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ネコシマ王国最期の日。
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壁際の銅像の上で、
津田 亮悟
はハーモニカを吹き続けていた。奏でるのは静かな曲――死者を悼み葬送するレクイエム。
何もかもが終わるのだと言う事を、亮悟は諦念と共に悟っていた。この国も、亮悟の決して長くはなかった人生も今日、終わる。終わろうとしている。
亮悟が銅像に登ったのは、だから。せめてこの国が滅びる瞬間を最後まで、見届けてやろうと思って。
そんな、亮悟が奏でるレクイエムはこの戦乱の中にあっても――否、だからこそ異質に響き渡る。それに敵兵の幾人かが怯えた表情になったのも、亮悟にはよく見えた。
「射殺せ! あれも我らを殺そうとするアヤシの術に違いない!」
「――今、演奏中。演奏の邪魔をする奴は嫌いだ」
「ヒ……ッ!? なんだこれは、動けぬ……ッ!!」
そのうちの1人がそうわめき散らしたのに、チッ、と舌打ちして亮悟はそう宣言する。途端、剣を振り回していた両手や両足が、冷たい氷の枷にガチンと固まった。
それが、亮悟の能力。指さして宣言した者の両手足を、氷で戒める力。
だがそれをわざわざ解説してやる気もなく、チッ、と舌打ちして矢をつがえる兵達を次々と指さし、嫌いだ、と宣言する。そうしてまた、ハーモニカを奏で始める。
そんな風に、あちこちで文字通り『最期の』戦いが繰り広げられる中を、
矢萩 咲
も両手に剣を引っ提げて凛々しく駆け巡っていた。
「どうした、その程度か!」
挑発しながら目に付く端から切り捨てる、その姿は夜叉そのもの。当たり前だ、咲は家出をして傭兵稼業をしていた頃、まさしく鬼(オウガ)と呼ばれる程、人を殺し回ってきた。
だが、この戦いは殺すための戦いではない。1人の騎士として姫達を――そして民達を守るための、戦い。
(……でなければ、他の場所で最後まで勇敢に戦って殉死したであろう、姉様に妹……そして夫に顔向けできん)
彼らにあの世で胸を張って再会するためにも、決して引けない。まして無様な姿を見せられはしない。
それでも、倒れる敵より倒される味方の方が遙かに多い。おまけに
多喜 勇生
はすでにこの戦いで、大事な人を失っていた。
その光景が何度もリフレインして、守れなかった後悔と無力が勇生の胸を絶望に浸す。だが、自分も後を追おうと自刃を考えたのは、一瞬。
最期まで勇敢に戦おうとする仲間達や、必死に生きようとする民の姿が、それを止めた。
(そうだ、みんな戦っている――僕にだってあの扉を死守する使命がある)
姫様達さえ生き残ればネコシマは何度でも蘇る――騎士団長の言葉を思い出した。まだ何もかもが終わったわけではない――姫様達さえ生き残ってくれれば、必ずやあの優しい双子姫はこの地上にいつか戻ってきて下さり、新たなネコシマ王国を築いて下さることだろう。
だから。まだ、終わってなんかない……!
(それに自刃なんてしたらきっと怒られちゃうね。男なら屈せず、戦って死のう……!)
そう、思ったら腹の底での覚悟も決まった。この身に宿る能力――心身が強化され、同時にいつもとは全く違う荒くれ者となってしまう力を、今こそ躊躇いもなく開放する。
途端、勇生が身に纏う空気が変わった。顔に浮かぶは凶暴な笑み、剣を握る手にもどこか荒々しさを滲ませながら、そのまま前線へと飛び込んでいく。
そんな勇生に、
志波 武道
がひゅぅ、と口笛を吹いた。
「吹っ切れた顔してるじゃん☆」
「そっちこそ」
口調すら荒々しく、返した勇生の『どうした』という問いに、ちょっとと意味深に笑って勇生や仲間の動きをサポートするように立ち回る、武道は出陣前に髪も短く切り揃え、眼鏡も外している。それはすべて、たった1つの『目的』のため。
故に切り伏せ戦う武道は、襲ってくる敵の中に僅かに見知った顔を見て目を細めた。命には代えられなかったか、何か事情があったのか。
この戦いが終わったあと、裏切った彼らが生き残れるのかは疑問だが……
「……ッ!」
ふとその中の1人の姿に、武道は真面目な顔になった。
骨削 瓢
。今、武道が誰よりも『会いたかった』相手が、神殿の裏手へと回り込もうとしている。
故に武道は先ほどまでとは打って変わって、眼前の敵を無造作に切り捨てながら瓢の後を追う。そんな武道とすれ違った
春夏秋冬 真優
は、自分に何が出来るのか考えていた。
誰も彼も、殺された。かろうじて生き残っているのはここに居る者達だけで、それすら容赦なく無惨に蹴散らされていく。
今から勝つなんて、奇跡だという事くらい真優にも、だからちゃんと解っていて。それでも。
「……諦めるかッ!」
キッ、と強い眼差しで、真優は神殿の外へと眼差しを巡らせた。生き残るなんてさすがにもう無理だろうけれども、まだやれる事はある。きっと、真優にしか出来ない事はある。
「一発、ぶん殴る!」
その為に、努めて心を落ち着け瞳を閉じた。そうしてイメージを浮かべようとする、真優から遙か離れた場所で
呉井 陽太
は、あちゃー、と周りを囲む敵にため息を吐く。
(とうとう囲まれちゃったなぁ……)
神殿に逃げる皆を守り、殿(しんがり)で戦っていた陽太である。けれども自分自身はこうして囲まれて、腹に深手を負って立てもしない。
なかなか、ピンチだった。もっとも、やれやれと肩を竦めて見せる様子は、それでもまだ余裕があるようにも見える。
だが、腹からの出血は止まりそうにない。下手したら内臓もやられてるかねぃ、と近付いてくる死の足音をこれ以上なく鮮明に聞いていた陽太は、ふと己の能力を思い出し、あ、と呟いた。
(もしかして……やっとオレの能力が使える時が来たのかなぁ)
今まで使った事もなく、使えるはずもなかった能力。それが使える日なんて出来れば来て欲しくなかったけれども、まぁいいか、と思う。
このまま殺られるだけよりは、永遠に使う機会のないはずだった能力で一矢報いた方が、よほどマシというものだ。そう、思って陽太はぐッ、と腹の傷を抑えた。
そうと決まれば、こんな傷などで死ぬ訳にはいかない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月25日
参加申し込みの期限
2014年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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