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★八月十八日
午前中ではあるが動物園に降り注ぐ日差しは強い。
アーサー・T・シートン
は白いキャップを被り、清潔感のある白い長袖シャツに長靴を履いた姿で猛獣エリアの宿舎を回っていた。
与えた餌の減り具合に目を光らせる。黒豹の檻で多少の食べ残しを発見した。
「少し食欲が落ちていますね。毛並みは正常の範囲なので様子見ですね」
他の動物達の行動等も見て回り、無事に開園できそうです、と眼鏡の奥の青い瞳が満足そうな笑みを湛える。
動物達は人々が観覧する展示場に移された。がらんとした宿舎にシャベルとデッキブラシを携えたアーサーが戻ってきた。首には真新しいタオルを掛けている。
「今日も頑張りましょう」
シャベルを手にしたアーサーが大型の肉食獣が収容されていた檻に入った。寝床に転がる糞を腰の入った動きで掬い取る。専用の箱に次々と収めていった。
「これは少し柔らかいですね」
シャベルの先端で糞の中身を精査する。厳しい獣医の表情は、大丈夫ですね、と口にした途端に柔和な笑みに変わった。
粗方の糞を取り除いたあとで適度に水を撒いた。頑固な汚れにはデッキブラシを使う。規則的な音が檻の中に響く。アーサーの顔に無数の玉の汗が浮かび、力を入れた瞬間に飛び散った。
「ようやく綺麗になりましたね」
眼鏡を外してタオルで顔を拭う。さっぱりとした顔で緩やかに息を吐いた。
「……着替えた方がいいかもしれませんね」
アーサーは残っていた雑用を早々に片付けて宿舎を後にした。
真新しい服に着替えたアーサーは屋外の施設で子供達に囲まれていた。
「兄ちゃん、でけー」
「クマみたいにでけー」
「細いのに大きい!」
子供達の言葉に耳を傾けながらアーサーは穏やかな表情で熊の解説に入った。
「えー、ヒグマは主にユーラシアの北部に広範囲に生息しています」
「ユーラシアってどこー」
「ユートピアみたいなところ?」
アーサーは考える間を空けて噛み砕いた説明に切り替えた。
「世界には六つの大きな島みたいなものがあって、ユーラシアが一番、大きい島になるんだよ。そこの北の方にヒグマは住んでいます」
「寝子島よりも大きいの?」
「大きいですよ」
規模を聞かれる前にアーサーは、わかりましたか、と早口で言った。
子供達は争うように手を上げて、はーい、と元気な声を上げる。アーサーはほっとした笑みを浮かべて話を続けた。
「こちらにいるのはヒグマではないですが、エゾヒグマという名前で北海道に住んでいます。走るのが速いクマですね」
「ホントに?」
「ごろごろしてるよ」
子供達が指差した熊は気の抜けた様子で寝そべっていた。アーサーは困ったように笑う。
「寒い地域のクマなので、少し暑さには弱いのですよ」
「氷はあげないの?」
「白いクマが氷をなめてたよ」
「ホッキョクグマは、もっと寒いところに住んでいるので氷は喜びますね。ヒグマとは近い種類になります」
「親戚なんだね」
「とても遠い親戚みたいなものです。ちなみに日本の本州にはツキノワグマというクマが住んでいます。山を登る時には注意してくださいね」
一人の男の子が勢いよく手を上げた。アーサーは先生のように、どうぞ、と促した。
「クマにあったら死んだフリだよね」
「違うよ。鈴を鳴らすんだよ」
隣にいた男の子が口を尖らして言った。言い争いに発展しそうなところでアーサーが口を挟んだ。
「死んだフリはしない方がいいです。鈴のように鳴る物はいいでしょう。あとはそう、クマは蛇が嫌いなので、ロープのような物をブラブラさせてもいいですね」
「わたしもヘビは嫌いー」
「ぼくもヘビはダメ!」
予定していた時間がきたのか。引率していた女性の先生がアーサーに目を向けて軽く頭を下げた。
「皆さん、勉強になる話が聞けましたね。お兄さんにお礼を言いましょう」
「ありがとうございました」
元気な声にアーサーは、どういたしまして、とにこやかに返す。
「私は昼食にしましょう」
アーサーは最後に手を振って子供達と別れた。オオカミ舎を遠目に見ながら、今日は私の誕生日ですね、と口にした。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月30日
参加申し込みの期限
2014年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月06日 11時00分
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