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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
幸せのブルー・ブルー・バード
【束の間の休息】
その頃、双葉 由貴くんと飛吹 勘助くんは青い鳥を探しを続けていました。
「そう言えば勘助は青い鳥に何を頼むんだ？」
あるとき由貴くんがふと思いついたように訊きました。
「……俺は……二学期から転校する寝子高のみんなと……仲良くなれますように……って……」
勘助くんは昔よくイジメられていたという過去があり、寝子高でうまくやれるか少し不安があったのです。
由貴くんはそれに驚いたような顔をして、
「……大丈夫だ」
「……え？」
勘助くんは目を見開きます。
「勘助がそうなりたいって頑張るならきっとなれる。ばぁちゃんもそういってた。頑張り続ける奴って必ず何かを掴めるもんだぜ」
と、そこまで言ってから、由貴くんは自分の台詞がちょっと恥ずかしくなったのか、ハッと顔を真っ赤にし、
「い、今のはっ……ち、違うからなっ……！ ……あっ、み、湖だ！ 青い鳥がいるかも！ 行くぞ、勘助！」
「あ……ゆき……。そんなに急ぐと……危ないよ……！」
そうして顔を真っ赤にして走る由貴くんの背中を勘助くんは慌てて追いかけるのでした。
九夜山にある美しい湖――三夜湖。
「ピーターおじさん、見て！ このねこさんおむすび、おかあさんがつくってくれたんだよ！」
「おお、食べてしまうのがもったいないくらいだねぇ」
そこには椎名 あさひさんとピーター・ビアズリーさんの二人の姿がすでにありました。
二人は少し早いお昼ごはんの時間に突入しようとするところでした。
と、そこに息を弾ませてやってきた由貴くん。
「あれ、お前は確か……あさひ？」
「え、もしかして――ゆきくん？」
なんと二人は顔見知り同士なのでした。
「……あれ……ゆき……その、人達は……？」
「おや、あさひ君。彼らはお友達なのかい？」
勘助くんとビアズリーさんが由貴くんとあさひさんにそれぞれ訊ねます。
四人は改めて自己紹介をします。
そして。
「ゆきくん、かんすけお兄さん。おなかすいてない？ お弁当、たくさんあるからよかったら一緒にたべようよ」
そんなあさひさんの言葉から四人は一緒にお昼ご飯を食べることになりました。
【青い鳥と鳥を愛する少女達】
一方、八神 修くんからメッセージを受け取った三人は話し合いを続けていました。
「――だから、その願いはちょっと長過ぎる、かも……」
と、夏夜さんが恵御納 夏朝さんの本人格を装いつつ言い、
「そうですね。それに願いを叶えるために青い鳥さんの数を道具のように増やすというのはちょっと」
御巫 時子さんも自らの考えを述べ、
「……で、でも、そうしたら真央ちゃんの宿題はいったいどうすればいいのだ……！？」
後木 真央さんが大きく頭を抱えます。
「私は『ろっこん』の力で一度青い鳥さんとお話したいです」
と、時子さんは言いました。
「そして青い鳥さんの願いを訊きたい。私の願いは青い鳥さんが幸せになることですから」
「なら……それでもし、青い鳥の願いが僕達の願いを叶えることだったら――そのときは後木さんの願いを叶えてもらえば？」
と、そこで夏夜さんが言います。
（それなら夏朝や寝子島に害が加わるような心配はないだろうから、ね……）
「はい。そういうことでしたら」
「ほ、ほんとなのだ！？ あ、ありがとうなのだ！ なら、早速――」
と、そのときでした。
がさっと背の高い木立の向こうから何かが姿を現しました。
『…………っ！？』
三人は息を詰まらせて、そちらの方を見やります。
その先にいたのは――。
「……馬鹿ね。幸福を担う、願いを叶える青い鳥――そんな都合のいいものなんてどこにも存在するはずないじゃない」
「……天吏、さん？」
今まさにこの瞬間も鳥の分布を調べていた大天使 天吏さんでした。
天吏さんは自分の名前を呼んだ時子さんをわずかに一瞥すると、
「……あなた、御巫、さん……だったかしら？」
「……え？」
「……あなたを助けてくれた青い鳥、いつかまたどこかで会えるといいわね……」
そのときいつも無表情な天吏さんがほんの少しだけ微笑んだように見えたのは時子さんの気のせいだったのでしょうか。
天吏さんはそれ以上は何も言わずに、またスタスタとどこかへ去っていってしまいました。
しばしの沈黙。そのあとで。
「……まさかずっとあそこから話を聞いてたの、か……？」
思わず素の表情と声になって夏夜さん。
「……はっ！？ 真央ちゃんとしたことが、思わずボーゼンとして挨拶し損ねてしまったのだっ……！」
真央さんもハッと我に返ったようにそう言ってから、慌てて修くんに自分達は別行動を取る旨のメッセージを返します。
ともあれ、こうして三人は一緒に青い鳥を探すことになったのでした。
その頃、双葉 由貴くんと飛吹 勘助くんは青い鳥を探しを続けていました。
「そう言えば勘助は青い鳥に何を頼むんだ？」
あるとき由貴くんがふと思いついたように訊きました。
「……俺は……二学期から転校する寝子高のみんなと……仲良くなれますように……って……」
勘助くんは昔よくイジメられていたという過去があり、寝子高でうまくやれるか少し不安があったのです。
由貴くんはそれに驚いたような顔をして、
「……大丈夫だ」
「……え？」
勘助くんは目を見開きます。
「勘助がそうなりたいって頑張るならきっとなれる。ばぁちゃんもそういってた。頑張り続ける奴って必ず何かを掴めるもんだぜ」
と、そこまで言ってから、由貴くんは自分の台詞がちょっと恥ずかしくなったのか、ハッと顔を真っ赤にし、
「い、今のはっ……ち、違うからなっ……！ ……あっ、み、湖だ！ 青い鳥がいるかも！ 行くぞ、勘助！」
「あ……ゆき……。そんなに急ぐと……危ないよ……！」
そうして顔を真っ赤にして走る由貴くんの背中を勘助くんは慌てて追いかけるのでした。
九夜山にある美しい湖――三夜湖。
「ピーターおじさん、見て！ このねこさんおむすび、おかあさんがつくってくれたんだよ！」
「おお、食べてしまうのがもったいないくらいだねぇ」
そこには椎名 あさひさんとピーター・ビアズリーさんの二人の姿がすでにありました。
二人は少し早いお昼ごはんの時間に突入しようとするところでした。
と、そこに息を弾ませてやってきた由貴くん。
「あれ、お前は確か……あさひ？」
「え、もしかして――ゆきくん？」
なんと二人は顔見知り同士なのでした。
「……あれ……ゆき……その、人達は……？」
「おや、あさひ君。彼らはお友達なのかい？」
勘助くんとビアズリーさんが由貴くんとあさひさんにそれぞれ訊ねます。
四人は改めて自己紹介をします。
そして。
「ゆきくん、かんすけお兄さん。おなかすいてない？ お弁当、たくさんあるからよかったら一緒にたべようよ」
そんなあさひさんの言葉から四人は一緒にお昼ご飯を食べることになりました。
【青い鳥と鳥を愛する少女達】
一方、八神 修くんからメッセージを受け取った三人は話し合いを続けていました。
「――だから、その願いはちょっと長過ぎる、かも……」
と、夏夜さんが恵御納 夏朝さんの本人格を装いつつ言い、
「そうですね。それに願いを叶えるために青い鳥さんの数を道具のように増やすというのはちょっと」
御巫 時子さんも自らの考えを述べ、
「……で、でも、そうしたら真央ちゃんの宿題はいったいどうすればいいのだ……！？」
後木 真央さんが大きく頭を抱えます。
「私は『ろっこん』の力で一度青い鳥さんとお話したいです」
と、時子さんは言いました。
「そして青い鳥さんの願いを訊きたい。私の願いは青い鳥さんが幸せになることですから」
「なら……それでもし、青い鳥の願いが僕達の願いを叶えることだったら――そのときは後木さんの願いを叶えてもらえば？」
と、そこで夏夜さんが言います。
（それなら夏朝や寝子島に害が加わるような心配はないだろうから、ね……）
「はい。そういうことでしたら」
「ほ、ほんとなのだ！？ あ、ありがとうなのだ！ なら、早速――」
と、そのときでした。
がさっと背の高い木立の向こうから何かが姿を現しました。
『…………っ！？』
三人は息を詰まらせて、そちらの方を見やります。
その先にいたのは――。
「……馬鹿ね。幸福を担う、願いを叶える青い鳥――そんな都合のいいものなんてどこにも存在するはずないじゃない」
「……天吏、さん？」
今まさにこの瞬間も鳥の分布を調べていた大天使 天吏さんでした。
天吏さんは自分の名前を呼んだ時子さんをわずかに一瞥すると、
「……あなた、御巫、さん……だったかしら？」
「……え？」
「……あなたを助けてくれた青い鳥、いつかまたどこかで会えるといいわね……」
そのときいつも無表情な天吏さんがほんの少しだけ微笑んだように見えたのは時子さんの気のせいだったのでしょうか。
天吏さんはそれ以上は何も言わずに、またスタスタとどこかへ去っていってしまいました。
しばしの沈黙。そのあとで。
「……まさかずっとあそこから話を聞いてたの、か……？」
思わず素の表情と声になって夏夜さん。
「……はっ！？ 真央ちゃんとしたことが、思わずボーゼンとして挨拶し損ねてしまったのだっ……！」
真央さんもハッと我に返ったようにそう言ってから、慌てて修くんに自分達は別行動を取る旨のメッセージを返します。
ともあれ、こうして三人は一緒に青い鳥を探すことになったのでした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年08月27日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年09月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年09月03日 11時00分
