿題でもやってんのか?」
北斗は掌を合わせて握り、入念に手首を回す。軽く上下に跳んで首を左右に曲げた。一通りの柔軟を終えると、バッグの迫り出した部分からバスケットボールを取り出した。
「たまには貸し切りもいいか」
その場で大きなドリブルを行う。掌にボールが吸い付いているように見えた。少しテンポを上げてバスケットゴールに目を向ける。
「最初は決めないとな」
北斗は緩やかに動き出した。軽いジョギングを思わせるドリブルで大きく弧を描く。スリーポイントラインを越えた辺りで急激に加速して跳んだ。ボールを持った手が滑らかにリングへと伸びる。まるで置いてくるかのように手から離れ、ダイレクトでネットを揺らした。
「よっしゃ、完璧なレイアップだぜ」
今度は逆の方向から試した。シュートのフォームに大きな差はないものの、ボールはリングに当たった。縁を小さく回るようにしてネットに吸い込まれた。
「ギリギリだな。少し多めに練習しておくか」
二桁のシュートを数えたところで、よし、と納得の声を上げた。
「パスの練習もしたいんだけどな」
北斗はTシャツの胸元を扇ぐように引っ張りながら周辺の様子を窺う。通り掛かる主婦層を眺めて、ダメだな、と一言で諦めた。
北斗はドリブルでコート内を軽く走ってスリーポイントラインの外側で止まった。
ドリブルは続けた状態で正面のリングを見据える。不意にボールを両手で掴むと、間を空けずに垂直に跳んだ。空中でワンハンドシュートを放つ。弧を描いたボールは僅かに届かず、手前のリングに弾かれた。
「もう一本!」
零れたボールを駆け足で拾い上げる。同じ位置に戻って再びジャンプシュートに挑んだ。
スナップを利かせたボールは綺麗な縦回転を見せた。緩やかな放物線を描き、微かな葉擦れにも似た音でゴールを決めた。その瞬間、北斗は拳を固く握り締めて、ナイスシュート、と喜びを露わにした。
北斗は様々な角度で得点を重ねていった。流れる汗が目に入り、瞬きの回数が多くなる。若干、息も上がってきた。
「これで最後だ!」
北斗はドリブルで速攻を仕掛ける。仮想の敵を抜くような動きでフリースローレーンに押し入り、前方に鋭いパスを出した。バックボードに当たったボールを空中でキャッチ、そのままダンクシュートに持ち込もうとした。しかし、高さが足りずに苦し紛れのフックシュートに切り替えた。
リングに撥ね上げられたボールは軌道を修正して見事に決まった。北斗は驚いたような表情で突っ立った。転々としたボールが足元に当たると、満面の笑顔となった。
「マジかよ。空中で二回のシュート体勢だろ? それってダブルクラッチだよな!」
喜びは束の間、北斗は項垂れた姿でしゃがみ込んでしまった。
「……ダメだ。俺一人じゃ証明できない」
ケータイの着信音が聞こえてきた。やれやれ、と北斗は疲れ切った歩みでバッグの中のケータイを取り出した。メールの差出人は友人であった。
『誕生日おめでとう』
派手な装飾文字を目にした北斗に笑顔が戻ってきた。
「ああ、そっか。今日は俺の誕生日か!」
早速、返信用の文章を書き込む。
『ありがとな! メールの文字で心は膨れたんで、今度は俺の腹を満たしてくれ。おまえの焼いたお好み焼きを食いに行くからよろしくな☆』
メールを送信すると、一分と経たずに返事が来た。
『ホタテとエビがいい。あと豚バラも頼む。食材をよろしくな☆』
返ってきたメールに北斗は仰け反った。即座に文字を打ち込んだ。
『ネギでがまんしろ!』
『早く来いよ。ホタテとエビが食えなくなっちゃうぞ☆』
「んだよ、ちゃんと用意してるんじゃないか」
ボールを片付けて急いでバッグを背負う。よし、とにやけた顔で走り出した。
北斗の誕生日は始まったばかりであった。
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黒羽カラス
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月30日
参加申し込みの期限
2014年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月06日 11時00分
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