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8月の★ハッピーバースデー
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シーサイドタウンの通りを
郡 トモエ
が半ば跳ねるように歩く。半袖のお洒落なボーダーシャツに明るい茶色のキュロットスカートは、どこか余所行きを思わせた。ゆっくりと行き交う人々の中を猫の俊敏さで次々と躱していった。
「ん、あれって南波先輩よね」
黄色いハイビスカス柄のアロハシャツを着た
南波 太陽
が、にこやかな表情で若い女性に話し掛けていた。相手は足を止めないので二人は競歩の状態であった。
「ユーくらいの美人になると忙しいッスよね。口にしなくてもオレにはわかるッス。こんな超絶美人を男達が見逃すはずがないッス! 一目見たオレも一発でユーの虜になったッスよ。どこか落ち着ける場所でお茶でもどうッスか」
前傾姿勢になった女性は一気に足を速める。あっという間に太陽は振り切られた。失意の表情を見せることなく、通り掛かった別の女性に明るい調子で声を掛けた。
切りがないことを悟ったトモエは太陽の元に歩いていった。
「南波先輩、ヒマならうちと付き合ってくださいよ」
太陽の動きが止まった。金色の髪を掻き上げるようにして振り返る。
「オレの名前を甘ったるい声で呼ぶのはどこの子猫ちゃんッスか」
「恥ずかしい呼び方はやめてくださいよ」
「それで南波先輩、どうなんですか」
太陽は顔に掌を当てて空を見上げる。少しよろける動作を加えた。
「オレを独り占めにしたい気持ちはよくわかるッス。でも、それでは他の魅力的な女性が可愛そうッスよ。オレはみんなの永遠の恋人。子猫ちゃん、わかって欲しいッス」
「か、勘違いしないでくださいよ。ケーキを食べに行くのに付き合って欲しいだけですから!」
「オレと甘い一時を過ごしたい、と希望してるわけッスね?」
「うー、意味は間違ってないと思うけど、そういうことですよ」
「おっけーッスよ。スイートな時間を子猫ちゃんと共有するッス」
それとなく周囲の目が二人に集まる。夕陽の色に近い顔でトモエは太陽の手を握り、人のいないところを目掛けて走り出した。
「子猫ちゃん、そんなに急がなくてもスイートな時間は逃げないッスよ。あそこの店なんか、どう? 良さそうな雰囲気がするッス」
「他のお店じゃ意味ないよ! うちが行こうとしてるカフェは特別で、今日が誕生日の人に特別なケーキセットが出されるんだよ。その為に保険証まで持ってきたんだから」
「子猫ちゃんはオレと同じ月の誕生日なんッスね」
「え、南波先輩も八月が誕生日なんだ!」
トモエは足を止めた。握っていた手を笑顔で振る。
「じゃー、南波先輩も行かないと! なんか大きなプレートにケーキやアイスがてんこ盛りらしいですよ!」
「あー、でもオレの誕生日は十八だからダメじゃね?」
「ニアピン賞があるかもしれないよ!」
どうッスかねぇ、と太陽は生返事。通り掛かったスタイルの良い女性を横目で追い掛けていた。
「南波先輩、行きますよ」
トモエは先頭で歩いた。太陽はよそ見をしながら付いていく。
「誕生日だから、もう少し人数が欲しいよね」
カフェが近づくに連れ、トモエは周囲に目を配るようになった。
「あ、セレッソちゃんだ!」
ベンチに笑顔で座っていた。正面には日傘を差した恩が立っている。
声を掛けようと足早に近づくトモエが急に足を止めた。恩がセレッソを抱き締めたのだ。日傘が邪魔をして状況はよくわからない。
太陽は納得したように頷いた。
「あの体勢はベロチューじゃね?」
「バ、バカなこと言ってないで行きますよ!」
「あの二人を誘わないんッスか」
茹で上がった顔でトモエは目的のカフェに駆け込んだ。
席に着くなり、店員に保険証を提示した。間もなくバースデースペシャルと命名されたデザートがトモエの前に運ばれてきた。大きなプレートの中央には円筒形のラズベリーケーキがあり、色とりどりのアイスが取り囲む。
「いただきます!」
身体の熱を冷やすかのようにトモエはアイスを口に詰め込んだ。夢中になって食べている様子を正面の太陽が見ていた。視線は唇の辺りに向いている。
「な、南波先輩、ヘンな気は起こさないでね!」
クスリと笑った太陽が自身の唇の横を指差した。少し反応が遅れたあと、トモエは側にあった紙ナプキンで口元を拭いた。
「……あ、ありがとう」
赤面することが多いトモエの誕生日であった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月30日
参加申し込みの期限
2014年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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