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亡国の女王
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●●●カクテルパーティー●●●
「聞けっ! 愚者共! 今こちらに寝返れば貴様等には女王が身の安全を、魔術師が国の市民権を保証する!」
決して静かではない戦場に、咲の宣言が響く。
防御陣地の前に出て、堂々と居る彼女は本来であれば的だろう。
だが、彼女の言葉は聞く価値がある、そう本能が告げているのだ。
「だが…あくまでも刃向かうなら…貴様等皆殺しだ。
選べ! 愚王に忠誠を尽くして死ぬか、こちらの味方になり生きるか!」
混戦の音を除き、言い終わった後に最初に鳴ったのは剣が落ちた音だった。
声が届き、帝国王と距離がある者達が意味を理解し、投降の意志を示したのだ。
彼らは盾を持ち、防御陣地を守るように盾を構えた。
「後の輩は、覚悟が出来たってことでいいわよねぇ!?」
妹を守っていた時も咲は無慈悲な攻撃を繰り返していたが、本領発揮とばかりに戦場へと躍り出る。
向かってきた帝国兵めがけて、咲は拳を振り上げて【メガエラ・フォース】を発動させる。
一度見たはずの攻撃だが、防ぐ手だてもなく、受けてしまう帝国兵。
しかし、仲間をも盾にしてビームを防ぎ、咲に攻撃を加える者も少なくない。
「遅い! 甘い! 温い!」
帝国兵のそういった動きを感じられない咲ではない。
片手にもった剣で防ぐというより、的確にダメージを与えていく。
半歩踏み込みが浅い者には手首を刺し、剣の握りが甘い者は武器を弾く。
巷では鬼矢萩、などと呼ばれているが、今の彼女はそれに近しいものがあるだろう。
「貴様等ではこの
矢萩 咲
には敵わない! 分かっているのならば投降を…」
言い掛けて違和感に気がついた。
切り伏せられた者達が気力を振り絞り、咲の足を掴んでいたのだ。
フルアーマーで表情は見えないが、してやったり、という雰囲気は感じる。
「…貴様」
咲は呼吸が浅くなり、忌まわしい記憶がフラッシュバックしていた。
息を飲む。腕を蹴る。腕を貫く。剣を奪う。足を貫く。剣を拾う。腕を貫く。剣を奪う。足を貫く。
足を掴んだ帝国兵は地面に張り付けにされ、叫び続けたが途中で意識を失い、痙攣をしていた。
咲は無理に剣を奪った為、腕や横腹に攻撃を受けていた。
―私を…怒らせたな?
誰が聞いた訳でもないはずの言葉が、音も立てずに、しかし殺気だけは十二分にして迫ってくるのを感じた。
槇である。
防御陣地から姉、咲を見守っていた槇だが、流星錘などを持ち、戦場飛び出してきたのだ。
「私の、大切な、人たちに、何をしている!」
見開いた目に普段の穏やかな雰囲気は一切無い。
それどころか、自らの血が塗られた武器で、迷い無く帝国兵に攻撃をする。
そして、ガードをしたはずの盾に、身を守るはずの鎧に裏切られる事となる。
「お前か! お前か! お姉ちゃんの柔肌に傷を付けたのは!」
槇のろっこん【ティシポネー・アックス】が原因である。
自身の血が付いた武器で攻撃すると人体以外のものは部分的に破壊される。
その結果、直接人体への攻撃が可能となるろっこんを使い、帝国兵達を次々と瀕死状態へと変えていく。
「なっ。マジックアイテム!? 投降す」
「許さない、絶対に許さない! 百の言葉を並べても、土下座をされようと、その命散ろうとも!」
不満を口にする帝国兵は投降の意志を見せようとするが、関係ないとばかりに槇の攻撃が止まらない。
何よりも大切に想っている家族を傷つけられた怒りは収まらず、張り付けにされた帝国兵にたどり着く。
峨嵋刺を振り上げ、槇はそのまま、いや振り下ろす以上に力を込めて、とどめを刺そうとした。
「槇! 私は大丈夫よ!」
「お姉ちゃん! でも、でも…!」
「大丈夫、大丈夫だから」
峨嵋刺を振り上げたままで槇を抱き止める咲。
槇の怒りは収まっていなかったが、咲が大丈夫と言う度に腕を下ろしていく。
帝国兵はそれを見ている事しか出来なかった。
●●●かくてピースは揃う●●●
帝国兵も被害者と考え、何か良い手がないかと防戦を繰り広げながら考えていたねむる。
彼は喉元まで出掛かっていた、身の安全の保証と言うのを、咲が叫んでいた。
聞こえなかったのか、聞こえていても向かってくるのか、判断は付かない。
だが、やることは決まった。
「帝国民達よ! 我々が悪名高きヴォルデマール王を討ち取った暁には
帝国の地で生を受けるすべての民の生活を王国女王ルイーゼの名のもとに保証しよう!」
攻撃してきた帝国兵を盾で押し返し、尻餅をつかせ、横からの攻撃を剣で防いでこれも力で押し返す。
彼は言葉を続ける、他ならぬ帝国兵のために。
「大切な者を守るため、恐怖にあらがう勇気を持て! 反旗を翻す勇気を持て!
君等が真に打つべき仇敵は帝国王ヴォルデマールである!」
真剣な想いが届いたのか、攻撃するのをためらう帝国兵。
そんな時に、後ろから声が上がる。
「お前達に本気で戦う意志がないのは何となくわかる!
だけど、兵士として……人間としての誇りがあるなら共に戦ってくれ!」
同じく防戦を強いられていたザ・ストレイトだ。
彼の狙いはヴォルデマール一人。帝国兵は利用されていると、来た時から何となく分かっていた。
彼も想いを吐き続ける。
「戦えなくても、皆の共通の武器『声』を使って俺達に援護を……声援を送ってくれ! それが力になる!
戦えない皆の代わりに俺が、俺達が奴を必ず倒す! だから、力を貸してくれ!」
二人を攻撃する者は、既に居なかった。
ザ・ストレイトは盾を構えず、応戦の構えもせず、ただその言葉を言うために立っていた。
混戦の喧騒は止まらなかったが、この一角の兵士は、投降の気持ちが高まっていた。
「おうおうぅ…。随分と勝手なことしようとしてんなぁ、てめぇら!」
「ぁ…あぁあぁああ…!」
その高まった気持ちを一言だけで落とし、さらに手近にいた帝国兵の腕をハルバードで切り落とした。
武器を落としていた者は武器を拾い、矢を番え、盾を構える。
恐怖の復活であった。
「はっ! 笑わせてくれるよなぁ! 一種類の魔法を使えるってだけでよぉ? なぁ!?」
「ぁ…ぁ…」
腕を切り落とされ、泡を吹いている帝国兵は持ち上げられ、叩き起こされる。
痛みと絶望で声も出せなければ身動きを取ることが出来ない帝国兵は、気絶していた方が楽だっただろう。
ねむるとザ・ストレイトは走った。
間に合わないと知っていても、否、間に合わないはずがないのだと、剣を、盾を、己を、前に前にと走る。
「残念だったなぁ? 俺に従わねぇから、こうなるんだよぉ!」
「やめろおおぉお!」
叫んだのは、どちらだったのだろうか。
どちらもの気もすれば、ねむるの想いからかも知れないし、ザ・ストレイトの正義からかも知れない。
泡を吹く帝国兵を投げ、ハルバードを振り下ろす。
同時に、ヴォルデマールの顔の近くで炎が上がる。
「正義として…弱者は守らなければならない…」
「大丈夫!? 勇樹君も、無理したらだめだよ!」
振り下ろされたハルバードは地面を捕らえていた。
一か八かで勇樹が投げた小瓶を、空中で爆発させたのだ。
一瞬の隙しかなかった所をみゆきがフォローに入る。
ギリギリの救出方法だったが、何とか上手く行った。
ねむるとザ・ストレイトはヴォルデマールを挟むようにそれぞれ位置を取る。
「僕が時間を稼ぐ、今のうちに距離を開けるんだ」
「すまない。だが、これ以上はやらせない!」
ねむるは戦闘意志の無い者を退け、ザ・ストレイトは両手の盾を強く握る。
守ると決めたそばから一人の負傷者を出してしまったことを後悔しているが、後戻りは出来ない。
ヴォルデマールは忌々しげに勇樹を見る。
「死にぞこないが!」
「うる、さい…! 気に入らなければ、切る…そこに、正義はない…!」
肩に傷を負ってから戦い続けた勇樹は出血量が徐々に増え、剣を杖代わりにしている始末だ。
みゆきは彼を下がらせようとしたが、防御陣地まで距離があり、勇樹の剣となり、盾となっていた。
腕の切り落とされた帝国兵をヴォルデマールから離し、自らもレイピアを構えるみゆき。
「国民は駒でもなければ奴隷じゃないのよ。今まであなたの夢のために動いてきてくれた人達なんでしょう?」
「っく…はっは! こいつらは俺のもんだ! 俺がどうしようとてめぇらには関係ねぇ!」
諭すみゆきに笑うヴォルデマール。
良い気はしないが、みゆきには少なからず確信があった。
「貴方がこの国を妬んだのだって、力では人の幸せを掴めないことに気付いてるからでしょう?」
みゆきの言葉にヴォルデマールの笑いが止まった。
攻撃が来る、と予感したねむるとザ・ストレイトはすぐ動けるようにする。
ヴォルデマールはハルバードを地面に突き刺し、吼えた。
「ヒーラーどもぉ! 強化魔法の時間だぁ! こいつは殺すだけじゃ収まらねぇ!」
「…お断りします」
「ぁああ!?」
みゆきを見据え、ヒーラーに指示をするヴォルデマールだが、聞きなれない否定の言葉に怒気を返す。
振り向けばヒーラー達は投降した帝国兵の傷を癒していた。
返事をしたヒーラーは毅然とした表情でヴォルデマールを見返す。
隣には一人の少女が居た。
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御宮 久
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月11日
参加申し込みの期限
2014年10月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月18日 11時00分
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