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亡国の女王
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●●●兆しは吉か凶か●●●
ねむるたちの戦いが繰り広げられている時、修の防御陣地の中では死者蘇生が進んでいた。
相変わらずアルノルトの頭を掴み、実感のないろっこんを使い続けている林檎。
その後ろにはアルノルトの傷を引き継がれようとしている帝国兵がうめき声を上げている。
(ごめんね、絶対、後で助けるから…!)
林檎の胸にざわつくものがあったが、アルノルトを助けると決めたのだ。
命は平等であると考える林檎にとっては見ていられぬ光景だろう。
その帝国兵の体に包帯を巻くのは牡丹だ。
「では、さっさと始めますか…」
包帯を巻き終わった後、牡丹は静かに佇んでいるだけであったが立てぬ帝国兵の声は大きくなっていく。
牡丹はそれを冷たい目で見下しているだけだ。
復活の余地があるなら、全力を尽くす。
美野梨もそう決めて、心臓マッサージの準備をし始めた。
「ルイーゼ女王! こちらに来て、アルノルトの名前を呼んで!」
加えて、美野梨は防御陣地からアルノルトの名前を出してルイーゼを呼んだ。
決して静かではない戦場に居てもその声、いや、その名は聞こえ、ルイーゼは防御陣地へと向かってくる。
だが、攻勢が激しくなった帝国兵の払いながらたどり着くのは容易ではない。
「射撃なら俺に任せろ!」
防御陣地の中で銃をかき集めていた修は好機と見て、ルイーゼの援護射撃をする。
頭、手、足、時に腹。玉が切れれば次の銃、といった具合に撃ち続ける。
帝国兵は銃への耐性がないらしく、ルイーゼに近づく事をやめていった召喚者へと攻撃対象を移していった。
「感謝する、幼き射撃手よ」
「先ほども言いましたよ。貴女が倒れては彼の奮闘が無意味になる、と」
ルイーゼの礼に応えるように帝国兵の進行を食い止める修。
フツウの生活を送っていただけでは、きっと援護射撃などはできなかっただろう。
万が一、というのはあり得るものだと修は少し可笑しく思っていた。
「…っ!? 貴公ら、アルノルトに何をして」
「彼を蘇生させるんですよ。いつもなら、こんな事はしないんですけど」
「可能性は低い…だから、ルイーゼ女王はアルノルトの名前を呼んで。奇跡を起こすのは、思いの力なのよ」
死人なった大切な人に手が加えられていると思ったルイーゼは構えたが、牡丹の短い説明で矛をおさめる。
続けての美野梨の言葉に息を呑んだ。
兵にも満たない、ただの一般人だと思っていた彼らは想像以上の健闘をする所か、対等ほどに戦っている。
「…分かった。貴公らの言葉、信じよう」
しかも、この世界の魔法とは違う形の能力を有している。
彼女達はこの世界では成し得ないとされている蘇生をする、と言った。
叶わないと思っていたアルノルトとの語らいが、できるかも知れない。
「アルノルト、次の予算会議は兵の鍛錬に重きを置くことを考えたい。元々お前の防衛魔法に頼っていたのだ」
「アルノルト、下町のマクリーラーに三女が誕生したのだ。一緒に見に行こう、可愛いらしいぞ?」
「はは…。アルノルトはまた下町に行ったのか、と怒るかな。けど、民を愛しているから、許してほしい」
アルノルトの手を握り、話す度に女王から一人の女性へと言葉が崩れるルイーゼ。
ふぅ、と息をつく牡丹はアルノルトとルイーゼを見やる。
(愛の為に健気ですね…)
彼女にとって、いや、彼女ら姉妹にとって、死と言うのは切っても切り離せない感情だ。
その隣で無言で心臓マッサージを繰り返している美野梨は手応えがなく、焦り始めていた。
脳死には至っていないはず、呼吸を取り戻さなければ、と余計な考えが頭を巡る。
いや、と首を横に振る。
「奇跡なんて、前例がなくて当然なのよ。牡丹さんと林檎さんが居る。成し遂げられないことは、ないわ」
パーツは揃ってる、そのための道筋も見えている、非科学的な要素まで取り出した。
これで死者蘇生が成らなければどう成すというのだろうか。
前向きに思考を巡らせた美野梨に、林檎が驚く声が耳に入ってきた。
●●●その者、屈強也●●●
倒した相手を鎧ごと引きずり、帝国兵の集団へと投げ入れる。
ダメージも大きかったが、それ以上に鎧をものともしない敵の攻撃に恐れを抱き、腰が抜けていた。
思いは同じなのだろう、他の帝国兵はじりじりと後退をし、自分じゃない誰かが切り込むのを待っている。
「倒されたい人は、誰かしら?」
ゆっくりとした動作で一歩を踏み出し、帝国兵を威圧するのは蛇那伊だ。
最初の咆哮、帝国兵の真ん中に来たかと思えば重なる帝国兵の攻撃を一つ一つ受け流した柔軟なその力。
弓兵が矢を射れば、最小限の動作でそれを回避し、帝国兵への攻撃と変える。
「おっ、俺は家族がいる、お前行けよ。俺が追撃するから」
「バカ言うなっ。代わりに死ねってか。どうせ褒美を独り占めするつもりだろ」
「あらー? 褒美、って何かしらー?」
本人達は気がつかれていないつもりだろうが、蛇那伊の耳には入ってきている。
帝国兵が驚きの表情で構えを取る訳でもなくそこに居る蛇那伊を見る。
ヤバい、と帝国兵はさらに後ずさる。
「褒美って、何かしら、って聞いているのよ?」
正確に話をしていた二人をめがけて一歩、一歩と近づいてくる蛇那伊。
自分を格上であると見せ、実際に敵の勢いを殺す。
威圧に弱いと見た蛇那伊の策であり、効果的であった。
事実、帝国兵に囲まれているにも関わらず、蛇那伊の間合いに帝国兵は存在していなかった。
「ほっ、褒美、ってのは、家族と、休める事だ…」
聞いた蛇那伊は足を止め、悲しい思いに包まれる。
家族と休日を過ごせる。たった、それだけだ。
家が与えられる、位が与えられる、良い武具を与えられる、他に思いつく褒美より、悲しい。
それだけの為に自分達の首がかけられている事。
それだけの為に必死に自分達へ攻撃を繰り返す事。
「ふざけるじゃ、ないわよおぉ!」
気が付けば蛇那伊は叫んでいた。
怒りなのか、悲しみなのか、殺気なのか、帝国兵には分からなかったが、何人もが尻餅をつく。
一角の帝国兵は既に戦意を消失していたが。
「戦わぬ者には制裁を、忘れた訳じゃねぇだろうなぁ!?」
気が付いたヴォルデマールが声を上げ、ヒーラーの間を通って近付いてきた。
途中にいた蝶は逃げるような、避けるような形で舞っていた。
何もしていないはずの帝国兵をハルバードで攻撃し、恐怖をまき散らす。
その時、横から無機質な、棒読みのような声がした。
「ククク、我こそは魔術師の願いを聞き届けし異界の暗黒神テンスケー。
我が呪われし聖邪暗黒磁気神魔眼を見た者は闇の力にその瞳を蝕まれ、やがて光を失うだろー」
帝国兵が振り向いた先に居たのは先ほどまでルイーゼへの矢を受け続けた召喚者の一人、天佑だった。
黒い外套をはためかせ、飾り台に乗っている彼は片目を隠して帝国兵の一人を見る。
すると、体が勝手によろめき、隣の帝国兵とくっついてしまう。
それだけかと思えば、正面や後ろにいた帝国兵が集まり、離れなくなっていた。
「くそっ。何してんだお前」
「いや、何も。変な力に引き寄せられてる?」
体を捻ろうと、動かそうと、離れない事に気が付いた帝国兵はそれでも抵抗をする。
片目を閉じて見る事で発動する天佑のろっこん【磁気眼】だ。
名に違わず、開いている目によって見たものに強力な磁力を発生させる。
「ふはははー。思い知ったか、愚民どもー」
棒読みで伝えるテンスケー、もとい天佑。
自分が攻勢に出ても武芸の基本と言われる型を知る程度で、応用の利かない彼は役に立たないと思っていた。
ひとしきり帝国兵を固めた後、ゆっくりと目線を移動させ、ヴォルデマールを見る。
蛇那伊と対峙していたヴォルデマールは近寄ってきた帝国兵を蹴り飛ばす。
しかし、蹴り飛ばせなかった者達が彼の鎧にこれでもか、と密着する。
「てめぇら! ふざけてんじゃねぇぞ!」
「ふ、ふざけていません…! 奴の使う不思議な能力で」
「言い訳するんじゃねぇ!」
帝国兵の報告を無視するようにヴォルデマールは殴る。
殴られた帝国兵もそれ以上伝えられずに口をつぐむ。
蛇那伊は手を出すわけでもなく、悲しい目で見ていた。
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担当ゲームマスター
御宮 久
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月11日
参加申し込みの期限
2014年10月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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